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こんなに小さいのぉ! 「PSone」かる~く分解してみました

若干わかりにくいが他機種との比較。PSoneの下はPS2
 7月7日と言えば、世間一般的には「ファイナルファンタジーIX(プレイステーション)」の発売日と記憶されていたようだが、なにを隠そうこの日は新型プレイステーション「PSone」の発売日だったのだ。Dreamcastに始まりコンシューマゲーム機はすべて分解するという伝統があるPC Watch編集部では今回もやりましたよ、分解。

 PSone発表当初は、世間一般の興味の度合に比例し編集部内での注目度も低く、購入を検討していたのは1人だけ。その上みんなは「え~、なんで買うのぉ」と言いたい放題。んが、7月7日に購入し会社に出社すると、その驚異の小ささに一転「おぉ~、小さい、小さい!これなら買ってもいいかも」という声があがった。
 正直な話、従来機種とPSoneを比べたとき、CD-ROM挿入口(真ん中の丸い部分)が同じと考えると、大きさがそれほど変わらないように感じてしまう。だが実際には、CD-ROM挿入口は一回り小さくなっており、全体的にも約2/3程度の大きさで厚みもかなり薄い。デザインもこれまでの直線的なものから丸みを帯びたものに変更され、カワイらしくなっている。本体ボディのカラーは従来のグレイからホワイトに変更されており、明るいイメージに統一されている。本体に設置されたボタンも変更されており、これまで電源、リセット、CD-ROM開閉スイッチの3つだったものが、電源とリセットがまとめられ、2つになっている。

従来機との大きさ比較
付属のアナログコントローラ(DUALSHOCK)と並べてみたところ。コントローラが大きく見えるが、本体が小さいんです。ちなみにコントローラには“PSone”ロゴが描かれている プレイステーション初代機と並べてみたところ。PSoneは、真ん中の丸い部分が従来機種と同じ大きさと思ってしまうためか、それほど小さく思えないが、並べてみるとその小ささにビックリ! 厚さを比べてみました。従来機種に比べて2/3程度の厚みで、かなり薄く感じる。また、丸みを帯びたデザインであることがわかる



 外観の変更点を確認したところで、おもむろにドライバを握りしめ本体を裏返し分解作業に入る。ねじは通常のものだが、かなり堅く締められている。ねじの数は5本だが、外部から確認できるのは4本。最後の1本はPSoneシールによって隠されている。このシールは特殊なもので、はがすと印が本体側に残ってしまい開封したことがわかる仕組みになっているので、剥がすとメーカー保証がなくなってしまう。くれぐれも剥がさないこと。と、言っても剥がさなければ分解できないので、バリッと剥がして裏蓋を取り外す。

 本体サイズの小ささとは裏腹に基板のチップ数は多く、それほど驚く内容ではない。型番も変わり、ずいぶんと世代交代してきたわりにはあまり変わっていない印象を受ける。ただし、編集部にあった最初期のプレイステーション(SCPH-1000)を分解して比べてみると、確かに集積度は上がっている。また、PSoneの電源部は外部に出ているので、そのスペースはスッパリと本体からなくなっている。

【PSone(SCPH-100)】
【プレイステーション(SCPH-1000)】
プレイステーションは、各コンポーネントが独立している。また、思ったより電源部が大きい(向かって左側が電源部分)。PSoneでは電源部は外に出してしまっているので、そこはスッキリしている カバーをはずすと基板が現われる。世代を重ねた末のPSoneにおいては、チップ数がかなり減っている……と思ったのだが、それほど変化していない。ただし、密度はかなり増しており、基板にはビッシリとチップが詰め込まれている



 PSoneの変更点は、実は外面だけではない。CD-ROM、メモリーカードのブラウザ画面もこれまでのものとは一新されている。これまではブルーのグラデーションがかったバックグラウンドに、多彩な色を使ったカラフルなものだったが、PSoneでは幾何学的なバックグラウンドにアイコンなどを配したシンプルなものに変更されている。個人的には本体デザインに合わせたカワイらしいものでもよかったのではとも思ったが、シンプルな方が機能的で良いのかもしれない。
 CDプレーヤー機能には従来機種にない変更点が加えられている。それは音響効果で、“DOME”、“HALL”、“CHURCH”、“STUDIO”の4つ。ライブ音源を収録したものなどの再生するときに使ってみてもいいかもしれない。

【PSone(SCPH-100)】
【PlayStation(SCPH-1000)】
ブラウザ画面。従来は文字だけだったが、今回はアイコン。スッキリしたというか素っ気なくなったというか。本体デザイン同様もう少しカワイイ雰囲気でもよかったのでは メモリーカードの編集画面。コピーすればアイコンが移動するなど、基本的に変更点はない。メモリカードのコピー時間も変わっていないようだ CDプレーヤー画面。PSoneで変更されたのは中程にある音響効果ボタン。“DOME”、“HALL”、“STUDIO”など4種類が用意されている



 分解ついでにざっとPSoneの特徴をまとめてみたが、問題は買うかどうかだろう。プレイステーションが現役稼働中の方は、ワザワザ買い換える必要はないかもしれないが、プレイステーション用ソフトはプレイステーション2で使えるからといらないと思っている人は買ってもいいかもしれない。
 というのは、プレイステーション2でプレイステーション2用ソフトを遊びDVD-Videoを再生するのは良いのだが、プレイステーション用ソフトで遊ぶことを考えるとイマイチ信用できない部分がある。互換性を謳ってはいるが、遊べないソフトがあることは事実だ。さらに、ムービー再生が荒れることがあり、個人的にはこれが我慢できないためにまだプレイステーションを捨てることができないでいる。同じ様な悩みを持つ人がいるのであれば買い換えても損はしないだろう。なによりこのデザインのカワイさは魅力的だ。ただ、コマーシャルのようにワザワザ持ち運ぶかというとちょっと……電源部分が外に出てしまったため、AC電源が少し大きいのだ。ただ、従来機種のことを考えると十分小さいのだが。

 今回の「PSone」発売で、また一歩、分解道(何事にも道はあるので分解の道です)を突き進んだPC Watchの面々。ちなみに、7月21日にはPC Watchでニュースが掲載され大変好評だった「ピカチュウNINTENDO64」が発売されるが、これは分解しませんよ。だってピカチュウがかわいそうじゃない。って言うか、そうそう自費で買ってきたものを分解されてたまるか!


■■ 注意 ■■

  • 分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
  • この記事の情報は編集部が購入した個体のものであり、すべての製品に共通するものではありません。
  • この記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害はPC Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
  • PC Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

□SCEIのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□PSoneのニュースリリース
http://www.scei.co.jp/dearscei/pr/000608_1.html
□関連記事
【'98年11月27日】Dreamcast発売記念! 購入・分解記 ~買ってすぐ分解してみました~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981127/dc.htm
【3月4日】プレステ2発売記念 たぶん世界最速!?分解記 ~ やっぱり、買ってすぐ分解してみました ~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000304/ps2_e1.htm

(2000年7月5日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]

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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp