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ストV日本最高峰のチーム戦は、ネモオーロラが勝利! 700万円を手中に

 ストリートファイターVの日本最高峰のチーム戦となる「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」(以下、ストリートファイターリーグ)の決勝戦が30日に行なわれ、見事ネモオーロラが勝利を手中にした。

 今期のストリートファイターリーグは、9月から11月にかけて予選を実施。30日に行なわれた決勝大会には、チーム「ときどフレイム」が1位、「ウメハラゴールド」が2位、「ネモオーロラ」が3位で進出していた。もともと予選大会もコロナ禍でスケジュールが変更になるなどの影響があったが、決勝大会も緊急事態宣言を受け、本来オフラインで行なわれる予定だったものが、オンライン対戦へと変更された。

 ストリートファイターVに限らない話だが、対戦型のゲームはオンライン(インターネット経由)よりオフライン(LAN経由)の方が遅延が少ないため、反応速度など選手のポテンシャルをより活かせる。とくにストリートファイターVのような格闘ゲームではそれが顕著に表われる。

 しかし、2020年はコロナによりさまざまな大会がオンラインで行なわれ、選手も練習環境をオフラインからオンラインに切り替えていたこともあり、今回のストリートファイターリーグのオンライン対戦については、慣れた自宅の環境そのままでプレイできるというメリットもあったようだ。

準決勝: ウメハラゴールド対ネモオーロラ

 決勝には前述のとおり、3チームが進出したが、総当たり戦だった予選とは異なりトーナメント形式となり、まずは2位のウメハラゴールドと、3位のネモオーロラが準決勝で相対した。

ウメハラゴールドの、梅原大吾、まちゃぼー、カワノ、ナウマン

 ウメハラゴールドのメンバーは、梅原大吾、まちゃぼー、カワノ、ナウマンの4名。ネモオーロラのメンバーは、ネモ、sako、ガチくん、キチパの4名。予選と同じく、この内3名同士が対戦。また、相手チームが使えるキャラの内、1つを使えなく(BAN)するルールも同じだ。

 しかし、勝利条件が追加され、通常メンバー2人は勝利で1ポイント、大将は2ポイント得られるなか、3人の対戦が1週すると、2巡目に入り、2巡目はBAN指定するキャラおよび大将となるメンバーを変更する。そして、7ポイント先取した方が勝ちとなる。

 なお、賞金は1位のチームが700万円、2位が250万円、3位が40万円となる。

 初戦のウメハラゴールド対ネモオーロラでは、前者はカワノ、まちゃぼー、梅原、後者はガチくん、ネモ、sakoというチームオーダーとなり、前者のBANキャラはまちゃぼーの使うネカリ、後者はガチくんの使うラシードとなった。

 第1試合のカワノ対ガチくんで、ガチくんはメインキャラのラシードが封じられたが、セカンドキャラのカリンでメインキャラのコーリンを使うカワノから勝利をもぎ取った。これで勢いに乗ったネモオーロラは、その後も5連勝をもぎ取り、上位成績で決勝の舞台に進出したウメハラゴールドに完封の状態で6試合目を迎える波乱のスタートとなった。

 6試合目は、大将として梅原とガチくんが参加。ガチくんがこの試合を取ればチームの勝利が決まる。しかし、直近の対戦でガチくんは、梅原に手痛い負けを喫していた。だが、その負けを教訓にさまざまな対策を練ったガチくんがこの大将戦を制し、チームの勝利を決めた。

決勝: ときどフレイム対ネモオーロラ

ときどフレイムのときど、板橋ザンギエフ、りゅうせい、ストーム久保

 迎えた決勝戦。待ち受けるときどフレイムは、ストーム久保をサポートに回し、ときど、板橋ザンギエフ、りゅうせいが参戦。一報のネモオーロラは、キチパ、ガチくん、sakoが参加し、リーダーのネモは控えに回る戦略を採った。この布陣を観て、ときどフレーム側は、ガチくんが使うラシードを、ネモオーロラは、ときどとりゅうせいが使うユリアンをBANした。

 1巡目は、本日初出場のキチパが板橋ザンギエフとの同キャラ戦を制し、続くガチくんもメインキャラBANの不利をはねのけて勝利したものの、大将戦はときどが豪鬼でsakoのメナトを下し、ポイント的には2対2の結果となった。

 続く2巡目は、ときどフレイムは同じ布陣で、ネモオーロラはキチパを控えに回し、ネモが参加。大将は両チームとも変更し、りゅうせいとガチくんに委ねられた。

 1戦目はリーダー同士のときど対ネモ。この試合は、辛くもネモが粘り勝ち。ポイント上は1ポイントだが、1巡目に勝利したリーダーのときどに土をつけるという大きな意味を持つ試合だった。次の試合でsakoは敗退したものの、大将を任されたガチくんがりゅうせいを倒し、2ポイントをもぎ取った。

 3巡目の布陣は2巡目と同じだったが、ネモオーロラの豪鬼BAN指定に対し、ときどフレイムは敢えてネモのサブキャラであるギルをBAN。チームオーダーは、板橋ザンギエフ→りゅうせい→ときど、そしてガチくん→ネモ→sakoとなった。ときどフレイムとしては、1試合目2試合目を落とすと負けが確定するが、少なくとも1試合は取ると見込んだ上で、ときどを大将に据えた格好だ。

 1試合目は板橋ザンギエフが持ち前の読みの強さと粘り強さを見せ、ガチくんはこの日初の黒星。そして、2試合目はりゅうせいが瞬く間にネモを下し、ポイントは5-5のイーブンに持ち込み、最終大将戦で優勝が決まるかたちとなった。

 そして、本日の最終戦。ときど対sakoは、両者が互いの持てるものをすべて出し切った文字通りの死闘となった大将戦は、sakoがときどをくだし、日本一のチームとなった。

 なお、試合の模様は、2月6日よりカプコン公式のYouTubeなどで公開される。今回リアルタイムで観戦できなかった人は、この激戦をぜひ楽しんでほしい。