プリンタの国内出荷台数も前年割れ
~好調のインクジェットも頭打ち

3月7日 発表


 ガートナー ジャパン株式会社は、2001年の日本プリンタ市場の出荷調査結果を発表した。

 出荷台数は773万台にとどまり、対前年比5.8%減と'94年以来初の前年割れとなった。2002年の出荷台数見込みも、ほぼ2001年と同規模の756万台としている。

 昨年まで好調だったインクジェットプリンタも6.6%減の626万台、金額でも16.4%減の1,561億円に止まった。ガートナーではインクジェット市場は飽和状態となっており、今後は買い換え需要が中心になるとみている。

 モノクロページプリンタも2.5%減の109万台と全体からみれば堅調。カラーページプリンタは21.2%増の16万6千台と伸びたものの、当初予想ほどではなく、景気後退によりモノクロからカラーへの以降が遅れている。

 メーカ別の台数シェアでは、全体ではエプソンが43.6%、キヤノンが35.5%と2社がシェアを伸ばし、寡占化が進んでいる。インクジェットプリンタではエプソンが49.3%、キヤノンが36.8%と両社のシェアが大きい。しかし、ページプリンタではキヤノンが36.2%、エプソン18.7%に対し、リコー(12.8%)、NEC(10.9%)が続いている。

2001年日本プリンタ市場(台数シェア)
日本プリンタ市場予測(台数)
出典:ガートナー データクエスト(2002年3月)

□ガートナー ジャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.gartner.co.jp/press/pr20020307.html
□関連記事
【2001年3月8日】キヤノンがシェアを回復、全体でも対前年19.2%増
~ガートナーグループ、プリンタ市場調査
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010308/gartner.htm

(2002年3月7日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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