ニュース

「PowerToys」もNPU活用へ。AI貼り付け時にPhi Silicaを利用

AIを使用して貼り付ける機能で、Phi Silicaが選べるようになった(添付画像はArrow Lake上で撮ったもののため利用不可)

 Microsoft純正の便利ツール群「PowerToys」もNPUを活用するようになった。同社は8月9日にGitHub上で最新のプレビュー版「PowerToys v0.101.2211.0」を公開したが、このバージョンでは、クリップボードの内容を貼り付ける際に加工できる「Advanced Paste」機能の「AIを使用して貼り付ける」機能として、新たにNPUを利用するモデル「Phi Silica」を追加した。

 Advanced Pasteは、クリップボードの任意の内容をプレーンテキスト、マークダウン、JSONといった形式に整形した後に貼り付けたり、画像内のテキストをプレーンテキストに変換して貼り付ける機能などを持つ。

 その中で、上記の機能とは別に、「AIを使用して貼り付ける」という機能があり、その際に使用するモデルが選べる。これまでAzure AI Inference、Azure OpenAI、OpenAI、Googleなどのほか、ローカルモデルとしてFoundry LocalやOllamaも選べたが、新たにPhi Silicaが加わった。

 Phi SilicaはNPUを持つCopilot+ PCに最適化したAIモデル。小さなドラフトモデルを利用する投機的デコーディング手法により、テキスト生成を高速化しているのが特徴だ。Advanced PasteではPhi Silicaを利用することで、貼り付け時にさまざまなプロンプトを入力し、生成AIにより得られた結果を最終的に貼り付けることができる。つまり、Copilot+ PCではNPUを活用できるようになったわけだ。

 このほか、v0.101.2211.0では「コマンドパレット」、「Keyboard Manager」の機能改善、ウィンドウとレイアウト内のさまざまな機能の強化/改善などが図られている。

 やや余談となるが、Phi Silicaは2026年10月以降に「Aion Instruct」というローカルモデルに置き換わる予定だ。Phi Silicaでは悪用を防ぐため「LFA(Limited Access Features) tokens」と呼ばれる仕組みを導入しており、開発者は事前にMicrosoftに申請し、機能IDやLFA tokensを発行してもらってから利用する仕組みだったが、Aion Instructではこれが不要になる。