特集
「世界最速」を謳うバッファローの1GB DRAMキャッシュ搭載USB HDDを試す
(2013/2/27 00:00)
株式会社バッファローは2月15日、1GBのDRAMキャッシュを搭載し、世界最速を謳うUSB 3.0外付けHDD「HD-GDU3」シリーズを発表した。今回、同製品を試用する機会を得たので、簡単にベンチマーク結果を紹介したい。
HD-GDU3シリーズは、容量1/2/3TBの3.5インチHDDを内蔵し、直販価格は順に14,800円、17,800円、23,800円。前述の通り、1GBのDRAMをキャッシュとして搭載しているのが特徴。通常のHDDもキャッシュを搭載するが、おおむね数十MB程度。また、ハイブリッドHDDというのもあるが、これは数十GB程度のNANDフラッシュメモリを搭載したもので、バッファローの新製品はそれらのいずれとも性格が異なるが、HDDのアクセス速度を本来のもの以上に引き上げるという意味ではハイブリッドHDDと同じと言って良い。
一般的な3.5インチSATA HDDの転送速度は、150MB/sec程度。これに対してUSB 3.0の最大転送速度は500MB/sec。つまり、400~500MB/sec程度あるSSDなら、USB 3.0の帯域をフルに活かせる(正確にはUSB 3.0が若干ボトルネックになるが)が、HDDでは完全にはその恩恵にあずかれない。そこで、ハイブリッドHDDや今回の新製品では、HDDとインターフェイスの間に大容量の高速キャッシュを置くことで、特に書き込みにかかる時間を短縮する。
システムからは普通のHDDとして認識されるので、特殊なドライバなどをインストールせずとも動作する。ただし、バッファローでは本製品に限らずHDDのアクセスを高速化する独自ソフトを添付しており、これを併用することで、今回の新製品もさらに高速化されるとしている。
というわけで、実際にバッファローの言うような性能が得られるのか検証してみた。
用意したのは、1TBの「HD-GD1.0U3」。比較用に、DRAMキャッシュを搭載しない通常のUSB 3.0 HDDで同じく1TBの「HD-LB1.0TU3-BKC」を利用した。検証に使ったシステムは、ASUSの「ZENBOOK Touch UX31A」で、Core i7-3517U、メモリ8GB、SSD 256GB、Windows 8(64bit)という構成だ。
ベンチマーク結果の前に、内部構造が気になったので、分解してみることにした。構造は単純で、通常のUSB 3.0 HDDと大きくは変わらない。3.5インチSATA HDDがSATA→USB 3.0変換の基板に接続されているだけ。基板もシンプルで、チップ類は変換コントローラとDRAMくらいしかない。コントローラは富士通製で、DRAMはエルピーダ製のチップが2つ載っている。
そして、HDDは東芝の「DT01ACA100」となっており、狙ったのかどうかは分からないが、主要部品は国産で揃えられている。基板背面にもMade in Japanと刻印されており、国内で製造されているようだ。HDDの回転数は7,200rpm、バッファは32MiBで、転送速度は公開されていない。
※※ 注意 ※※
- 分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
- この記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害は筆者および、PC Watch編集部、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
- 内部構造などに関する記述は記事作成に使用した個体に関してのものであり、すべての製品について共通であるとは限りません
- 筆者およびPC Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。
ベンチマークの測定には、CrystalDiskMark 3.0.2を利用した。条件としては、ファイルサイズ:100MB/1,000MB、テストデータ:ランダム/0fill、ターボPC EX2:オン/オフを組み合わせた8通りを試した。また、参考までにZENBOOKのシステムSSDの結果も載せておく。
全般的な結果としては、バッファローが謳うとおり、新製品では条件を問わず、連続書き込みで400MB/sec前後の性能を確認できた。比較製品ではおおむね170MB/sec前後なので、2倍以上早いことになる。連続読み込みについては、両製品ともやや不安定な結果が出たのだが、総じて新製品は300MB/sec程度、旧製品は180MB/sec程度となっており、書き込みほどの差はないが、やはり高速化されている。テストデータランダムと0fillではほとんど差がないので、扱うデータによって性能が変わることはなさそうだ。
ランダムアクセスについては、新製品のキャッシュが1GBということで、ファイルサイズ100MBと1,000MBで変化が出る。1,000MBでは新製品も旧製品も同程度の性能だが、100MBでは新製品の方が3倍程度速い。
ターボPC EX2については、連続アクセスではめざましい効果は見受けられないが、ランダムアクセスは高速化される傾向があるようだ。
また、2,480個で計8.29GBのファイルを用意し、システムからのコピーにかかる時間も計測してみた。3回の計測の平均は、旧製品ターボなしが84秒、旧製品ターボありが74秒、新製品ターボなしが60秒、新製品ターボありが56秒という結果になった。これも、旧製品より新製品の方が、ターボPC EX2オフよりもオンの方が高速という順当な結果が出た。
4千円で2倍以上の高速化
以上の通り、HD-GDU3シリーズは、1GB DRAMキャッシュにより、従来製品より、連続アクセスもランダムアクセスも高速化されている。さすがに、高速なSSDに比べると、絶対性能では劣るが、今回の結果を見る限り、(実用的かはさておき)システムドライブとして利用してもそこそこ快適な性能が得られると思われるし、容量と価格ではSSDよりもコストパフォーマンスに優れる。
今回比較に使ったHD-LBU3Cシリーズの実売価格は、1TBが10,800円、2TBが13,800円、HD-GDU3シリーズはそれぞれ14,800円、17,800円(3TBは23,800円)ということで、1GB DRAMキャッシュ分の差額はちょうど4千円ということになる。大容量の外付けシステムドライブが欲しいユーザーや、定期的に大きなサイズのバックアップを取るユーザーには、差額分の価値は十分あるだろう。
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