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WORLD PC EXPO 2002会場レポートクラリオン、Windows CE搭載の車載PC「CADIAS」12月1日発売 標準価格:338,000円 連絡先:お客様相談室 クラリオン株式会社は、OSにWindows CE for Automotiveを搭載した車載PC「ADDZEST“AutoPC CADIAS”」を12月1日より発売する。価格は338,000円で、全国の自動車用品店で販売される。同社は16日、東京ビックサイトにて開催中のIT展示会「WPC EXPO 2002」会場で製品を発表、展示した。 自動車のダッシュボードに取り付ける2DINサイズの車載PC。従来のカーナビゲーションシステムのような特定機能コンピュータでなく、汎用のWindowsプラットフォームを搭載することにより拡張性を確保した製品。7型のインダッシュ液晶TFTディスプレイとDVD-ROMやCD-RWに対応したCDドライブを備え、通信カーナビゲーション機能(AccessNAVI)のほか、MP3/WMA/音楽CD/DVDビデオ再生、TV/ラジオ受信、インターネットブラウズやメールの受信と読み上げ、ハンズフリー電話機能などを備える。 「CADIAS Editor」と呼ばれるWindowsアプリケーションをPCにインストールすることで、通信型ナビゲーション機能の地図やルートデータ、曲順リスト、画面のデザインなどをPC上で編集し、CADIASに転送することができる。また、Outlookのスケジュールやアドレスデータを転送してCADIAS上で参照したり、CADIASにアプリケーションソフトやアップデータを転送することもできる。
PCとのインターフェイスはCADIAS本体前面に端子が設けられたUSB 1.1。将来は外付けHDDなども接続できるようになる。またType 2 PCカードスロット×1を搭載し、ストレージとしてメモリカード、HDDカードを装着することができる。さらに、携帯電話接続コネクタも装備を搭載するほか、カードスロットに「P-in」シリーズや「AirH"」「FOMAカード」のような通信カードを装着することにより、CADIASに通信機能を与えることができる。このほかクラリオン独自のインターフェイス「Ce-NET」を搭載、他のカーオーディオと接続することもできる。 操作はタッチパネルと音声入力で行なう。ただしタッチパネルは自動車工業会規定により、走行中は使用できなくなる。CPUにSH4 166MHz、サブCPUとモデムCPUに16bitマイコンを搭載。メモリは64MB SDRAM、グラフィックアクセラレータを備え、VRAMを8MB搭載する。本体サイズは178×200×100mm(幅×奥行×高さ)、重量は3.5kg。TVチューナーユニットやGPSユニット、アンテナなどが同梱される。 なお、通信ナビ機能などの利用には使用料が必要。価格は月額1,500円前後を予定している。
発表会において同社の泉龍彦社長は、同社が'97年よりMicrosoftとWindows CE for Automotiveの開発に取り組み、'99年に米国と欧州で第1弾の製品を投入したことや、カーテレマティクス社会の到来はゆるぎないとの予測を述べ、汎用性のある車載PCがカーテレマティクスの中心になる、とした。 なお、米国での投入から3年を経てやっと日本で発売されたことについて、同社関係者は「日本で通信関係のインフラが整い、カーテレマティクスのサービスが出揃うのを待ったため」とした。また、デスクトップPCやノートPCのような、アマチュアプログラマーによるソフトウェアが登場する可能性については「製品の性格上、安全性などを考慮する必要があり、まずはサードパーティによるソフト開発を優先する。ただし、安全性を確保できるよう制限した環境下でソフトを作っていただき、そのコンテストなどを行なう構想はある」とした。 □クラリオンのホームページ (2002年10月16日) [Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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