イベントレポート

ViewSonic、今後日本で発売予定の最新ディスプレイを展示

ViewSonic台湾支社には、同社のシンボルでもある「ゴールディアンフィンチ(胡錦鳥)」が実際に飼われている

 米ViewSonicは、COMPUTEX 2019開催に合わせて台湾支社において新製品を展示し、報道陣に公開した。本稿ではそのなかから、今後発売を予定している新製品を紹介する。

VX2758-2KP

 VX2758-2KPは、シンプルでコストパフォーマンスに優れる27型液晶ディスプレイだ。2,560×1,440ドットのIPSパネルを採用し、リフレッシュレートは最大144Hz、応答速度は1ms、輝度は300nits、AMDの映像同期技術であるFreesyncに対応するなど、スペックはかなり充実している。また、左右および上部ベゼルが極限まで狭められており、27型ながらコンパクトなボディとなっている。

 映像入力端子は、HDMI 2.0×2とDisplayPort 1.3×1。3W+3Wのステレオスピーカーも内蔵。スタンドはチルト角度調節のみに対応する。日本では9月頃の発売を予定している。

VX3258-P(仮)

 VX3258-Pは、日本でも高い人気を誇っているエンターテインメント向けモデル「VX」シリーズの新製品だ。なお、型番は仮のもので、正式なものではないとのこと。

 VX3258-Pは、従来のVXシリーズ同様のエレガントな外観をそのまま継承している。左右と上部の3辺狭額縁仕様かつ非常に薄いディスプレイに、シルバーボディ、直線的なトライアングルスタンドなどの上質なデザインで、オフィスはもちろん、家庭で利用するディスプレイとしてかなり魅力がある。

 液晶パネルには、1,920×1,080ドット表示に対応する31.5型パネルを採用。既存の32型モデルではIPSパネルを採用しているが、VX3258-PではVAパネルとなる。ただ、リフレッシュレートは最大160Hz、応答速度は1msと非常に高速で、VESAの映像同期技術Adaptive Syncに対応するため、ゲーム用途にも申し分なく対応できる。

 映像入力端子は、HDMI 1.4×2とDisplayPort 1.2×1、Mini DisplayPort×1と4系統用意。また、2W+2Wのステレオススピーカも搭載する。発売時期は未定。

VX2785-2K

 VX2785-2Kは、USB Type-C接続に対応する液晶ディスプレイの新モデル。DisplayPort Alt Mode対応かつ最大60WのUSB PD出力に対応するUSB Type-Cポートが用意されており、PCとUSB Type-Cケーブルで接続することで、PCからの映像入力とPCへの給電を同時に行なえる。

 また、左右と上部の3辺狭額縁仕様、シルバー筐体、円形スタンドの採用など、VXシリーズ同様にエレガントなデザインも特徴の1つ。スタンド後部にはケーブルをまとめるフックも用意しており、デザイン性重視の製品となっている。

 液晶パネルは、2,560×1,440ドット表示に対応する27型IPSパネルを採用。輝度は300nits、応答速度は5ms(GTG)。映像入力端子はUSB Type-C以外にHDMI×1、DisplayPort×1を用意。3W+3Wのステレオスピーカも内蔵。スタンドは-5~20度のチルト角度調節と左右45度ずつのスイベル機構を備える。発売時期は2019年末を予定している。

VG3448

 VG3448は、アスペクト比21:9のウルトラワイド液晶の新モデル。横の情報量が増え、複数のアプリを同時利用する場面の多いビジネス用途に最適としている。

 3,440×1,440ドット表示に対応する34型VAパネルを採用。映像入力端子はHDMI×2、DisplayPort×1、Mini DisplayPort×1の4系統を用意。また、ダウンストリーム×4ポートのUSB 3.1 Hub機能も備える。

 展示機ではディスプレイアームに設置した状態となっていたが、製品には-5~40度のチルト角度調節、150mmの高さ調節、左右それぞれ60度のスイーベル機構を備えるスタンドが付属する。このほか、オールリサイクル可能なグリーンパッケージで出荷される点も特徴の1つとのこと。海外では2019年6月に発売予定で、日本での発売は現時点では未定。

TD2445

 TD2445は、タッチ対応液晶ディスプレイの新モデル。23.8型In Cell Touch液晶を採用しており、10点マルチタッチに対応。また、DisplayPort Alt Mode対応かつ最大60WのUSB PD出力に対応するUSB Type-Cポートが用意され、PCとUSB Type-Cケーブルで接続することによって、PCからの映像入力とタッチ操作の対応、PCへの給電が同時に行なえる。USB Type-C接続を行なわない場合には、タッチ操作を利用するには別途PCとUSB接続が必要となる。

 表示解像度は1,920×1,080ドットで、パネルの種類はIPS。映像入力端子は、USB Type-C以外にHDMI×1とDisplayPort×1を備え、DisplayPortを利用してディスプレイのでイジーチェーン接続にも対応する。発売時期は2019年末を予定している。

VP3481

 VP3481は、湾曲液晶パネルを採用する液晶ディスプレイの新モデル。デザイナー向けとして位置付けられており、sRGBカバー率100%、Delta Eは2未満、HDR10対応と、高品位表示が可能。また、ハードウェアキャリブレーションや、USB経由でのファームウェアアップデートにも対応する。

 液晶パネルは、3,440×1,400ドット表示に対応。パネルの種類はVAで、AMDの映像同期技術、Freesyncに対応する。

 映像入力端子は、DisplayPort 1.4×1、HDMI 2.0×2、DisplayPort Alt Mode対応のUSB Type-Cを用意。USB Type-CはDisplayPort Alt Mode対応かつ最大60WのUSB PD出力に対応。また、KVM機能も用意しており、キーボードとマウスをVP3481に接続しておけば、複数のPCを接続した場合でも入力を切り替えるだけで1組のキーボードとマウスで操作が可能だ。

 スタンドは、-6度~21度のチルト角度調節、130mmの高さ調節、左右それぞれ60度のスイベル機構を備える。こちらは、2019年8月頃の発売を予定している。