ソニー、新バイオ/CLIE発表会で新モデルの開発を表明
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バイオU |
3月11日発表
ソニーは11日、新バイオノートとCLIEの発表会を開催した。メインとなったのは既にレポートでお伝えしている薄型ノート「バイオノートVX」と「CLIE PEG-NR70シリーズ」だが、発表会では、各カンパニーのプレジデントが今後の展望を語ったほか、超小型ノートなど興味深い新モデルの開発表明も行なわれた。ここではその発表会の模様をお伝えする。
MNCモバイルネットワークカンパニー 木村敬治 プレジデント |
最初に壇上に立った、MNCモバイルネットワークカンパニー 木村敬治プレジデントは、同カンパニーのカムコーダーやMD製品などの事業を解説した後、バイオノートのシェアがあがっているなどの現況を説明した。
そして、今後の展開としては、ソニーが近年キーワードに挙げている「ユビキタスバリューネットワーク」の実現を目指すと述べた。「ワイヤレス、ブロードバンド、ネットワークサービス、AV/ITコンバージェンス、常時接続など、“ユビキタス バリュー ネットワーク”の実現に向けて、周辺環境が整いつつある」とし、今回発表する製品はそうした環境に最もあった製品だと解説し、「魅力的な製品群を提供し続けるのがカンパニーの役割だ」と挨拶を締めた。
MNC ハンドヘルドコンピュータカンパニー 吉田雅信プレジデント |
次に壇上に立った、MNC ハンドヘルドコンピュータカンパニーの吉田雅信プレジデントは、新しいCLIEを手に取り解説した。
新CLIEのコンセプトを「Create Lifesteyle with Innovation and Emotion」と説明し、そのデザインは大空を羽ばたく鳥をイメージした「Wingスタイル」であると述べ、特徴を解説した。新CLIEについての詳細は別レポートを参照してほしい。
続いて、MNC バイオノートブックカンパニーの島田啓一郎プレジデントが壇上に立ち、新バイオノートを発表した。同社では2002年を潜在需要掘り起こしの年と位置づけ、映像/音楽の持ち運びなど、今まで届かなかった層のユーザーへアピールする機会が環境の変化とともに訪れていると分析。ブロードバンドの普及などにより、ユビキタス バリューネットワークへ向けた環境が整ってきているとし、先日発表した「バイオノートGR」がその最上位を担うものである述べ、解説した。
MNC バイオノートブックカンパニー 島田啓一郎プレジデント | バイオノートVXをデモ |
また、新発表のバイオノートVXのデモンストレーションを行ない、無線LANの内蔵など、ワイヤレス/ブロードバンド対応である点をアピールした。バイオノートVXについてはは別記事を参照されたい。
その後、開発中の新製品2モデルについて解説した。
小型AVPCのデモンストレーション。本体はバイオC1とほぼ同等に見えた |
まず最初は、同社のAV統合ソフト「GigaPocket」に対応した小型のAVノートPCをデモした。デモでは、ワイヤレスで動画の再生を行ない、AV機能にフォーカスした小型ノートであることをアピールした。筐体はほぼ「バイオC1」と同等のサイズのように見えたが、モデル名や発売時期については明らかにしていない。
バイオU 液晶はバイオGTと同等の6.4インチXGAのように見えた |
続いて、小型のWindows PC「バイオU」のデモを行なった。バイオUは、昨年発売した「バイオGT」からビデオカメラ部を省いたようなデザインとなっている。島田氏は「世界最小/最軽量のWindows XP搭載ノートPCを目指す」と説明し、デモが行なわれた。
デモの時間はとても短いものだったが、キーボード上のスティック式のポインティングデバイスを利用して、立ちながら/手で持ちながら、操作でき、「どこでも利用できるWindows PC」という点をアピールしていた。こちらも詳細なスペックや発売時期については未定としている。
バイオUのデモ 人の手と比べてみるとかなり小さいことがわかる |
キーボード上部のポインティングデバイスを両手で操作する |
ポインティングデバイス左側 | ポインティングデバイス右側 | バッテリが背面に飛び出す形になっている |
また、会場では、CLIEのモックアップ機も展示された。いずれもコンセプト機で、実動はしない。
CLIEのモックアップ機 |
CLIEのモックアップ機 |
開発表明を行なった2モデルに顕著だが、同社がすべての製品において「ユビキタス バリューネットワーク」を強く意識していることを印象づける発表会となった。
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース (バイオU)
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_vaio_u.html
(2002年3月11日)
[Reported by usuda@impress.oc.jp]
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