ASUS、“世界最速”のRadeon R9 295X2を超えた「ARES III」

ARES III

　ASUSは4日(台湾時間)、ゲーミングブランドRepublic of Gamers(R.O.G.)の最上位ビデオカード「ARES III」を発表した。出荷は9月上旬。500台限定生産となり、水冷ヘッドにシリアルナンバーが刻印される。

　Radeon R9 290Xチップを2基搭載したビデオカードで、AMDリファレンスのデュアルGPUビデオカード「Radeon R9 295X2」を超える、コアクロック1,030MHzに達成した(295X2は1,018MHz)。

　ただ、Radeon HD 7970を2基搭載した「ARES II」で、既に295X2に相当する簡易水冷は実現していた。ARESS IIIでは295X2と差別化を図るために、別途水冷ユニットが必要な設計を採用。EK water block製冷却ヘッドを搭載する。

　リリースによると、295X2と比較して25%低温で、GeForce GTX TITAN Zと比較して3DMarkのFire Strike Extremeベンチマークで15%高速、3,840×2,160ドット(4K)環境での「Battlefield 4」のフレームレートも33%高いとしている。

　また、独自の16フェーズDigi+ VRMを採用。日本製の10Kブラックメタリックコンデンサによって、12フェーズの295X2と比較してノイズを30%削減し、効率を15%高めたとしており、オーバークロック耐性が向上しているという。

　そのほかの仕様は、メモリがGDDR5で、容量が8GB(4GB×2)、バス幅が512bit×2。ディスプレイ出力はDual Link DVI-D、HDMI、DisplayPort。専用のアタッシュケースに入っており、ROGの8GB USBメモリが付属する。