日本HP、Core i7 900番台に限定したハイエンド「HPE 190」
~デスクトップPCも春モデル投入

1月21日から順次発売



●ハイエンドを目指した「HPE 190」
「HPE 190」
※ディスプレイは別売です

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、デスクトップPC「Pavilion Desktop PC」シリーズの最上位機種として「HPE 190」を1月21日に発売した。

 シリーズのフラグシップとして差別化を図るため、Core i7 900番台CPU専用機種とした。店頭で販売される量販店モデルと、直販サイト「HP Directplus」モデルが用意される。いずれも、東京都下の昭島工場で生産される。

 筐体はミニタワーで、本体の前面パネルは戦闘的な赤で縁取られている。従来の同社製品にあった「バックアップボタン」や「パーソナルメディアドライブベイ」がなくなった。パーソナルメディアドライブベイがなくなったことで、本体内のエアフローが向上し、メンテナンス製も向上したという。

 量販店モデルの価格はオープンプライスで、店頭予想価格は200,000円前後。主な仕様は、Core i7 920(2.66GHz)、Intel X58 Expressチップセット、12GBメモリ(最大24GB)、GeForce GTX 260(1.8GB)、1.5TB HDDなど。OSはWindows 7 Professional(64bit)。なお、オンラインゲーム「FF XI」の推奨認定モデルとなっている。

 直販モデルは最小構成で99,960円から。ビデオカードの選択肢は、NVIDIA4種、AMD1種が用意される。また、ピクセラ製の3波内蔵ダブル地デジチューナや、2TB HDDの2台搭載なども可能。

●直販専用になった「e9000」
「e9000」
※ディスプレイは別売です

 HPEの登場により、ハイエンドからハイクラスに一段下がった「e9000」シリーズは、春モデルから直販専用となった。昭島工場で生産される。受注開始は1月21日。

 Intelプラットフォームのe9380系は、Core i7 800番台とCore i5 700番台が選択可能で、直販価格は75,810円から。AMDプラットフォームのe9360系は、Phenom II x4 820を搭載し、直販価格は55,860円から。

 いずれも、Windows 7 Home Premiumを搭載し、32bit/64bitを選んでリカバリーできる「ダブルリカバリメディア」が選択できる。

●29,820円からの「p6000」
「p6000」
※ディスプレイは別売です

 ミドル~ローエンドの「p6000」は、直販モデルと量販店モデルが用意される。直販モデルは昭島生産、量販店モデルは海外生産となる。

 直販モデル「p6320」の最小構成は、Celeron 450(2.2GHz)、Intel G43チップセット(ビデオ機能内蔵)、1GBメモリ、250GB HDD、Windows 7 Home Premium(32bit)で、29,820円。BTOにより仕様の強化もできる。

 量販モデルは、Core 2 DuoベースからCore i3/i5にプラットフォームが変更され、3機種が用意される。

 下位機種「p6350」は、Core i3 530(ビデオ機能内蔵、2.93GHz)、Intel H57チップセット、4GBメモリ、320GB HDD、Windows 7 Home Premium(32bit)で、店頭予想価格は60,000円前後。Core i5搭載の「p6370」は85,000円前後。ディスプレイがセットの「p6370」は110,000円前後。

●スリムデスクトップ「s5000」
「s5000」
※ディスプレイは別売です

 設置面積がB5以下と小さい「s5000」も、Intelプラットフォームの「s5350」は、Core i 3/5/7系となった。

 直販モデルの最小構成は、Core i3-530、Intel H57チップセット、2GBメモリ、250GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 7 Home Premium(32bit)などで49,980円から。1月21日に受注を開始している。

 量販店モデルは4機種用意され、下位モデルはCore i3-530、Intel H57チップセット、4GBメモリ、640GB HDD、DVDスーパーマルチドライブな、Windows 7 Home Premium(32bit)どで、店頭予想価格が100,000円前後。上位3機種はディスプレイとのセットとなり、140,000円~210,000円前後の見込み。発売は2月上旬の見込み。

 なお、直販モデルにはAMDプラットフォームの「s5330」も用意される。最小構成は、Athlon II x2 215(2.70GHz)とnForce 430の組み合わせなどで冬モデルを継承している。受注開始は1月21日、直販価格は39,900円から。

●液晶一体型タッチPC「Touch Smart 600PC」
「Touch Smart 600PC」

 3機種あるタッチPC「Touch Smart」シリーズは、最上位機種の「600PC」のみモデルチェンジされた。直販モデルと量販店モデル合わせて4機種が用意され、Core i3/i7ベースとなった。発売は2月上旬の予定。

 直販モデルの「600-1140jp」は、Core i3 330MとIntel HM57の組み合わせ、4GBメモリ、640GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 7 Home Premium(64bit)などで、129,990円から。

 量販店モデルの「600-1170jp」は、同じCPUとチップセットながら、GeForce G210、1.5TB HDD、3波デジタルチューナ、HDMI入力端子、Bluetooth、Office 2007 Personalなど豪華な仕様となる。店頭予想価格は、190,000円前後。Core i7ベースの上位機種は26万円前後。

(2010年 1月 21日)

[Reported by 伊達 浩二]