両手でグリップした状態

　ソニー株式会社は、小型軽量のモバイル向けノートPC「バイオU(PCG-U1)」を4月27日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後の見込み。OSはWindows XP Home Edition。

　キーボード上部にポインティングデバイス「ワイドスティック」と、右ボタン/左ボタンを装備し、両手の親指でマウス操作を行なうのに適したデザインが特徴。PDAのように、“いつでもどこでも両手で持ちながら使える”という「モバイルグリップ・スタイル」を提案している。

　なお、バイオUの“U”は、「Ubiquitous」、「Ultimate Mobile」、「Unique」、「Useful」、「Ultra Compact」、「User Friendly」といった言葉の頭文字からきており、同社では「ユビキタスネットワーククライアントを目指した」と説明している。

最大クラスのバイオノートGR(奥)とバイオU(手前)を並べてみた

　また、「Windows XP搭載PCでは、世界最小・最軽量」としており、本体サイズは184.5×139×30.6～46.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約820gとなっている。

　入力予測変換ソフト「ThumbPhrase」と、バックボタン付きのジョグダイヤルを併用し、携帯電話のテンキー操作の要領で文字入力が可能で、両手で持った状態でも快適な文字入力が行なえるように工夫がなされている。

キーボードの左上に、左ボタンと右ボタンを備える。左手の親指で操作するスタイル。隣にあるのは新開発のThumbPhraseボタン	入力予測変換ソフト「ThumbPhrase」。入力した文字列がメモ帳に挿入されている	左手の親指を使い、携帯電話の要領でテンキー操作での文字入力ができる

　CPUはCrusoe TM5800 867MHz、メモリ256MB(128MB+128MB、最大384MB)、HDD 20GB(1.8インチ)を搭載する。ビデオチップはMOBILITY RADEON-M(8MB)を内蔵する。

　インターフェイスは、Type2 PCカードスロット×1、マジックゲート対応メモリースティックスロット×1、USB×2、IEEE 1394ポート×1(4ピン、給電コネクタ装備)、100Base-TX対応Ethernet、外部ディスプレイ端子(オプション)、マイク端子、イヤホンジャックなどを備える。なお、モデムは内蔵していない。バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約2.5～4時間。

写真はすべて開発中のものです。実際の製品とは仕様が異なる場合があります
キーボード全景。若干配置が特殊	キーボードの右上に、ポインティングデバイス「ワイドスティック」を装備。右手の親指で操作する。隣はバックボタン付きジョグダイヤルとスタンバイボタン	液晶パネルの横に電源スイッチとZOOM INボタンを装備。ZOOM INボタンを押下すると解像度が800×600ドットに切り替わる

液晶を閉じた状態。「VAIO」の彫り込みロゴが刻印されている	本体底面。向かって右側の蓋が付いているスペースに1.8インチHDDを収納している

本体右側面。メモリースティックスロットを装備	本体背面。保護カバーを開くと、Ethernetポート、給電コネクタ装備のIEEE 1394ポート、USB×2、外部ディスプレイ端子(変換ケーブル経由、オプション)が現れる	本体左側面。マイク端子、イヤホン端子、Type2 PCカードスロットを備える

オプションの変換ケーブルを介して外部ディスプレイを接続した状態	ACアダプタは、バイオC1付属のものと共通	オプションのキャリングポーチ。本体用、ACアダプタ用セットで3,000円前後の見込み

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/products_020417.html
□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/PCG-U1/(バイオU)
http://www.sony.jp/products/Consumer/PCOM/Acc/PCGA-CPU1/(キャリングポーチ)
□関連記事
【3月11日】ソニー、新バイオ/CLIE発表会で新モデルの開発を表明
～超小型のWindowsノート「バイオU」と小型AVノートPCをデモ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0311/sony3.htm

(2002年4月17日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]