米Intelと、台湾のVIA Technologiesは、'98年に合意した両社間のクロスライセンス契約に関する訴訟で和解に達したと発表した。

　今回の和解により、英国高等法院、シンガポール高等裁判所、および米国国際貿易委員会に提訴されていた特許侵害の訴訟は取り下げられる予定。さらに、米サンフランシスコ地方裁判所で係争中の関連訴訟についても、IntelのCPUに対応したチップセットに関する契約違反と、特許侵害の項目が削除されるとしている。

　和解に基づき、VIAはIntelに現行のロイヤリティに加えて、一定の金額を支払う。また、Intelは現在の市場やビジネス環境などを反映させるために、'98年のライセンス契約を一部修正することにも合意した。VIAは、今回修正された合意に基づき、インテルから特許のライセンスを受け、特定のP5およびP6チップセットを製造するとしている。これ以上の和解内容が非公開なため、ライセンス範囲やロイヤリティの金額などの詳細は不明。

　なお、サンフランシスコ地方裁判所で係争中の、IntelのCPUに対応しないチップセットに関連した訴訟は、今回の和解の対象範囲に含まれていない。

□米Intelのホームページ（英文）
http://www.intel.com/
□ニュースリリース（英文）
http://developer.intel.com/pressroom/archive/releases/cn070500.htm
□ニュースリリース（和訳）
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2000/000706.htm
□VIA Technologiesのホームページ（英文）
http://www.via.com.tw/
□ニュースリリース（英文）
http://www.via.com.tw/news/00settlement.htm
□関連記事
【'99年7月1日】後藤弘茂のWeekly海外ニュース
「VIAがCyrix買収で本当に欲しかったものは何か」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990701/kaigai01.htm

（2000年7月6日）

[Reported by furukawa@impress.co.jp]