「EDEX2002 電子ディスプレイ展」開幕
~大型化、高解像度化が進むPC向け液晶

会場:東京ビッグサイト西1ホール

会期:4月16日~18日

入場無料(登録制)



 電子ディスプレイの展示会「EDEX2002 電子ディスプレイ展」が16日、東京ビッグサイトで開幕した。専門家向け展示会のため、展示されるものはデバイスレベルのものがほとんどだが、フラットパネルディスプレイの技術動向を知ることができる。

 展示の全体的な傾向は、IT関連製品の主流がPCから携帯電話やインターネットアプライアンスなどの家電的な製品へ移行しているのを反映しており、AV用の大型ディスプレイと携帯電話向けの小型ディスプレイの展示がほとんどで、PC関連のデバイスの割合は減っている。

 ここではPC関連の展示を中心にレポートする。

●進むノートPC用液晶の高解像度化

 PC向けの液晶パネルでは、ノートPC用に15、16インチクラスのパネルが多数出品された。UXGA(1,600×1,200ドット)、SXGA+(1,400×1,050ドット)といった高解像度のものが多く、大部分が応答速度25ms、コントラスト比400:1となっている。

シャープのノートPC用15インチ/SXGA+液晶。輝度は200cd/平方メートルで、ノートPC用としては高め やはりシャープのノートPC用15インチ液晶。こちらはUXGAで、ドットピッチ0.19mm 日立の15インチ/SXGA+と16インチ/UXGAのノートPC用液晶。16インチ液晶は水平110度、垂直160度とノートPCとしては広い視野角
富士通が参考出品したノートPC用15インチ/SXGA+液晶。独自のMVAパネルで水平/垂直170度の視野角、400:1のコントラスト比、25msの応答速度など、デスクトップ用パネルと同等のスペックを誇る 東芝と松下電器のディスプレイ事業を統合した新会社「東芝松下ディスプレイテクノロジー」が初お目見え。17インチ有機ELディスプレイ(写真左)を参考出品したほか、ノートPC用では現行製品とロードマップ(右)を展示。2003年にはノートPC用15インチ液晶でもXGA+やUXGAが主流に

●20インチ超の大型液晶も多数登場

 デスクトップ用では18インチ、19インチのほか、20インチ超のハイエンド向け大型液晶パネルも数多く出品されていた。また応答速度や視野角、輝度といったスペックも向上しており、動画への対応をうたうパネルも見られる。

シャープの28.3インチ/QSXGA(2,560×2,048ドット)TFT液晶。教育/美術、医療、航空管制などに使われる SAMSUNGの24インチ/Wide UXGA(1,920×1,200ドット)液晶。コントラスト比500:1、輝度300cd/平方メートルで、PCでのハイエンド用途のほか、HDTVにも使える NECが参考出品した21.3インチ/QXGA(2,048×1,536ドット)液晶。狭額/薄型なのが特徴
東芝(東芝松下ディスプレイテクノロジー)の20.8インチ液晶ディスプレイ。解像度は実にQUXGA(3,200×2,400ドット)で、ドットピッチは0.132mm 三菱電機の動画対応液晶。写真左の左側が新製品の18.1インチ/XGA液晶、右側が開発中の15インチ/XGA液晶。FFD(Feedforward Driving)技術で、20msを切る応答速度を実現している
日立の動画対応液晶は15インチ。バックライトを点滅させ、それと同期して黒画像を挿入することで、CRTのようなインパルス型の表示とし、動画画質を向上させた。写真左の右側が動画対応液晶で、左の通常の液晶と比べ、画像がくっきりと映っているのがわかる

●ワコムは液晶タブレットに“変形”するノートPCを展示

 ペンタブレットでおなじみのワコムは、5月発売予定の18.1インチ液晶ペンタブレット「Cintiq(シンティック) C-1800SX」の実機を持ち込んだほか、PDAやアプライアンス機器、Tablet PCなどで注目される液晶ペンタブレット技術を展示。また、台湾のメーカーと共同開発中のノートPCを展示した。液晶パネルを180度ひねってキーボード上に折りたたむと、ちょうど「Tablet PC」のようなペンPCになるというもの。「春には発売」としている。

18.1インチ液晶ペンタブレット「Cintiq C-1800SX」。背後のフルサイズキーボードと比較すると、その“巨大さ”がわかる 一見小型の(ちょっと厚い)液晶ペンタブレットだが、液晶を起こすとキーボードが現れる。液晶パネルを向こう側へ180度回転させるとノートPCになる(ノートPCになったところはなぜか撮影させてもらえなかった)。詳細なスペックは不明だが、OSはWindows XPだった

●モバイル用小型液晶も高解像度化が進む

 QVGA(240×320ドット)が標準だったPDA用液晶にも高解像度化の波は押し寄せ、VGA表示可能なパネルがいくつか展示されていた。

シャープの3.7インチ反射型VGA(480×640ドット)液晶。QVGA相当に拡大表示する機能を持つ。反射型でない、通常の液晶もある 富士通の反射型MVA液晶を取り付けたLOOX。コントラスト比80:1、視野角水平/垂直とも120度で、動画表示にも対応する 東芝松下ディスプレイテクノロジーの4インチVGA液晶
注目の新技術である有機ELディスプレイの展示も多いが、携帯電話や家電向けのものばかりで、PCなどで使われるのは当分先になりそう。写真左は東北パイオニアの有機ELディスプレイ搭載腕時計。右は台湾Univisionが掲示したロードマップ。これによると、フルカラー表示可能な有機ELディスプレイが大量生産されるのは、早くても2003年後半 家電ではコストパフォーマンスに優れるSTN液晶がまだ使われる。写真はシャープのデジタル家電用STN液晶(QVGA)
隣の会場ではフラットパネルディスプレイ(FPD)製造設備や部品の展示会「SEMI FPD Expo 2002」が開催されており、液晶ディスプレイなどの製造装置を見ることができる。写真左はニコンのFPD露光装置、写真右は伯東の液晶ドライ洗浄機

□EDEX2002のホームページ
http://edex-ess.jesa.or.jp/
□関連記事
【2001年4月19日】EDEX2001 電子ディスプレイ展レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/link/edex01_i.htm
【2001年10月31日】「LCD/PDP International 2001」開幕
~さらに進む液晶の高解像度化と動画対応
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011031/lcd.htm

(2002年4月16日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]

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