2000年のPC総出荷台数は1億2,806万台で前年比4.6%減
~'85年以来の出荷台数減だが、デルのみ成長

1月18日発表


 ガートナージャパン株式会社のデータクエスト部門は、2001年の世界市場でのPC出荷数は1億2,806万台で、前年から4.6%減少したとの調査結果速報を発表した。

 米国市場でも前年比11.1%減の4,389万台にとどまっており、世界/米国市場でマイナス成長となったのは'85年以来2度目。同社では「経済状況とパソコン先進市場での飽和問題」と「過剰なパソコン性能により、既存のパソコン・ユーザーがアップグレードを延期する傾向」が大きな影響を与えた、と分析している。

 ベンダー別では、昨年まで1位だったコンパックが2位に転落、代わってデルコンピュータが首位についた。デルコンピュータは2000年から18.3%という成長率を記録しており、全ベンダーで唯一のプラス成長となっている。

 ガートナージャパンではコンパックの2位転落について、デルコンピュータによる値下げ攻勢の影響を受けたことを指摘、さらに、ヒューレット・パッカードとの合併の発表がコンパックにマイナス影響を与えた可能性もある、としている。なお米国市場では、コンパックのシェア(12.5%)と3位ヒューレット・パッカードのシェア(10.0%)を合わせても、デルコンピュータ(24.5%)には及ばない。

 2002年の出荷台数については4%増と見ており、同年第1四半期の急速な回復は見込めないものの、「市場は現在、悪化し続けてはいない」としている。

【2001年世界市場メーカー別PC出荷台数】
ベンダー出荷台数
(単位:千台)
シェア2000~2001年の
成長率
デルコンピュータ16,99613.3%18.3%
コンパック14,25311.1%-17.2%
ヒューレット・パッカード9,1847.2%-10.3%
IBM8,2546.4%-11.4%
NEC4,9203.8%-15.4%
その他74,45258.1%-3.7%
合計128,060100.0%-4.6%

□ガートナージャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.gartner.co.jp/press/pr20020118.html
□関連記事
【2001年1月22日】2000年のPC総出荷台数は1億3,474万台、データクエスト発表
--前年同期比14.5%増も第4四半期に減速
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010122/gartner.htm

(2002年1月21日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]

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