JEITA、ノートパソコンのバッテリ持続時間測定基準を発表

6月20日 発表



 電子情報技術産業協会(JEITA)は20日、ノートパソコンのバッテリ動作時間を測定するための基準「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver1.0)」を公開した。

 従来、パソコンメーカー各社が公開するノートパソコンのバッテリ持続時間表示は、特に公式な基準となるものが存在せず、メーカーごとに異なった条件下で測定されていた。そのため、メーカー間の比較が難しいという問題を抱えていた。

 今回JEITAから発表された測定基準は、バッテリ持続時間の標準測定方法を定め、各メーカー間の誤差を緩和しようというもの。主にバッテリ駆動時間に影響を与えやすい、液晶ディスプレイ、CPU、HDDに対して負荷を加え、Windows以外でのOSでも可能な測定方法にしたという。詳細な規定についてはPDFファイルで公開されている。また、今後も年に一度の割合で測定方法の再検討を行なっていく方針。

 具体的な測定方法は、測定法a)と測定法b)の2つが用意され、それぞれの結果を合計し、2で割ったものがバッテリ動作時間となる。

○測定法a)
液晶ディスプレイの輝度を20cdにし、規定のMPEG-1ファイル(http://it.jeita.or.jp/mobile/down.html)を、内蔵のハードディスクから連続再生して、バッテリが切れるまでの時間を測定

○測定法b)
液晶ディスプレイの輝度を最低にしてデスクトップ画面を表示した状態で放置し、バッテリが切れるまでの時間を測定

 6月20日現在、16社のメーカーが採用を表明しており、8月1日以降、各社のカタログに掲載されていく予定。JEITAでは表記の強制力はなく、メーカー独自のバッテリ持続時間表示を並記する場合もあるとしている。

 バッテリ持続時間計測用のベンチマークソフトとしては、すでに米ZD PublishingのBatteryMarkがあるが、今回の測定方法との差は、それほど極端にはないという。


□JEITAのホームページ
http://www.jeita.or.jp/
□ニュースリリース
http://it.jeita.or.jp/mobile/press.html
□JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver1.0)
http://it.jeita.or.jp/mobile/pdf.html (PDF)
□関連記事
【5月1日】【本田】バッテリ駆動時間の新しい基準!?
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010501/mobile99.htm

(2001年6月20日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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