実録! 重役飯

学生時代は自宅にドラムセット。会社はApple、Compaq、シマンテックなどを渡り歩く~アクロニス大岩憲三代表取締役編

いつもご愛顧をありがとうございます。PC Watchは2016年をもって20周年を迎えました。20周年を記念し、PC・IT業界を代表する企業のトップの方にインタビューを行ないました。特別企画ということで、通常であれば企業の戦略や製品について伺うところ、今回はインタビューに対応いただく方の行きつけやお勧めの料理店にて会食を行ないながら、その方の趣味や考え方など人となりに焦点を当てた質問を行ないました。この企画を通じて、企業の経営を担う人の個性や考え方などを知っていただければ幸いです。基本的に全ての方に同じ質問をしていますので、みなさんの違いも面白いのではと思います。聞き手はPC Watch編集長の若杉です。

 第11回目のインタビューのお相手は、アクロニス・ジャパン株式会社代表取締役の大岩憲三氏です。会食の場として選んでいただいたのは、福岡・博多の「味彩よひら」です。

--:本日はよろしくお願いいたします。まず、こちらのお店を選ばれた理由を教えてください

大岩:私の出身が福岡と言うのがあります。こは、私が通っていた小中学校の隣の学区なんですが、愛宕神社というのがあり、社会人なりたてくらいまで20年近く毎年、大晦日に初詣していた思い出の場所なんです。当時はまだこのお店はなかったんですが、新しくできたと聞き、ぜひ来てみたいと思った次第です。

福岡・博多の「味彩よひら」

Appleに始まり、多くの著名IT企業を渡り歩く

--:20年前は何をしていましたか。

大岩:当時は日本のAppleに努めていた最後の年ですね。本社ではギル・アメリオがCEOになった年で、会社の舵を大きく取っていた頃です。

アクロニス・ジャパン株式会社代表取締役の大岩憲三氏

--:Appleを退社されたのはどういう理由だったんでしょう。

大岩:Appleには7年いたんですが、ちょうど1996~1997年がAppleの危機が叫ばれていた時代で、買収騒ぎもあり、ギル・アメリオは、さまざまな方針を見直すべくCEOになった人物でした。それで、私もこのまま続けるか、新しい挑戦をするかで悩んでいた頃で、最終的に退社を決断しました。Appleではほとんど営業をしていました。

--:その頃の趣味を教えてください。

大岩:当時は若く、体も動いたので(笑)、いくつかありました。テニスや、ゴルフ。それから子供もまだ小さかったので、キャンプに連れて行ってました。

--:テニスは若い頃からやられていたんでしょうか。

大岩:中学生時代に少しやって、大学ではそれなりに頑張ってました。体を動かすことが好きだったんですけどね。

--:今はそうではないと(笑)?

大岩:運動好きだったのが、どうして太ってしまったのかなと(笑)。

--:キャンプではどちらに行かれたんでしょう。

大岩:当時は東京にいたので、長野、那須辺りが多かったですね。

--:Appleジャパン以降のこれまでの職歴を簡単に教えてください。

大岩:次が、HPになる前のCompaqに4年、次がシマンテックに7年、それからマカフィーに3年勤務し、その後、レノボ、シュナイダーを経て、アクロニスに入りました。

--:ずっとPC関連企業ですが、それには何か理由があるのでしょうか。

大岩:その前の最初の金属先が日本のファクトリーオートメーション系の企業で、IT関連だったこともあり、以降離れられなくなった感じです。

--:代表取締役になられたのはアクロニスが初めてでしょうか。

大岩:そうです。

先付。和牛シャブ胡麻豆腐セルクル寄せ

--:そこそこ多くの企業を渡り歩いていらっしゃいますが、思い入れの深い会社はどちらでしょう。

大岩:難しい質問ですが、やはり長く勤務している企業は思い出も多いですし、最初の外資系ということでAppleでしょうか。普通の会社以上にいろいろな事が起きる会社でしたから(笑)、驚きもいろいろありましたし、経験もさせてもらいました。1990年代初頭は名機と呼ばれる機種もいろいろ出しましたが、Windows 95が出た頃からやや風向きが変わってきましたね。いわゆる「Compaqショック」というやつで、Windows機がコストで戦ってきました。そこにAppleもコストで戦おうとしたのが、間違いだったのかもしれません。

 もちろん、その先進性にも驚くことが多かったです。Appleに入ったのは、当時、Macを初めて使って、全てがGUIでコマンドプロンプトが出てこないことに驚いたからというのがあります。RS-232C接続でデータ転送する設定なんかも全てラジオボタンでできるという辺りに衝撃を受けると同時に、これからのコンピュータはこうなるのか、そしてこういった機器が今後、人々の役に立っていくんだろうなと感じました。

 もう1つはシマンテックですね。ここも7年いました。当時、Code RedやNimdaといったウイルスが登場し、セキュリティの話題が世間で注目を集め始めた頃でした。一般ユーザーにもセキュリティの重要性が伝わり始めた頃です。バックアップもセキュリティも、それ自体は生産性を上げるものではないため、見過ごされがちなんですが、セキュリティについてはこの頃から必要性とその対価を払う意味が理解され始めました。

--:AppleからCompaqに移ったということは、当時のライバルに移籍したと言うことですよね。

大岩:おっしゃる通りです。ただ、それは狙ってライバルに行ったわけではありません。Apple勤務時代、今後PCはまだまだ伸びるだろうということで、そういった中、何ができるかと自分なりに考えていました。Appleのディストリビューターさんは複数社いたのですが、Compaqは某社が独占で扱うことになったんですね。それで、その某社さんとのご縁もあり、Compaqで何かやってみようということに決めました。

--:これまでの人生で絶体絶命だ、と思ったできごとはありますか。

大岩:絶体絶命と言うほどのことは幸いなかったんですが、仕事での窮地という意味では、Apple時代にある大学に納入する案件で大変だったことがあります。私は担当営業で、その大学は東京ではなかったんですが、ほぼ毎日通い、厳しい学長を説得し、なんとか案件を勝ち取りました。学生にもMacを1台ずつ配布するということで、1,000人くらいの学生を200人ずつのグループに分けて渡しつつ、OSをFDでインストールしていくことになったんですが、一度に大量のコンピュータにインストールしなければならないという問題に直面し、その問題をどう回避するかに頭を悩ませました。最終的にAppleの社員の3分の1くらいを動員し、2週間泊まり込みで作業をやり遂げました。

 結果としてはなんとか乗り切り、その学校は全学生がApple製品を使う初の日本の大学になり、今でもまだ使っているようです。作業も大変でしたし、冷や汗もかきましたが、今となっては良い思い出です(笑)。

椀物。松茸土瓶蒸し

仕事のモットーは「Think Global, Act Local」

--:社長になられて、仕事上一番変わった点はどんなところでしょう。

大岩:それまでは営業だったので、責任範囲は数字だけでした。今でも数字は重要ですが、グローバルな会社ですので、その全体的な考え方を全社員に伝え、社員のモチベーションを上げていくための仕組みを考えるということが新たな仕事になりました。そういう風に意識を変えるのも大変でしたね。

--:アクロニスでは最初から代表取締役だったのでしょうか。

大岩:そうです。

--:そうすると、会社も変わり、立場も変わったわけですね。

大岩:はい、新しい会社のことと、新しい立場のことを理解するという二重の苦労はありました。

--:社員の方には、どうやって会社の方針などを伝えているのでしょう。

大岩:日本の社員はさほど多くないので、週1回程度10~15分の前者ミーティングで、CEOの考えを伝えたり、逆に各自の動きを拾ったりしています。それ以外では、個人的にスタッフを飲みに行った時に意見交換したりしています。でも、そうすると飲まない人とのコミュニケーションが不足するので、その辺りは課題です。

--:これはこの連載の第1回目でインテルの江田社長がおっしゃってたんですが、江田さんはインテルのマーケティング担当から社長になられました。マーケティング時代は、同僚や部下が気軽にいろんな話をしてくれていたのが、社長になると、若干壁を感じられて、周囲が発言を遠慮するようになったそうです。そういったことは感じられますか。

大岩:弊社の場合はそれはないかなと思います。弊社日本法人は2008年創立でまだ歴史も浅く、一方で、過去、同じ業界や会社で働いていたスタッフもいたりして、良いのか悪いのかは分かりませんが、ざっくばらんにものを言われますね(笑)。

--:ちなみに、先日アクロニス本社のセルゲイ・ベロウゾフCEOにインタビューさせていただいた時、今後、日本にさらに注力していくとおっしゃってましたが、それは何か最近、状況が変わったためなんでしょうか。

大岩:理由はいくつかありますが、1つにはセルゲイが個人的に日本に対するリスペクトが強いというのがあります。彼が最も尊敬する人物は宮本武蔵なんです(笑)。宮本武蔵がどういう教育を受け、どう育ってといった生い立ちまで全て知っています(笑)。また、日本が占める売上の割合も他のグローバル企業より高く、弊社は2桁を超えています。3つ目は、クラウドビジネスで、まだ日本は遅れています。そのことは、今回のように地方都市でイベントをやるとさらに痛切に感じます。逆に言うと、潜在的な市場があるわけで、そこを早急に立ち上げる必要があります。そして4つ目として、セルゲイはパートナーとのビジネスが重要だと考えており、そういう意味で日本はそういうビジネスが強いので、可能性、期待を感じているというのがあります。

--:仕事上のモットーや座右の銘を教えてください。

大岩:1つには透明性です。本社に対しても、日本の社内に対しても、包み隠さず報告することを心がけています。もう1つは、外資系での経験が長いこともあり、「Think Global, Act Local」です。グローバル企業なので、その全体戦略は尊重しますが、日本には日本の独自性があるので、そのバランスを取ることが重要だと考えています。難しいことではありますが。

--:そういう意味では、パートナービジネスを重視しているのは、Act Localの部分なんでしょうか。

大岩:そうですね。そこは、全体戦略と私の考えで波長が合っている部分ですね。そして、「パートナー ファースト」というのも心がけています。日本の特異性として、市場の割合として中小企業が非常に多く、400万社くらいあるわけです。そしてシステムインテグレータの数が非常に多い。アメリカなんかですと、エンドユーザーにITやシステムが分かる人がいますが、日本ではそれは中小企業だと希です。そのため、システムインテグレータであるリセラーさんが、牽引しているわけです。

 先ほどの話題に少し戻りますが、クラウドが発展しない理由の1つは、ここにあるのかもしれません。クラウドベースのサブスクリプションモデルにすると、一時的にトップラインの売上が落ちてしまいます。その切り替えに臆病にならざるを得ないというのがあります。MicrosoftさんやAdobeさんなど、市場を寡占しているメーカーさんなら強気に動けるので、そうしていますし、これはエンドユーザーにもメリットがあります。でも、中間に立っている販売店は、売上が下がるので、できるだけ積極的には進めたくなくなりますよね。

造り。アコウ、中トロ、小丸、車

--:アクロニスのビジネスでは、サブスクリプションが主体なのでしょうか。

大岩:いえ、8~9割がまだ従来のまだ従来のライセンスですね。ユーザーのことを考えると、我々のビジネスはまだこのままでも良いと考えています。とは言え、我々のバックアップに関する方針は、自分のデータをユーザー自身がコントロールできるようにするというものです。その観点において、クラウドストレージの活用は便利なものなので、訴求したいと考えています。

--:クラウドを躊躇するもう1つの理由は、メーカーがデータを検閲しているのではという不信感があると思います。御社の製品/サービスでは、その辺りはどうなのでしょう。

大岩:我々はローカル、通信、クラウド、全てでユーザーデータを暗号化しており、検閲はしていません。また、弊社のクラウドストレージを使うのも、自分のローカルにバックアップするのもユーザーの自由ですし、クラウドについては、日本を含め世界に14カ所のデータセンターも選べるようになっています。

--:尊敬する人物を教えてください。

大岩:歴史的な人物ですと、ありふれていますが、坂本龍馬ですね。彼のスピード感や、あの時代に既に海外を向いていた視点はすごいと思います。

 それから実際にお世話になった人ですと、Apple時代に最初の上司となり、その後日本のシマンテックを立ち上げられた成田明彦さんです。非常にお世話になりました。成田さんがいなければ、今の私もいなかったと思います(笑)。

--:ご自身のセールスポイントを教えてください。

大岩:一番難しい質問ですね(笑)。敢えて言うなら、誰に対しても同じ目線に立ってオープンにコミュニケーションする点でしょうか。業務の面では、先ほども申し上げた、パートナー ファーストをぶれないようにしています。

--:出社から退社まで1日の大体の仕事内容を教えてください。

大岩:日によって変わりますが、出社は大体8時過ぎ頃です。電車が混むのがイヤなので、それを避けて早めに出社しています。夜はそんなに遅くないです。ただ、外資系で上司がボストンにいるため、週1~2回の電話会議は夜9~10時くらいになります。そういう時は、早めに帰って、自宅から参加しています。早朝の場合もあります。

--:社内にいる時間と社外に出る時間はどちらの方が長いですか。

大岩:本当はもっと社外に出てお客様に会うべきなんですが、社内にいる方が多いです。営業の時は常に社外に出ていましたが、今の立場では、社内にいてメール処理に費やす時間が長いですね。それからミーティングも多いです。海外の本社などから来る人間も多く、彼らの対応に費やす時間も長くなりがちです。

--:どのようにスケジュール管理をしていますか。

大岩:Outlookで管理しています。

--:入力はご自分でやられているのでしょうか。

大岩:海外からの来客については、直接私宛にメールが来ることが多く、そこで人に任せて間違えたくないので、自分でやっています。

--:携帯電話は何を使っていますか。

大岩:会社用がiPhoneで、個人用がAndroidのAQUOS Phoneです。

--:当然、スマートフォンも自社のソフトでバックアップされていると?

大岩:もちろんです。

--:アクロニスに入られる前は、バックアップを取っておらず、痛い目に遭ったこともありますか。

大岩:たくさんあります(笑)。と言うのも、よく落とすんですよ(笑)。財布とか携帯電話はしょっちゅうですね。昔は、フィーチャーフォンだったので、写真はあまり撮っておらず、そういう被害はなかったんですが、金額的な被害を避けるために、紛失保険には必ず入っていました(笑)。一方、今では携帯電話が扱うデータ量が日々増えいるので、バックアップしていなくてなくした時の損害はどんどん大きくなっていますよね。

--:スマートフォンのカメラは高画素化してますが、それよりも搭載するストレージ、SDカードの容量が増えていて、もはや何万枚、何十万枚も保存できて、これって何年分、何十年分ですよね。それをなくした時のダメージは計り知れないです。アクロニスのバックアップソフトを買った場合、PC版を買うと、スマートフォンのアプリも使えるんでしたっけ?

大岩:はい、PC版がメインで、それを使うと、スマートフォンについて無制限でバックアップできます。ただ、最近はソフトの売り場面積はPC向けよりスマートフォン向けが大きくなっているので、その辺りの訴求方法は改善しないとなと思っています。

焼物。鯧西京ウニ焼き、あしらえ物

好きな俳優は、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、アル・パチーノ

--:プライベートではどのようにPCを使っていますか。

大岩:プライベートではあまり使ってなくて、旅行の調べ物や予約とか、この季節ですと年賀状の作成くらいです。

 これは仕事ですが、自宅で電話会議に参加する時ももちろんPCを使っていますし、メールもチェックします。

--:プライベートでスマートフォンやタブレットは使われますか。

大岩:音楽を聴くのに使っていますね。iTunesとAmazonプライムを利用しています。昔、バンドをやっていたこともあり、音楽は結構好きです。福岡は結構バンドが盛んで、同級生にはメジャーデビューした人間もいます。

--:大岩さんのパートは?

大岩:ドラムです。

--:おお、僕と同じですね。実は、明日もあるイベントでドラムを叩くんですが(笑)。

大岩:ほー、何系の音楽ですか?

--:バンドでやっているのは、洋楽のロックのコピーがメインです。Foo FightersとかGreen DayとかSimple Planとかのオルタナ系です。

大岩:私は、若い頃、「照和」というフォークロック喫茶でバイトをしてたんです。そこの出身者としては、チューリップ、CHAGE&ASKA、海援隊、長渕剛らがいます。私はバイトと言ってもウェイターでしたが(笑)。それでも、プロを目指したコンテストなんかにも出たりしていました。

--:では、相当本格的なんですね。

大岩:いえ、本格的と呼べるほどのものではないんですが。

--:今でも演奏されているんですか。

大岩:ごくたまにですね。演奏ができるバーみたいなのがあるじゃないですか。そういうところでたまにやりますが、今は酔っ払わないと恥ずかしくてできません(笑)。でも、IT業界って楽器やられている方は多いですね。すっごいうまい人もいます。

--:僕が知っている、某PCメーカーの方も、実はプロのベーシストで、海外公演をやったりしているほどです(笑)。

次の質問は、今の趣味は何ですか、というものですが、音楽以外のご趣味はありますか。

蒸物。大蛤ちり蒸し、松茸
変皿。ふぐ白子、蕉釜柚子味噌焼き

大岩:プールには毎週行っています。ただ、飲むのも好きなので痩せられないんですが(笑)。

--:何か特技はお持ちですか。

大岩:特技はないですが、多少ドラムをやっていたくらいです。

--:お気に入りのドラマーは?

大岩:古いですがTOTOのジェフ・ポーカロ、Deep Purpleのイアン・ペイスとかですね。ジャンルで言うとロック系です。あとは1980年代のポップス系で、StingとかPoliceとかです。最近のアーティストだと、Perfumeもいいですよね。以前、飛行機に乗った時、Perfumeのドキュメンタリーが上映されてて、それを観て感動しました。

--:Perfumeは日本だけじゃなく、海外でも人気ですよね。

大岩:アジアも越えて、イギリスなんかでも人気で、すごいなぁと思います。本人を観てみたいとまで思うアーティストは少ないんですが、Perfumeは踊りもすごいし、1度生で観てみたいです。

--:休日はどのように過ごしていますか。

大岩:趣味の一環ですが、よく洋画を観ます。

--:最近よかった作品はありますか。

大岩:新しくはないですが「マイ・インターン」を観ました。ロバート・デ・ニーロが主演です。デ・ニーロだと「ゴッド・ファーザー」も大好きです。1~3まで何十回と観ました。

--:僕は映画はBDで買って家で観るスタイルで、気に入ったものは何度も観ますが、何十回まで観たものはないですね。

大岩:ゴッド・ファーザーが好きなのは、リアリティがあるのと、環境が人を変えていくというストーリー、あと音楽もいいですね。

--:出かけたりすることは少ないですか。

大岩:3カ月に1回くらい家族で箱根辺りの温泉に行きます。

--:個人的な買い物(家などを除く)で、今までで一番高いものはなんですか。

大岩:昔は時計をしてたんですが、今はしないんですよ。なぜならなくすので(笑)。高いものだと車ですかね。キャンプに行くので、3台続けてレンジローバーを買いました。実は7年前に購入した車を今でも乗っているんです。正直今の世代は僕の好みじゃないんで(笑)、あくまでも僕の好みですよ。

主菜。和牛ステーキ

--:今一番欲しいものはなんですか。

大岩:何も考えないで過ごせる時間ですかね。時間自体は作ろうと思えば作れるんですが、何も考えないでいい時間というのは今は作れないですよね。会社を辞める時くらいです(笑)。実際、そういう希望があるから、8社くらい転々としてきたというのもあります(笑)。それがあれば、ハワイに行ってのんびりしたいです。

--:ハワイが好きな理由はあるのでしょうか。

大岩:それ以上の良い場所を知らないというのが理由です(笑)。これまで仕事で行く機会が多くて、いいところだなと常々思っています。と言うのも、ハワイは観光の街なので、みんながリラックスしてるんですよね。ほかにも良い観光地はあると思いますが、やはりビジネスマンが多くて、雰囲気がちょっと慌ただしいかったりします。ハワイは気候もいいですね。

--:ハワイというと、「ファミリー・ツリー」っていう映画はご覧になりました?

大岩:観ました。

--:あの映画で描かれているハワイものんびりしていますよね。

大岩:ちょっと辛い現実もあるけど、家族の絆が描かれた良い作品ですね。

--:洋画を観ていて、ある時気付いたのが、主人公は職場では有能だったりヒーローだったりするけど、仕事に没頭しすぎて、家庭を顧みず、離婚しているというシチュエーションが本当多いなと。これって、逆に言うと、それだけアメリカだと離婚が一般的だから、その方が設定としてリアリティがあるということなんだろうなと。

大岩:アメリカって法律的にも離婚はしやすいですからね。フランスだと離婚した時の慰謝料が莫大なので、別居率は高くても離婚率は少ないんだそうです。先週観た「ザ・ファン」もデ・ニーロが主演なんですが、やはり離婚してましたね(笑)。

--:デ・ニーロがお好きなようですが、映画は俳優で選ぶかんじですか。

大岩:そういうところはありますね。味のある俳優が好きです。デ・ニーロ以外だと、アル・パチーノ、ダスティン・ホフマンが好きです。もう亡くなったけど、ロビン・ウイリアムズも好きです。

--:ロビン・ウイリアムズだと「グッド・モーニング・ベトナム」とか、「フック」とか。あと、「レナードの朝」でデ・ニーロと共演してますね。

大岩:それはまだ観てないですね。今度観てみます。

--:好きなブランドを教えてください。

大岩:これも映画関連ですが、BOSEが好きで、家のホームシアターはBOSEで組んでいます。これは車の次に高い買い物だったかもしれません。

--:スピーカーだけじゃなくてアンプもですか。

大岩:そうです。

--:BOSEを選んだ理由は何ですか。

大岩:あまり繊細な耳ではないのですが、分かりやすい音で、好きですね。

--:他に好きなブランドはありますか。例えばドラムセットとか。

大岩:ドラムはPearlを使ってました。シンバルは若い時はPaiste、今はZildjanが好きです。

--:それは、音の好みが年とともに変わったんでしょうか。

大岩:そうですね。Paisteは上品な感じで、Zildjanはワイルドな感じですよね。年を取って、ストレスが多くなって、それでそうなったのかもしれません(笑)。

食事。五島うどん

--:Pearlがお好きというのは、ドラムセットをお持ちだったんでしょうか。

大岩:昔は持っていました。ジャンルがハード・ロックなので、バスドラムは26インチでした(笑)。

--:それはずいぶん大きいですね。普通は22インチくらいですよね。

大岩:タムもそれに併せて大きいものを使っていました。

--:そのセットは、自宅で実際に叩いていたんでしょうか?

大岩:叩いていました。この近辺なので、叩いても大丈夫でしたね。東京だと無理ですが(笑)。

--:そうですよね。ドラマーの悩みは、家だとまず買っても設置ができないんですが、できても、騒音で普通は叩けないんですよね。

大岩:さすがに夜中は控えて、座布団とかパッドで練習していました。

--:まさか、26インチのツーバスだったりするんでしょうか(笑)。

大岩:シングルでした。ツーバスもやってみたいとは思ってたんですが。

--:ライブも頻繁にやられてたんですか。

大岩:文化祭でやったり、コンテストに数回出ましたが、ライブはやっていませんでした。

--:さきほど話した、明日演奏するというのは、年末に毎年とある忘年会があり、そこでは参加者で組んだバンドでミニライブをやってたりするんです。ぜひ、来年は大岩さんも出てください(笑)。

大岩:いえいえ、今はもう叩けませんから(笑)。

--:個人的にこの人・モノには勝てないなというのはありますか。

大岩:先にも話した、お世話になった成田さんです。誰からも尊敬されているという点で、あの方以上の人に出会ったことがないです。

デザート

20年後は地元に帰って地域に貢献したい

--:20年後、どのようなことをしていたいですか。

大岩:ここ福岡に戻って、何かしら地元に貢献したいです。今でも、帰れるなら、すぐに帰ってきたいとすら思っています。福岡はアジアに近いという地の利があるので、インバウンドもアウトバウンドもどちらの可能性も大きいものがあります。僕らが高校生の時、ラジオを聞いていて、週末の夜中12時くらいになると、もう放送が終わるんですが、チューナーを合わせると、韓国の放送が聞こえるんで、それを聞いていました。それくらい近いですからね。そんな地元の発展に貢献できればと思っています。

--:それは、何かしらの事業で貢献していく感じでしょうか。

大岩:そうですね。ITと外資系企業での長い経験がありますので、それを活かしたことをやりたいです。

--:PCは20年後どのようになっていると思いますか。

大岩:私がAppleに入ったのが1990年で、その頃に、Appleが作ったイメージビデオがあるんです。タイトルは「ナレッジナビゲーター」です。その中では、コンピューターの姿が既にタブレットになっており、その中でエージェントがいて、ユーザーがエージェントと会話をして、スケジュールや予定を確認したりといった事が描かれています。そして、それは今、現実のものとなりました。

 で、今から20年後を考えると、PCを使っていて、もっと改善が必要な部分は1つは電源です。今、みんなバッテリを気にしながら毎日使っていますが、それは20年後心配しなくてよくなるでしょう。

 そして、非常に薄くなり、折り曲げて持ち運んだりできるでしょうね。入力方法は、音声だったり、キーボードが好きな人はキーボードを使うでしょうが、キーボードは机を叩けば入力できるバーチャルなものになっているのではと思います。そして、もちろんデータはクラウドに全てバックアップされています(笑)。

--:この質問をして、過去、電源について触れられたのは大岩さんが初めてですね。確かに今、スマートフォンやモバイルPCなどの機器を使っていて、不満が出るのはバッテリです。ムーアの法則に従って、半導体の集積度はどんどん上がってきました。今のところ、その恩恵は多くの場合、性能に振られてます。でも、集積度が上がれば、同じ性能で消費電力を下げることもできるわけで、そっちに振った端末がもっとあって良いと思うんですよね。スマートフォンだと、性能に満足してるユーザーはいても、バッテリ駆動時間に満足してるユーザーは一人もいないと思うんですよね。

大岩:20年後の動力の主力は変わっているでしょうね。太陽電池になり、数分の日照時間があれば、スマートフォンが1日動くという時代になっているかもしれません。

--:これから社会人になる20歳の人に、どのように人生を歩むべきかメッセージをお願いします

大岩:今はインバウンドがもてはやされていますが、少子化などを考えると、今後、日本の中だけで全てが回るということはないと思います。そういう意味では、アウトバンドな視点が大事になると思います。ITだけでなく、農業だってそうです。坂本龍馬のような視点はもっと重要になるでしょう。日本はまだグローバルという点で遅れています。日本には、韓国より2倍以上の人口がいますが、世界でトップとして活躍している人は、韓国の人の方が多いと思います。例えば、現国連事務総長も韓国出身の人で、日本人はなったことがありません。IT系企業を見ても、外資系で日本人がCEOというのはいないですよね。もちろん日本人にも優れた方はたくさんいますが、世界のトップに立てていない。それは、若い時から世界を見ているかどうかの違いなのではと思います。日本の島国性というのも影響しているのかもしれません。

--:映画の世界でも、アメリカでは日本人より韓国人の方が活躍しているので、日本人役を韓国の俳優がやるというのもよく見かけますね。また、中国では、20代でアメリカの大学に行って世界を学び、中国に帰ってきてベンチャー企業を興す「ウミガメ族」と呼ばれる若い人たちもたくさんいると聞きます。

大岩:もちろん日本にもトヨタのような世界でトップを張る企業もあるわけですが、数は少ないですよね。もっとより多くのジャンルで若い人たちにグローバルな視点を持ってもらいたいと思います。

読者プレゼント

この企画では、登場いただく方に記念品を読者プレゼントとしてご提供いただいています。大岩さんには同社製バックアップソフト「True Image 2017」(5名様分)をご提供いただきました。ふるってご応募ください。

応募方法

応募方法:下記リンクの応募フォームに必要事項を入力して送信してください

応募締切:20176年1月6日(金) 0:00まで

応募フォーム

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「True Image 2017」