米AMDは12日(現地時間)、Bulldozerアーキテクチャを採用し、最大で8コアを搭載するクライアント向けCPU「AMD FX」シリーズを発表した。
クライアント向けで最大となる8コアを内蔵するCPU。アーキテクチャは新規に開発されたBulldozerで、昨今のAPUと違い、グラフィックス機能は内蔵しない。Bulldozerコアの特徴は、フェッチやデコード、浮動小数点などの利用頻度の低いユニットは共有しつつ、整数スケジューラや、実行パイプライン、L1データキャッシュなどを2基ずつ搭載し、1つのモジュールでデュアルコアとして機能する。命令セットは、Intelが先に実装したAVXやAESに対応。また独自のXOP、FMA4命令も追加した。
TDPに収まる範囲内で、半分のコアを標準周波数より一時的にオーバークロックするTurbo COREを「Max Turbo」とし、新たに、標準状態より高く、Max Turboよりは低い周波数に全コアをオーバークロックさせる状態を「Turbo Core」とした。具体的に、8コアでベースが3.6GHzのFX-8150は、Turboコアで8コアが3.9GHzになり、Max Turboで4コアが4.2GHzとなる。なお、Turboはモジュールごとに機能するため、6コア製品ではMax Turboの状態になるのは、1モジュール=2コアまでとなる。
オーバークロック耐性の高さも売りとしており、全製品で倍率固定が解除されている。実際、先だって同社は、AMD FXで液体ヘリウムによる冷却を利用して8GHz超のオーバークロックを達成し、ギネス世界記録に登録されたと発表している。
CPUソケットはSocket AM3+。チップセットは従来のAMD9シリーズが対応。メモリはDDR3-1866にまで対応する。L2キャッシュは1モジュール(2コア)あたり2MB、共有L3キャッシュは8MB。プロセスルールは32nmで、TDPは95~125W。
8コア製品のブロックダイヤグラム | プラットフォームのブロックダイヤグラム |
Turbo Core、Max Turboの効果 | FMA4による効果 |
7製品がラインナップされ、その内、FX-8150、FX-8120、FX-6100、FX-4100の4製品が10月下旬以降より発売される。なお、最上位のFX-8150は、日本が世界に先行して500個の限定発売となるが、水冷CPUクーラーとのバンドルのみで単体では販売されない。メーカー推奨販売価格は、8150が33,800円、8120が18,800円、6100が14,980円、4100が9,980円。
各製品の主な仕様は下記の通り。
基本周波数 | Turbo Core | Max Turbo | TDP | コア数 | |
FX-8150 | 3.6GHz | 3.9GHz | 4.2GHz | 125W | 8 |
FX-8120 | 3.1GHz | 3.4GHz | 4GHz | 95W/125W | 8 |
FX-8100 | 2.8GHz | 3.1GHz | 3.7GHz | 95W | 8 |
FX-6100 | 3.3GHz | 3.6GHz | 3.9GHz | 95W | 6 |
FX-4170 | 4.2GHz | n/a | 4.3GHz | 125W | 4 |
FX-B4150 | 3.8GHz | 3.9GHz | 4GHz | 95W | 4 |
FX-4100 | 3.6GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 95W | 4 |
(2011年 10月 12日)
[Reported by 若杉 紀彦]