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HTC、3万円を切るSIMフリースマホ「Desire」を国内発売
~前面1,300万画素カメラ/LEDフラッシュ搭載の自撮り重視モデルも
(2015/10/1 19:24)
HTC NIPPON株式会社は、日本向けとして同社初のSIMロックフリー端末となる、Android OS搭載の5.2型スマートフォン「HTC Desire EYE」、5型スマートフォン「HTC Desire 626」の2機種を10月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭想定価格はそれぞれ52,800円、29,800円前後の見込み。
さまざまなカメラ機能を備えており、肌を補正する「美肌効果」、正方形や連続撮影した4枚を並べて1枚に結合する「Photo Booth」、異なる2人の顔を合成できる「フェイスフュージョン」などの写真機能を備える「EYE Experience」を搭載する。
OSは両製品ともにAndroid 5.1を搭載し、アイコン/フォントや着信音などを一括変更できるテーマ機能や、ホーム画面の左スワイプでSNSの更新/新着ニュースなどをまとめてフィード表示可能な「BlinkFeed」などの機能を備えたホームアプリ「Sense 7.0」を備える。
またHTCの既存製品同様、ケースを閉じたまま天気や着信を確認可能な「Dot View case」に対応する。それぞれのDot View caseの価格はオープンプライスで、店頭想定価格は3,980円、3,780円前後の見込み。
HTC Desire EYE
HTC Desire EYEは、IPX7/IP5X相当の防水/防塵性能を備えた5.2型液晶搭載のSIMロックフリースマートフォン。前面/背面ともに1,300万画素カメラと2色のLEDフラッシュを搭載するのが特徴。また前面カメラは画角88度の広角レンズを採用し、複数人での自撮りに対応する。
左右にスピーカーを備え、ステレオ再生に対応するほか、3つのマイクを搭載し、通話時のノイズを低減するという。
EYE Experienceは、本製品では前述の機能に加え、背面/前面カメラを同時に使用して、撮影者も被写体にして動画、静止画が撮れる「スプリットキャプチャ」機能を備える。
主な仕様は、SoCがSnapdragon 801(4コア、2.5GHz)、メモリ2GB、ストレージ16GB、5.2型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶ディスプレイ、OSはAndroid 5.1。本体色はスカーレットとマリーンの2色。バッテリ容量は2,400mAh。
インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.1、NFC、microSDXC対応カードスロット(最大2TB)、1,300万画素前面(F2.2)/背面(F2.0)カメラ、ステレオスピーカー、ノイズキャンセリングマイク×3、Micro USBなどを備える。SIMカードスロットの形状はNano SIMで、各種センサーとして加速度、近接、環境光、ジャイロ、磁気センサーを備える。
通信方式はGSMが850/900/1,800/1,900MHz、W-CDMAはバンド1/5/6/8/19、FDD-LTEはバンド1/2/3/7/8/19/28、TDD-LTEはバンド38/39/40/41。
本体サイズは約73.8×151.7×8.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約154g。
HTC Desire 626
HTC Desire 626は、5型液晶搭載のSIMロックフリースマートフォン。ハイエンドなスペックの端末はオーバースペックだと感じている層に向けた製品だという。
主な仕様は、SoCがSnapdragon 410(4コア、1.2GHz)、メモリ2GB、ストレージ16GB、5型1,280×720ドット液晶ディスプレイ、OSはAndroid 5.1。本体色はマカロンピンクとマリーンブルーの2色。バッテリ容量は2,000mAh。
インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.1、NFC、microSDXC対応カードスロット(最大2TB)、1,300万画素背面カメラ(F2.2)、500万画素前面カメラ(F2.8)、Micro USBを備える。SIMカードスロットの形状はNano SIMで、各種センサーとして加速度、近接、環境光、磁気センサーを備える。
通信方式はGSMが850/900/1,800/1,900MHz、W-CDMAはバンド1/5/6/8/19、FDD-LTEはバンド1/3/5/7/8/19/28。対応SIMはNano SIM。
本体サイズは約70.9×146.9×8.19mm(同)で、重量は約140g。
また、今回の製品発表とともに、HTC Desire EYE/626を、Docomo回線を利用したMVNO(OCN) SIMカードと同時に購入可能な公式ショッピングサイト「HTC e-Shop」の開設も発表された。
【20時】記者発表会の様子を追記しました
1日に開催された記者発表会では、HTC Corporation 北アジア統括代表取締役 ジャック・トン氏、HTC NIPPON株式会社 代表取締役社長 玉野 浩氏が登壇。製品の特徴と今後の日本市場への展開などについて語った。
トン氏は「HTCは最初期からスマホを手掛けてきた企業であり、過去10年常に新技術を市場にもたらしてきた。今回日本でも世界で人気の高い2製品を投入できることを嬉しく思う」と挨拶した。
次いで登壇した玉野氏は、まずHTC Desire EYEについてプレゼンテーションを行なった。主にカメラ機能を重視したスマートフォンで、前面1,300万画素カメラと2カラーLEDフラッシュを搭載し、より美しい自撮りが可能であり、搭載するさまざまなカメラ機能についてアピールした。
HTC Desire 626については、持ちやすさを重視して1回り小型になっているほか、サイドをラバー加工することでホールド感を向上させているという。また「500万画素となっているが、一般的なスマートフォンよりも依然高い」という前面カメラによる自撮りの美しさ、EYE Experienceによるさまざまなカメラ機能をアピールした。
HTCでは今回サポート体制の準備に力を注いでいると述べ、ドコモやKDDIなどと組んでスマートフォンを卸してきた経験を活かし、国内のサポートセンターで修理対応を行なうことで、発送、修理、返送を最短5日で行なうという。また「疑問点があれば、サポートセンターへフリーダイヤルで問い合わせてもらえればお答えする」とのことだった。
質疑応答では、フラッグシップモデルの投入について、今回は日本市場への初投入ということもあり、普及価格帯の製品を選択したが、ハイエンドなフラッグシップモデルの投入についても、SIMロックフリー市場の動向を見て検討したいと述べた。
日本におけるSIMロックフリー端末については、SIMロックに関する総務省の発表もあり、2014年末頃から本格的に動き始めたと認識しているが、現状では量販店での扱いなどから、ユーザーにとって「SIMロックフリー端末=格安スマホ」という認識が生まれており、それ故に故障時の対応などに不安を感じ敬遠しているという調査結果を明らかにし、HTCでは前述の電話サポートや国内サービスセンターなどのサポート体制を用意することで、そういった懸念材料を払拭したいとしていた。
その後ゲストとして大淵愛子さん(弁護士・タレント)、大澤玲美さん(モデル・タレント)が登場し、HTC Desire EYEを利用して撮影した写真などを公開していた。