シャープ、無線LANを内蔵し、最大メモリ512MBへ強化された「MURAMASA」6月15日より順次発売 標準価格:オープンプライス 連絡先:お客様相談センター シャープ株式会社は、同社のMURAMASAシリーズ2機種4モデルを6月15日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。 ●Mebius MURAMASA PC-MT2-H1/H1W
薄型モバイルノート「PC-MT1」シリーズの後継機種。無線LANを内蔵する「PC-MT2-H1W」と「PC-MT2-H1」が6月22日より発売される。店頭予想価格はPC-MT2-H1Wが25万円前後、PC-MT2-H1が24万円前後の見込み。OSはWindows XP Professional。 ボディはチタンシルバーとブラックを基調とし、デザインが一新された。最薄部16.6mmを維持しながら、IEEE 802.11bの無線LAN、最大搭載メモリ512MBになるなど、各所が強化されている。従来機種でのメモリ増設は、メーカー側に委託する必要があったが、今回のモデルでは、タッチパッドの裏側に空きメモリスロットが用意されており、ユーザー自身で手軽に増設が行なえるようになった。 本体構造は、キャビネット一体型表示ユニット、ボックスラーメン構造、ポップアップキーボードなどを引き続き採用。アルミ製キャビネット部分は金属素材そのものに染色処理を行ない、耐久性と素材感を追求したという。 無線LAN以外の仕様はほぼ共通で、XGA(1,024×768ドット)表示の12.1インチ低反射ブラックTFT液晶を採用し、CPUは低電圧版モバイルPentium III-M 866MHz、メモリ256MB(最大512MB)、HDD 40GBを搭載する。チップセットはIntel 830MG、ビデオ機能はチップセット内蔵(ビデオメモリ最大48MB:メインメモリと共通)。 インターフェイスは100Base-TX対応Ethernet、Type 2 PCカードスロット×1、Type 2 CFカードスロット×1、IEEE 1394×1(4ピン)、USB 1.1×2などのほか、ディスプレイ出力/パラレル用の専用コネクタを備える。 バッテリはリチウムイオンバッテリで、バッテリ持続時間は約3時間(MT2-H1W:標準バッテリ)。本体サイズは286×232×16.6~19.6mm、重量は約1.39kg。 また、メモリ増設やPC-MV1シリーズへの無線LAN増設サービスなどを実施していた「Mebiusアップグレードサービス」を拡大し、7月上旬から新たに旧モデルのハードディスク増量サービスや、英語キーボードへの換装サービスなども実施する予定。価格などについては決定していない。 会場ではMURAMASAシリーズのカラーバリエーションモデルも参考展示された。メタリック調の派手なボディカラーが多数用意され、本体フレームを丸ごと交換することでカラー変更を行なう仕様。サービスを開始する時期や価格などは未定だが、期間・数量限定製品として、2~3万円程度で提供したい、ということであった。
●Mebius MURAMASA PC-MV1-C1F/C1E
DVD/CD-RWコンボドライブ内蔵モデル「PC-MV1」シリーズもマイナーチェンジされた。モバイルPentium III-M 1GHz搭載モデル「PC-MV1-C1F」のほか、モバイルCeleron 1GHz搭載モデル「PC-MV1-C1E」も用意され、MV1-C1Fが7月13日、PC-MV1-C1Eが6月15日より発売される。 店頭予想価格はMV1-C1Fが27万円前後、MV1-C1Eが23万円前後の見込み。OSはMV1-C1FがWindows XP Professional、MV1-C1EがWindows XP Home Edition。 XGA(1,024×768ドット)表示の12.1インチ低反射ブラックTFT液晶を採用し、メモリ256MB(最大768MB)、HDD 40GB(PC-MV1-C1Eは30GB)を搭載。チップセットはIntel 830MG、ビデオ機能はチップセット内蔵(ビデオメモリ最大48MB:メインメモリと共通)。光学ドライブは8/16/10/24倍速のDVD/CD-RWコンボドライブを搭載する。 インターフェイスは100Base-TX対応Ethernet、Type 2 PCカードスロット×1、IEEE 1394×1(4ピン)、USB 1.1×2などを備える。またPC-MV1-C1Fのみ無線LAN機能を内蔵する。 バッテリはリチウムイオンバッテリで、バッテリ持続時間は約3.2時間(PC-MV1-C1F:標準バッテリ)。本体サイズは282×239×25.4~27.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.87kg(ドライブ内蔵時)。
発表会場では同社情報システム事業本部 パソコン事業部 事業部長の川森基次氏が挨拶し、「パソコンの個人向け市場は昨年から大幅に落ち込んだ。これは、家庭内へのパソコン普及率が60%近くまで向上し、新規需要が一巡したため。これからは買い換え・買い増し需要が増加すると見込まれ、各家庭に1台の時代から、1人1台の時代へ移行していく。そのためパソコン市場は次第に回復していくはず」などと述べた。 また、ホットスポットなどの現状についても触れ、「無線LANを内蔵したMV1を発表した3月時点では、全国でも100箇所程度で実験的に提供されていただけだったが、4月からは本格的なサービスとして提供が開始されたものもあり、現在では全国約500箇所でホットスポットが利用可能になっている。このペースで行けば年内には5,000箇所以上に増加する可能性もある」、「MURAMASAは無線LAN、PHS、有線LANなど、その場所に応じて最適なネットワークを利用できることに主眼を置いて開発した」と語った。 □シャープのホームページ (2002年5月30日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp] | I |
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