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PC EXPO 2000レポート

速報:ソニーのPalm OS搭載PDAついに公開!
~第一世代はファッショナブルなPalm互換機~

会期:展示会 6月27~29日(現地時間)

会場:JAVITS CENTER NEW YORK CITY


 コンシューマ向けPCショーであるPC EXPO 2000が27日(現地時間)に、ニューヨークで開幕した。今回のPC EXPOはTransmetaのCrusoeを搭載したPCの展示が予想されるなど、低調だった昨年とはうってかわり熱いショーになると言われている。初日の今日は、展示会が現地時間午前10時(日本時間午後11時)に開始された。噂通りソニーがPalm OS搭載PDAを参考出品していたので、速報としてお知らせする。

●第一世代はシンプルな構造
ファッショナブルなデザイン ジョグダイヤルとメモリースティックスロット

 ソニーがPC EXPOのブースで展示したのは、Palm OSを搭載したPDAで、以前ソニーがPalmの開発者向け会議で開発意向の表明を行なった製品だ。ボディは写真の通り、グレーとシルバーのツートンカラーとなっている。一見するとグレーがバイオカラーのように見えるが、SONY Electoronics Personal Network Solutions Software and Peripheral Products Business Development ManagerのTy Takayanagi氏によれば、「バイオと異なるカラーを採用しているのは、バイオとは違った新しいブランドを立ち上げるため」ということで、このPalm OSを搭載したPDAはバイオとは異なる新しいブランドになるもようだ(今回はブランドについては明らかにはされなかった)。

 ソニーのPalm OS搭載PDAといえば、メモリースティックウォークマンの機能が搭載されるなどの「噂」も流れていたが、今回の第一世代のマシンにはそうした機能は搭載されていないという。Takayanagi氏によれば「今回は第一世代であり、市場調査の結果、シンプルな製品にした。しかし、ソニーがやるのだから、もちろんそうした機能を統合することは常にリサーチしている」とのべ、次世代ではそうした機能が搭載される可能性があることを示唆した。

●日本では7月に発表予定

 Takayanagi氏によれば、ソニーのPlamOS搭載PDAの特徴は以下の3点という。

(1)メモリースティック
(2)ジョグダイヤルとそれに対応したアプリケーション
(3)ソニーらしいファッショナブルなデザイン

 メモリースティックスロットは上部についており、最大で64MBのメモリースティックに対応する仕様になっているという(なおマジックゲート対応メモリースティックには対応していない)。ジョグダイヤルは本体の左側面についており、ジョグダイヤルに対応したメモやスケジューラなどではペンでなくジョグダイヤルでオペレーションすることができるという。液晶はカラーとモノクロと両方のモデルが用意されるが、今回出展されていたのはモックアップということで、クオリティなどは確認できなかった。

 参考出展ということで、価格は正確には決まっていないそうだが、カラーバージョンがPalm IIIcと同程度、モノクロバージョンはPalm Vxと同程度になるそうだ。日本での正式な発表・発売は7月を予定しており、米国では9月だということだ。今から、正式発表が待ち遠しい製品になりそうだ。

□PC EXPO 2000のホームページ(英文)
http://www.pcexpo.com/
□米SONYのホームページ(英文)
http://www.sony.com/

(2000年6月28日)

[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]

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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp