イベントレポート

ZOTAC、第10世代Core搭載モデルやクリエイター向け高性能モデルなど、ミニPC新モデルを多数展示

クリエイター向けミニPC新モデル「Inspire Studio」

 ZOTACは、CES 2020開催に合わせて、第10世代Coreプロセッサ搭載モデルや、クリエイター向けの高性能モデルなど、ミニPC新モデルを多数発表した。

クリエイター向けの「Inspire Studio」

 今回ZOTACが新たに用意する、クリエイター向けミニPCシリーズ「Inspire Studio」。その第1段モデルが登場。

 ZBOXシリーズ最上位モデルとなる「ZBOX Q」シリーズと同等の、やや大型のケースを採用しつつ、クリエイター向けとして十分な性能を備えるスペックを凝縮。CPUはCore i7-9700、メモリは32GB、ビデオカードはGeForce RTX 2060 SUPERを採用。内蔵ストレージは512GBのM.2 SSDと2TBのHDDを搭載する。

 ネットワーク機能は、Gigabit Ethernetを2ポート用意するとともに、無線LANにWi-Fi 6対応のKiller AX1650も搭載するなど、本体サイズを考えると圧倒的な性能を備える製品に仕上がっている。

 発売時期は2020年第1四半期を予定しており、価格は未定。

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超薄型筐体の「ZBOX edge」シリーズ

 ZBOXの新シリーズとして発表されたのが「ZBOX edge」シリーズ。その新モデルとなるのが「ZBOX edge MI643」だ。

 最大の特徴となるのが、薄さ28.5mm、体積0.64Lの薄型筐体を実現している点だ。それでいて、CPUには第10世代Core i5-10210Uを採用しており、性能面も十分に優れている。超薄型筐体のため、2.5インチドライブは搭載できないが、SSD用のM.2スロットを2本(M.2 2280×1、M.2 2242×1)を備えており、ストレージの拡張も大きな問題はない。メモリスロットもSO-DIMMスロットを2本用意し、最大64GBまで搭載できる。

 通信機能は、Gigabit EthernetとIEEE 802.11ac準拠無線LANを搭載する。サイズは149.5×149.5×28.5mm(幅×奥行き×高さ)となる。

超薄型筐体の「ZBOX edge MI643」
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 同じくZBOZ edgeの新モデルとなるのが「ZBOX edge CI341」だ。こちらは、CPUがCeleron N4100となるものの、ファンレス仕様となっており、静音性に優れる点が特徴となっている。サイズは147.2×147.2×32.1mm(同)と、MI643よりやや高さがあるものの、こちらも十分な薄さとなっている。

 また、SSD用のM.2スロットを2本(M.2 2280×1、M.2 2242×1)備える点も同様だ。メモリスロットはSO-DIMMスロットを2本備えるが、メモリは最大8GBまでとなる。

ファンレス仕様の「ZBOX edge CI341」
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第10世代Core i7(Comet Lake)やRyzen 3000シリーズ搭載モデルも

 このほかには、既存モデルの機能強化版となる、第10世代Core i7やRyzen 3000シリーズ搭載モデルなどを展示した。

 第10世代Core i7搭載モデルとしては、「ZBOZ MI662 NANO」と「ZBOZ CI662 NANO」を展示。双方ともCPUはCore i7-10510Uを採用するが、MI662 NANOはファン付きの小型ケース採用で、CI662 NANOはファンレス仕様となる。

 そのほかの仕様はほぼ同等で、SO-DIMMスロットを2本用意しメモリは最大32GBまで、2.5インチドライブを1台搭載可能。ネットワーク機能はGigabit Ethernetと802.11ac準拠無線LANを搭載する。

 「ZBOZ MA661 NANO」と「ZBOZ CA661 NANO」は、第10世代Core i7搭載モデルと同じケースを採用しつつ、Ryzen 3000シリーズを採用するモデル。搭載CPUはRyzen 3 3200Uで、メモリは最大32GBまで搭載可能。ストレージはM.2 2242 SSDまたは2.5インチドライブを搭載できる。ネットワーク機能はGigabit Ethernetと802.11ac準拠無線LANを搭載する。

既存モデルと同じケースを採用しつつCPUをCore i7-10510Uに強化した「ZBOZ CI662 NANO」(左)と「ZBOZ MI662 NANO」(右)
ZBOZ CI662 NANOはファン付きながら非常にコンパクトな筐体
ZBOZ MI662 NANOはファンレス仕様
こちらはCPUにRyzen 3 3200Uを採用する「ZBOZ CA661 NANO」(左)と「ZBOZ MA661 NANO」(右)

VRバックパック新モデルも

 また、VR用のバックパックPC「VR GO」シリーズの第3世代モデル「VR GO 3.0」も展示した。こちらはCPUがCore i7-9750H、ディスクリートGPUがGeForce RTX 2070へと強化されている。加えて、バックパック部分が従来までのファブリック素材からポリウレタン素材へと変更され、汚れを落としやすくなっているという。86.4Whのバッテリを利用し、約1時間動作する。

 これらも、2020年第1四半期以降に販売を予定しているが、価格は未定だ。

VR用バックパックPCのの第3世代モデル「VR GO 3.0」
CPUがCore i7-9750H、ディスクリートGPUがGeForce RTX 2070へと強化されたが、本体部分の仕様は従来モデルとほぼ同等
バックパック部分がポリウレタン素材に変更され、汚れをサッと拭き取れるようになった