キーボード着脱式タブレット「Eee Pad TF201」フォトレビュー

「Eee Pad TF201」

発売中
価格:69,800円



 ASUSTeKが、世界に先駆けてNVIDIA Tegra 3を搭載したAndroidタブレット「Eee Pad TF201」(以下、TF201)を1月20日に発表した。翌21日に発売となったので、すでに実機を入手している読者もいると思うが、写真を中心とした簡単な紹介を行なう。詳細なレポートは追って掲載の予定。

 Eee Pad TF201は、2011年6月に発売された「Eee Pad Transformer TF 101」の後継機種。前機種同様、専用の着脱式キーボードが付属するのが特徴。合体時は、キーボードによる文字入力や、ショートカット操作、タッチパッドによるカーソル操作が可能。また、キーボードドックには、USB 2.0、SDカードスロットがあるので、外付けストレージを繋げたり、デジカメで撮影した写真を転送する際などに使い勝手が良い。加えて、バッテリ駆動時間をタブレット単体の12時間から、18時間へと伸ばすバッテリも内蔵している。

 独特の構造から、両製品のぱっと見の印象は似通っているが、タブレットの本体サイズは271×177×12mm(幅×奥行き×高さ)から、263×180.8×8.3mm(同)へと薄型化され、重量も680gから586gに軽量化している。ちなみに、iPad 2(Wi-Fiモデル)と体積はほぼ同じだが、重量はTF201の方が15g程度軽い。

 キーボードを持つことの利点は明白で、ソフトキーボードよりも遥かに快適かつ的確に文字入力ができる。また、キーボードとして使わない場合も、合体時はタブレット部が自立するので、写真や動画の閲覧時にも役立つ。

 10.1型ではあるが、キーのピッチとストロークは十分に確保されている。ただ、ストロークはやや深すぎる嫌いがあり、筐体面より下にまで沈むので、打鍵時に指先が筐体面に触れて、違和感を感じる。ただし、慣れで対応できる範囲とは思われる。

 タッチパッドの機能はノートPCのそれと同じ。右クリックは基本的に戻るとして機能する。慣れないため、試用している間に、誤ってタッチパッドに触れることがあったが、キーボードのボタン1つで無効にもできる。

 液晶のサイズと解像度(1,280×800ドット)は前製品から変わってないが、IPSからSuper IPS+パネルに代わったことで、最大輝度が600cd/平方mになり、明るい屋外でも十分な視認性があるという。また、Gorilla Glassを採用するのも同じだが、それに加えて新たにアンチフィンガープリントコーティングを施してある。実際に触ってみたところ、指の腹で触っていると、普通に指紋は蓄積されるが、手の平でこすると、ほとんど見えなくなるくらいにまで消えたので、効果はあると言っていいだろう。

 本製品のもう1つの大きな特徴は、世界で初めてTegra 3を搭載した点。これにより、性能向上はもちろん、消費電力も下がっているが、このあたりについては、詳報にて検証する。

 OSは、Android 3.2.1だが、すでに発表会場ではAndroid 4.0が動作するサンプルもあったので、そう遠くないうちにアップデートは開始されると期待していいだろう。

天板。薄く同心円状にヘアライン処理がされている底面正面
右側面左側面背面
液晶はここまで開くこの状態だと、ぱっと見でノートPCと区別がつかない分離したところ
タブレット単体縦向き右側面にヘッドフォン端子
上面に電源ボタン左側面にmicroSDカード、microHDMI、音量ボタン。ちなみに前機種はminiHDMIだった背面カメラは800万画素、LEDフラッシュ付き
前面カメラは120万画素iPad 2と並べたところ。TF201の方が横幅は狭く、奥行きは長い厚みは0.5mmだけTF201の方が薄い
キーボードドック右側面にUSB 2.0とSDカードスロット左側面には電源端子。前機種にはこちらにもUSB 2.0があった
タッチパッドを操作すると、カーソルが表われるセットの重量は実測で1,128gタブレットのみで590g

(2012年 1月 23日)

[Reported by 若杉 紀彦]