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ボーランド、Webサービスを強化した「C++Builder 6」 |
標準価格:Enterprise:360,000円
Professional:68,000円
Personal:10,000円
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ボーランド株式会社は、C++ビジュアル開発ツール「Borland C++Builder 6 日本語版」を3月19日より発売する。
全ての機能を備えた「Enterprise」、Webサービス開発機能ツールを省略した「Professional」、学習向けパッケージ「Personal」の3製品が用意され、価格は「Enterprise」が360,000円、「Professional」が68,000円、「Personal」が10,000円。対応OSはWindows 98/2000(SP2)/XP。
「C++Builder 6」は、Webサービス向けの機能が強化されているのが特徴。Enterprise版では、XMLやSOAPをサポートし、企業間の連携を行なうWebサービス用クライアントや、Webサービスサーバーを開発する「BizSnap」機能、Apacheやマイクロソフト用モジュールなど、Webサーバー用のアプリケーションをビジュアル環境で開発し、ソースレベルでデバッグ可能な「WebSnap」機能などが追加された。
また、Enterprise/Professional版は、Linuxとのクロスプラットフォーム開発を行なうためのCLX(クリックス)コンポーネントライブラリも搭載する。2002年第2四半期に出荷予定のLinux向けC++Builderと互換性を持ち、Windows/Linuxアプリケーションの平行開発が可能だという。
Enterprise。業務システムを構築する企業間開発者向けで、すべての機能を使用可能なフルパッケージ。価格は360,000円 | Professional。データベースやインターネットを扱うプロフェッショナルプログラマ向けパッケージ。価格は68,000円 | Personal。C++をビジュアル開発するための学習向けパッケージ。価格は10,000円 |
ボーランド株式会社代表取締役社長 安藤由男氏 |
また今後の製品群については、「我々は、常に最新の開発環境をユーザーに提供し続けており、年内には.NETプラットフォーム対応のDelphiとC++Builderを発売する」としている。なお年内に発売されるのは英語版のみで、日本語を含む各国語版については、英語版の発売後となる。また「Linux対応のC++Builderの日本語版も年内に発売する予定」としている。
最後に「C++Builder 6は、ビジュアル開発による効率化、Webサービスなどの最新技術や、クロスプラットフォームをサポートし、C++のパワーを100%活かしながら、ビジュアル開発による生産性を発揮するRAD環境によって、最新技術の導入を支援する」と締めくくった。
2002年の展開 | C++Builder 6の適用例 |
「C++Builder 6は、ANSI C++に準拠し、OSや処理系が異なっても既存の資産や知識が利用できる。ほかのC++言語のソースコード中心の開発とは異なり、ビジュアル開発が中心のため、生産性が非常に高い」とし、実際にデモを行なった。
デモでは初めに、「フォーム」と呼ばれる基になるウィンドウに、ボタンやテキストボックス、リストボックスといった「コンポーネント」を配置し、ボタンを押すとテキストボックスに入力された文字列をリストに追加するアプリケーションを作成した(所要時間は1分程度、ソースコードは1行しか追加されなかった)。
また、C++Builder 6で強化されたWebアプリケーション開発のデモとして、カード型PHSを介してインターネットに接続し、インターネット上のデータベースを閲覧するアプリケーションや、それらをブラウザ上で閲覧するためのアプリケーションなど(ともに数分で作成)を次々と作成し、生産性の高さをアピールした。
営業本部マーケティング部 大野元久氏。カード型PHSを介してインターネットに接続し、実際にWebアプリケーションを作成してのデモを行なった | スクリーンショット。中央は基本的なWindowsアプリケーションを作成するための基になる「フォーム」 |
(2002年2月19日)
[Reported by yosida-s@impress.co.jp]
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