AIブームでアンギラの「.ai」ドメインが人気に

　米Bloomberg誌の報道によると、カリブ海西インド諸島にあるイギリス領アンギラの国別ドメイン「.ai」が、昨今のAIブームにより人気になっているという。

　ChatGPTの台頭などで、AI技術への関心は世界的に高まっており、この影響で.aiドメインの需要も近年急増しているという。同ドメインは、「Stability.ai」や「X.ai」といったAIスタートアップ企業のほか、「Google.ai」や「Facebook.ai」、「Microsoft.ai」など、IT大手企業にも採用されている。

　.aiドメインの管理者によると、同ドメインを使用したWebサイトの登録数は過去1年間で約2倍の28万7,432件に達したという。同氏は2023年の同ドメインの登録料として、2,500万～3,000万ドルの収入がアンギラにもたらされると見積もっている。

　アンギラは、人口2万人未満の島で観光業に依存していたが、コロナ禍で打撃を受けていた。.aiドメインの登録料収益は同地域の経済の支えとなるといい、下限の2,500万ドルであっても2023年の経常収益の約4分の1を占める見込みであるという。