インテル、Pentium III 1.13GHzをリコール
8月29日 発表
インテル株式会社は、Pentium III 1.13GHzについて、冷却上の問題があることを確認し、リコールを発表した。具体的には実機が設計値よりも高い熱を発生するため、冷却のマージンが小さく、LinuxのカーネルのコンパイルやSysmark2000などのCPUに負荷のかかる作業を行なうと熱暴走などの問題が発生する。 クーリングの問題だけに、冷却機構などでの対策も不可能ではないが、すでに出荷されている最終製品で問題が再現されることからリコールを決めたという。 インテルでは、搭載製品を出荷しているメーカーと共同で、交換または返金などの処置をとる。ただし、熱対策にはステッピングの変更などCPU内部に手を加える必要があるとみられ、交換用の製品がすぐには用意できないことから、返金などの対応が中心になる見込み。
Pentium III 1.13GHzは限定出荷の状態で、限られたメーカー(国内ではデルのみ)から限定された数量のみ出荷されており、実際に影響を受けるユーザー数は限られている。しかし、AMDとのクロック争いの先陣であるフラグシップ的な存在の製品のリコールだけに、IntelおよびPentium IIIのイメージダウンは避けられない。
□インテルのホームページ(英文) (2000年8月29日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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