Click


東京ゲームショウ2000秋 ハード編その2
ワンダースワンと腕時計型情報端末の連動システムなど

会期:9月22日~24日(22日はビジネスデー)
   10:00~17:00

会場:幕張メッセ 1ホール~8ホール
 
 東京ゲームショウ2000秋では、事前の予想に反してハードウェア関連の展示がかなり充実していた。既にお伝えしたように、プレイステーション2関連のハードウェア展示が非常に多かったものの、他にも見逃せないハードウェアの展示がいくつかあった。ここでは、プレイステーション2関連以外のハードウェアの展示についてお伝えしよう。


■ ワンダースワンシリーズ用の情報機器連動システムが発表・展示される

 バンダイブースでは、先に発表されたカラー液晶搭載の「ワンダースワンカラー」を中心とした展示を展開。会場では、ワンダースワンカラーの発売日が12月9日に決定したことが発表され、同じく12月9日に本体と同時に発売が決定した「ファイナルファンタジー」や「ライムライダー・ケロリカン」、「機動戦士ガンダム (仮) 」などのワンダースワンカラー用ソフトのデモンストレーションが盛大におこなわれていた。
 その中で、バンダイとカシオ計算機が共同で開発する、ワンダースワンシリーズとカシオ計算機の腕時計型情報機器との連動システムに関する展示もおこなわれており、多くの来場者を引きつけていた。

 今回展示されていた連動システムは、カシオ計算機が発売しているデジタルカメラ搭載腕時計「リストカメラ」で撮影した画像データを、既に発売されているワンダースワン用の赤外線通信アダプタ「ワンダーウェーブ」を利用して赤外線通信でワンダースワンに転送し、画像の加工や保存をおこなうというもの。また、加速度センサーや高度・温度・気圧センサー、GPSユニットなどを備える腕時計を利用し、それらセンサーのデータをワンダースワンに送って利用するということも計画されている。こういった腕時計型情報機器との連動によって、これまでにない全く新しいゲームが登場することが考えられる。ちなみに、これら連動システムは、2001年秋頃を目処に発売が予定されている。

 また、スマートメディアやメモリスティックをワンダースワンで利用するメモリカードアダプタや、携帯電話を接続するためのケーブル、パソコンやプレイステーション2と接続するためのUSBケーブルなども展示されており、ワンダースワンシリーズの可能性や拡張性の高さを十分に認識できる展示内容であった。

カシオ計算機が発売している「リストカメラ」と赤外線アダプタ「ワンダーウェーブ」を利用し、ワンダースワンシリーズで撮影したデータの加工や保存をおこなう リストカメラ以外にも、加速度センサーやGPSユニットなどを内蔵する腕時計との連携をはじめ、様々な情報機器との連携が計画されている プレイステーション2と接続するUSBケーブルで、プレイステーション2との連携も可能となる
パソコンとの接続も予定されており、ネット関連機能などの拡張も計画されている スマートメディア、メモリースティック、SDメモリカード用のアダプタ。腕時計との連動システムやネットワーク関連機能利用時の各種データ保存に利用されることになる

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□ワンダースワンウェブのホームページ
http://www.swan.channel.or.jp/


■ マイクロソフトブースでは最新ゲームコントローラが展示される

 東京ゲームショウ2000秋では、PC関連のソフトやハードに関する展示が例年よりもかなり少なくなっており、PCゲーマーにとってはやや寂しい内容だったが、マイクロソフトブースでは、「エイジ オブ エンパイアII 拡張パック:覇者たちの光陰」や「ミッドタウン マッドネス 2」といった新作ソフトの展示にあわせ、最新のゲームコントローラも多数展示されていた。

 まず、「エイジ オブ エンパイアII 拡張パック:覇者たちの光陰」のコーナーで展示されていた、ストラテジーゲーム専用の新型コントローラ「サイドワインダー ストラテジックコマンダー」だ。これは左手用のコントローラで、エイジ オブ エンパイアなどのストラテジーゲームなどで、視点の切り替えや移動、各種コマンドを入力するために利用するものだ。ユーザーが自由に機能を割り当てられる6個のボタンとシフトボタン3つ、3つのモードに切り替えられるプロファイルスイッチを用意することで、最大72個ものコマンドを登録でき、効率よくゲームをプレイできるようになる。

 ただ、会場ではたくさんのプレーヤーが「エイジ オブ エンパイアII 拡張パック:覇者たちの光陰」のデモプレイをしていたが、ほとんどの人がこの「サイドワインダー ストラテジックコマンダー」を利用せず、キーボードとマウスでプレイしていた。確かにこういったゲームコントローラはこれまでになかったため、プレーヤー側も慣れたキーボードとマウスでのプレイにならざるを得なかったものと思う。しかしマイクロソフト側は、慣れればキーボードを利用するよりも遙かに快適にプレイできると言っており、例えばキーボードをなくしてしまうなど、もう少し積極的に来場者にアピールするような展示方法をとってもよかったのではないだろうか。ちなみに、サイドワインダー ストラテジックコマンダーは10月27日に発売が予定されている。

 また、フォースフィードバックに対応するスティックタイプのゲームコントローラの最新モデル「サイドワインダー フォースフィードバック2」も多数展示されていた。こちらは、従来のサイドワインダー フォースフィードバック プロよりも1.5倍のパワーを持つモーターを採用することで、反動の力を強化。さらに、ACアダプタを本体に内蔵してケーブルの取り回しを改善し、本体のサイズもシェイプアップされている。また、USB接続で利用できるようになったため、従来のように利用環境が限られるといったこともなくなっている。サイドワインダー フォースフィードバック2も、サイドワインダー ストラテジックコマンダー同様10月27日の発売が予定されている。

サイドワインダー ストラテジックコマンダー。これを左手で操作し、右手でマウスを使うことで、エイジ オブ エンパイアシリーズなどのストラテジーゲームを快適にプレイできる。ちなみにこの撮影時には来場者がプレイしていたのだが、筆者がサイドワインダー ストラテジックコマンダーを奪い取って撮影しても文句を言われることはなかった 側面のシフトボタンやプロファイルスイッチを利用し、最大72個のコマンドを登録できる サイドワインダー フォースフィードバック2。従来よりもかなりスマートになり、ACアダプタも内蔵されたため使いやすくなっている。また、モーターが1.5倍強力になり、反動もより力強くなっている

□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□東京ゲームショウ2000秋のホームページ
http://www.cesa.or.jp/tgs/2000a/pre/pre5.html

(2000年9月25日)

[Reported by 平澤寿康]

I
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】

【Watch記事検索】


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp