VIA、IntelとのK7チップセットに関する訴訟で勝利宣言
~Intelは「和解」と発表

12月14日(現地時間)発表



 VIA Technologiesは14日(現地時間)、Intelとの間で2000年7月より行なわれてきたK7チップセットの特許に関する訴訟に勝利したと発表した。

 VIAが販売するAMD K7(Athlon)向けチップセットがIntelの4つの特許を侵害しているとして、Intelが2000年7月よりVIAを相手取って提訴していたが、Intelは2001年7月にそのうちの1つを取り下げている。また、そのほかの3つの申し立てについては、カリフォルニア州の北部裁判所で審理されることになっているが、それに先だって連邦地裁は、Intelが業界全体に対してライセンスしたAGP 2.0に関する契約は、VIAにも有効であると認めており、ほかの特許についても、VIAがIntelの特許を侵害しているとは認められないと発表していた。

 次の裁判は12月13日に行なわれる予定だったが、Intelは12月11日にすべての訴訟を取り下げている。このことでVIAとIntelとの間で行なわれてきたK7チップセットに関する訴訟はすべて終了し、K7向けチップセットの製造に何の障害も無くなったとしている。

 同社のWen-Chi Cen CEOは、「われわれは必要以上にこの結果に喜ぶことはできない。なぜならこのK7チップセットに関する訴訟は、法的にというよりマーケティング的な視点から起こされたものだ。法廷はこの意見を適正に判断した。技術的な点からもマーケティング的な観点からも、われわれがK7チップセットビジネスを継続するための大きな前進だ」と述べている。

 また、依然係争中である両社間におけるPentium 4互換チップセットとC3プロセッサに関する訴訟についてWen-Chi Cen CEOは「我々とIntelのPentium 4に関する見解の相違も、我々が勝利した今回の件のように、訴訟が引き伸ばされることなく解決されることを希望する。競争は、法廷でなく市場にあるべきだ」と述べている。


 この件に関し、米Intelは13日(現地時間)に「VIA TechnologiesとのK7特許侵害訴訟で和解」と発表した。

 これによれば、VIA Technologiesが特許侵害を回避するように同社製品を再設計したため和解に合意した、としている。

 また、VIA Technologiesと係争中の訴訟は、今回の和解による影響を受けないとしている。


□VIA Technologiesのホームページ(英文)
http://www.viatech.com
□ニュースリリース
http://www.via.com.tw/en/Digital%20Library/pr_intel.jsp
□Intelのホームページ(英文)
http://www.intel.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20011212corp.htm
□ニュースリリース(和訳)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2001/011214.htm
□関連記事
【7月6日】IntelとVIA、クロスライセンス訴訟で和解
―P6チップセットを正式ライセンス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000706/intel.htm

(2001年12月14日)

[Reported by usuda@impress.co.jp / tanak-sh@impress.co.jp]

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