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AMD製NPUに最適化されたStable Diffusion 3.0 Medium

 AMDは、画像生成AIモデル「Stable Diffusion 3.0 Medium」(以下SD 3.0 Medium)について、Ryzenシリーズに搭載するNPUに最適化したと発表した。要件を満たすPC上で無料かつローカルで実行できる。

 今回発表されたモデルは、すでにリリース済みのSD 3.0 MediumをベースにAMDとStability AIの協業で開発されたもので、ブロックFP16形式で処理を行なう。これにより、従来のFP16形式と同等の品質を維持しながらも大幅にメモリを削減可能だとしている。また、本モデルでは一度に大きな画像を生成するのではなく、一度小さなベース画像を生成し、その後高品質にアップスケールすることで、全体の処理量を抑えているという。

 SD 3.0 MediumがNPUに最適化されたことで、GPU非搭載のPC環境においてもローカルでのAI画像生成が可能となった。動作環境は50TOPS以上のRyzen AI XDNA 2 NPUおよび24GB以上のメモリを利用可能な、Ryzen AI 300シリーズまたはRyzen AI MAX+シリーズCPUを搭載したノートPC。要件は24GBとなっているが、実際には9GBのメモリ消費で動作するとされている。

 SD 3.0 Mediumの利用には、最新版のAdrenalinドライバおよびAmuse 3.1という生成AIアプリのインストール必要だ。