|
JEITA、ミッドレンジコンピュータ等の出荷実績を発表
|
JEITA サーバ・WS市場専門委員会の高橋委員長 |
11月11日発表
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は11日、2002年度上半期におけるメインフレーム、ミッドレンジコンピュータ、ワークステーションの国内出荷実績を発表した
●景気の影響で全般的に下落
総出荷実績 |
これによるとメインフレームの出荷台数は656台(対前年同期比マイナス12%)、金額は1,906億8,700万円(対前年同期比マイナス20%)。ワークステーションは36,611台(対前年同期比マイナス23%)で372億7,000万円(対前年同期比マイナス27%)。ミッドレンジコンピュータは、86,591台(対前年同期比マイナス6%)で3,010億1,000万円(対前年同期比マイナス12%)。
全般的に経済環境悪化による設備投資抑制などの影響を受け、台数、金額ともに下落している。また、メインフレームとワークステーションは、ダウンサイジングやオープン化の影響も受けた。
●低価格化が進む
ミッドレンジコンピュータの出荷台数内訳 |
こうした状況下でもミッドレンジコンピュータ出荷台数の下落は小幅に留まっており、中でもWindows系OS搭載機が大半を占めるNOS(Network OS)サーバーの出荷台数が前年同期比100%、出荷金額がマイナス6%と、ミッドレンジコンピュータ全体の下落を引き止めている。
また、価格帯別によるミッドレンジコンピュータの出荷実績は、100万円未満で前年同期比プラス20%、金額でプラス17%と伸びているのに対し、100万円以上のクラスでは台数がマイナス21~56%、金額がマイナス1~35%と、低価格機へのシフトが顕著になっている。
●IAサーバーの出荷台数も横ばい
なお、同協会では、ミッドレンジコンピュータをメインフレームやワークステーション、PC、PCサーバー以外のコンピュータと定義している。近年台頭著しいIA(Intel Architecture)サーバーはミッドレンジコンピュータとPCサーバーの双方に含まれており、同協会では「IAサーバ連絡会」を今年度より設立、両分野よりIAサーバーに関する統計を取りはじめた。
これによるとIAサーバーの2002年度上半期出荷台数は121,227台で対前年同期比マイナス2%と、ほぼ横ばい。金額ベースの統計はまだ取られていない。また、IAサーバー内でのWindows系、Linux系OSのシェアも今のところ判明していない。
●下半期も下落傾向は続くが、需要はある
2002年度下半期の見通しについて同協会では、メインフレームについては今後も減少傾向が続くが、社会インフラとしての根強い需要が見込まれるとしている。また、ミッドレンジコンピュータに関しては、ネットビジネスやデータセンターなどでの新規需要や新システム構築での需要が見込まれるが、設備投資抑制の影響を受け、金額でマイナス9%、台数でマイナス2%としている
□JEITAのホームページ
(11月11日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.jeita.or.jp/
□関連記事
【10月29日】JEITA、上期の国内パソコン出荷は10%減に
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1029/jeita.htm
(2002年11月11日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
|