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AMD、MIPSコアの組込プロセッサ「Alchemy Au1100」を発表
4月8日(現地時間) 標準価格:3,980円(400MHz版の10,000個ロット時単価) 米AMDは8日(現地時間)、MIPSアーキテクチャと命令セットを採用した組み込み用途向けRISCプロセッサ「Alchemy Au1100」を発表した。動作クロック333、400、500MHzの製品が用意され、400MHz版の10,000個ロット時単価は29.50ドル。 日本AMDからも発表され、400MHz版の10,000個ロット時単価は3,980円。 Au1100はAMDが買収したAlchemy Semiconductorの製品で、PDAやIA(インターネットアプライアンス)などのモバイル・インターネット・アプライアンス機器での利用を目的としたもの。命令セットにMIPS32を採用した32bit RISCプロセッサで、命令キャッシュとデータキャッシュを16KBずつ内蔵する。さらに100Base-TX対応EthernetコントローラやUSBホストコントローラ、IrDAコントローラ、サウンドコントローラなどを備えたシステム・オン・チップとなっている。対応OSはWindows CE/CE.NET、Linux、VxWorks。 Alchemy Semiconductorは同様な目的のプロセッサとして「Au1000」をすでに発売しているが、Au1100では新たに2つのSDコントローラ、1,024×1,024ピクセル対応のLCDコントローラ、PCカードコントローラを装備した。消費電力もAu1000が400MHz版で500mW、500MHz版で900mWであるのに対し、Au1100では同クロックで250mW、500mWと半分近くに下がっている。 AMDのビリー・エドワーズ パーソナル・コネクティビティ・ソリューションズ担当副社長兼ジェネラルマネジャーはニュースリリースの中で「私どもは(モバイル・インターネット・アプライアンスの)市場は今後最も成長が見込まれる分野であると考えています」と述べ、同社がこの市場に期待していることを述べている。また、「市場における競争を促進させ、お客様に卓越したソリューションを提供できることを大変嬉しく思います」と、Intelの「XScale」など、ARMアーキテクチャを採用する組み込みプロセッサとの対決姿勢を明らかにしている。 □AMDのホームページ(英文) (2002年4月8日) [Reported by tanak-sh@impress.co.jp] | I |
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