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NVIDIA、時価総額5兆ドルを世界初突破

 NVIDIAの時価総額が29日(現地時間)、世界で初めて5兆ドル(約760兆円)の大台を突破した。AIブームを背景に株価上昇が続き、歴史的な節目に到達した。

 29日の米株式市場で、同社株は一時約5%上昇して最高値を更新。終値では3%超上昇し、時価総額は5兆300億ドル(約765兆円)となった。同社の時価総額は2025年7月に4兆ドルを突破したばかりで、わずか4カ月弱でさらに1兆ドルを上乗せした。

 NVIDIAの時価総額は世界最大で、MicrosoftやApple(どちらも約4兆ドル)を大きく引き離している。その規模は日本のGDP(約4兆ドル)をも上回り、日本の国家予算の6倍以上となる。

 ブルームバーグの報道によれば、S&P500種株価指数に占めるNVIDIAのウェイトは約9%に達しており、今年の同指数の上昇率17%のうち約5分の1をNVIDIA 1社で押し上げているという。

 株価急騰の背景には、同社CEOジェンスン・フアン氏による発表がある。フアン氏は、AIチップの受注総額が5,000億ドル(約76兆円)に達する見込みであることや、米政府向けにスーパーコンピューター7台を構築することを明らかにしている。ほかにも各国の大手企業との連携や出資、開発計画を発表するなど、事業拡大を続けている。