IBM、新素材ピクシー・ダスト使用の大容量HDD
~3.5"は120GB、流体軸受け採用の2.5"は60GB

11月7日発表(現地時間)



 米IBMは7日(現地時間)、反強磁性結合(AFC:antiferromagnetically-coupled)メディア「ピクシー・ダスト」を採用したHDD、3機種8モデルを発表した。インターフェイスは全モデルIDEで、Ultra ATA/100に対応する。


●1プラッタ40GBの「Deskstar 120GXP」

Deskstar 120GXP
 3.5インチ用の「Deskstar 120GXP」は、1プラッタ40GBのディスクを採用した。容量は40/80/120GBの3モデルが用意される。

 11月中旬よりサンプル出荷を開始し、同社のデスクトップPC「NetVista」シリーズの2002年モデルにも順次搭載していく。

 回転数は7,200rpmで、バッファは2MB搭載する。平均シークタイムは8.5ms。内部転送速度は最大592Mbit/secで、連続データ転送速度は23~48MB/sec。

□製品情報(英文、PDF)
http://www.storage.ibm.com/hdd/desk/ds120gxp.pdf


●全モデル流体軸受けを採用した「Travelstar」シリーズ

Travelstar 60GH
 2.5インチ用ドライブは、全モデル流体軸受けを採用し、同社独自のドライブ・ノイズ抑制システム(DNSS: Drive Noise Suppression System)を搭載することで静音化が図られている。

 厚さ12.5mmの「Travelstar 60GH」と厚さ9.5mmの「Travelstar 40GN」が用意され、すでに出荷開始されている。

 「60GH」は、1プラッタ15GBのディスクを4枚使用した、12.5mm厚の60GB 2.5インチHDD。回転数は5,400rpmで、バッファは2MB搭載する。平均シークタイムは12ms。内部転送速度は最大262Mbit/sec。駆動時の動作音は、35dBになっている。

 「40GN」は、1プラッタ20GB、9.5mm厚の2.5インチHDD。容量は10/20/30/40GBの4モデルが用意される。回転数は4,200rpmで、バッファは2MB搭載する。平均シークタイムは12ms。内部転送速度は最大245Mbit/sec。駆動時の動作音は、1ディスクモデル(10/20GB)が27dB、2ディスクモデル(30/40GB)が31dBになっている。

 また、Travelstar全モデルに「パワーオン時間」を増加させた「アベイラビリティ強化モデル」が用意される。ブレード・サーバー用に、長時間稼動時の信頼性を向上させており、データの読み書きなどのデータアクセス頻度を50%(通常モデルは20%)として設計されている。サンプル出荷は年内を予定している。

□製品情報(英文、PDF)
http://www.storage.ibm.com/hdd/travel/tr60gh40gn.pdf

□IBMのホームページ(英文)
http://www.ibm.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.storage.ibm.com/hdd/press/20011107.htm
□ニュースリリース(和文)
http://www.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2001/11083
□関連記事
【5月22日】IBM、従来比4倍の密度をもつHDD技術を開発
~2年以内に3.5"で400GBを実現
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010522/ibm.htm

(2001年11月8日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]

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