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ソニー、Crusoe搭載のVAIO C1を年末商戦に投入
――VAIOノートとしては初めてIntel以外のCPUを採用

C1シリーズの現行機種
「PCG-C1XG」
Fシリーズの現行機種
「PCG-F66/BPK」
 ソニーは、米TransmetaのCPU「Crusoe」を搭載したVAIOノート C1を年末商戦に投入するほか、VAIOノート Fの一部機種にAMD製CPUを採用することを明言した。発表・発売の日程や、仕様、価格などの詳細は「現段階では明らかにできない(同社)」としているが、年末商戦用モデルであることから、正式発表が近々行なわれると見て間違いなさそうだ。

 同社はTransmetaへの出資を表明しており、Crusoe搭載PCを発売することは確実視されていた。しかし、6月27日(現地時間)から米国で開催されたPC EXPO 2000では、IBM、日立、NECの3社がCrusoeを搭載したノートPCを参考出展していたのに対し、ソニーはCrusoeに関する展示は行なっていなかった。さらにVAIOノートシリーズは、'97年7月の第1号機発売からすべての機種にIntel製CPUが搭載されているということもあり、VAIOノートにいつ非IntelのCPUが搭載されるのか注目が集まっていた。

 既にデスクトップPCに関しては、ソニーを含め各社からAMDのCPUを搭載したモデルが発売されており、Intelの1社独占がかなり崩れている。しかし、ノートPCに関してはAMDのCPUを搭載したモデルが数社から発売されているものの、そのシェアはまだまだ低く、Intelの独占状態を打ち破るまでには至っていない。今回、505シリーズからノートPCのマーケットリーダー的役割を果たしているVAIOノートが、Crusoe、AMD製CPUといったIntel以外のCPUの採用を表明したことで、他のノートPCメーカーがどういった対抗策を打ち出してくるのか注目される。

 また、一部で流れている「ソニーのノートPCは、台湾からOEM供給を受けている」という噂にたいして、「もちろんパーツレベルでは、台湾に限らず海外からも調達している。しかし現在、生産・開発中のVAIOノート全機種・台数の生産の主体はあくまでソニーデジタルプロダクツ株式会社、ソニー幸田株式会社の2社だけ。今後も海外からのOEM調達する予定はない」と、否定した。


□ソニーのホームページ
(8月11日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.sony.co.jp/
□関連記事
【Transmeta/Crusoe関連記事インデックス】
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000127/trans_i.htm
【6月29日】PC EXPO 2000レポート「Transmeta、Crusoe搭載サブノートを多数展示」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000629/expo02.htm

(2000年8月11日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]

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