イベントレポート

ASUS、R.O.G.ブランド初のSocket FM2+マザーボードなど

会期:6月3日~7日(現地時間)

会場:

Taipei World Trade Center NANGANG Exhibition Hall

Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1

Taipei World Trade Center Exhibition Hall 3

Taipei International Convention Center

 R.O.G.のプレスカンファレンスでは、Intel 9シリーズチップセット搭載マザーボードの新モデルや、限定生産の水冷専用Radeon R9 290X搭載ビデオカード、ゲーミングキーボード、ゲーミングマウスの新製品も発表された。本稿ではそれらを写真で紹介する。

マザーボード

「Maximus VII Formula」

 「Maximus VII Formula」は、Intel Z97 Express採用のフラッグシップゲーミングマザーボード。従来モデルの「Maximus VI Formula」同様に、基板全面を「ROG ARMOR」で覆うとともに、CPU横電源レギュレータのヒートシンクには水冷と空冷の双方に対応する「CrossChill Copper」を採用。CrossChill Copperは水冷用の素材に銅を採用することで、従来モデルより強化されている。

 また、独自拡張カード「mPCIe Combo III」を装着することにより、IEEE 802.11ac準拠の無線LANと、SATAおよびPCIe x2対応のM.2スロットが拡張できる。さらに、SATA Expressポートも2ポート用意されており、フラッグシップモデルらしい充実した仕様となっている。発売は7月を予定しており、価格は未定。日本でも発売を予定。なお、Maximus VII FormulaにはUbisoftの最新アクションゲーム「Watch Dogs」の製品版が付属することも合わせて発表された。

「Maximus VII Impact」

 「Maximus VII Impact」こちらは、Intel Z97 Express採用のMini-ITXマザーボード。Mini-ITXの限られたスペースに多くの機能を盛り込むために、従来モデルでも電源レギュレータなどを縦に装着する基板にするなどの工夫がみられたが、Maximus VII Impactでは、新しい基板がいくつか追加されている。

 例えば、I/Oパネル部には動作状況を知らせる7セグメントLEDや各種操作ボタンを備える「Impact Control II」、その内側には液体窒素を利用したCPUのオーバークロック時などに活用する“LN2 Mode”を制御するジャンパーを備えるとともに、2個の4ピンファンコネクタを拡張する「Impact Coolhub」を搭載。

 また、PCI Expressスロット付近には、PCIe x4対応のM.2スロットを拡張する「mPCIe Combo IV」(展示機にはmPCIe Combo IIIが装着されていた)と、高音質オーディオ基板の「SupremeFX Impact II」も搭載。こういった垂直実装基板によって、Mini-ITXながら優れた機能を実現している。発売時期は8月を予定しており、価格は未定。

「Crossblade Ranger」

 R.O.G.シリーズのマザーボードとして初となる、Socket FM2+対応のITXマザーボード。名称から、すでに発表済みとなっているIntel Z97 Express採用マザーボード「Maximus VII Ranger」と同等クラスのSociet FM2+対応版と考えられる。

 機能面は、通常のキーボードでキーボードマクロ機能を拡張する「KeyBot」や、Intel製LANコントローラの採用とネットワークアクセスの優先度を設定できる「GameFirst III」、LANポートの静電気防止機能「LANGuard」、高音質サウンド「SupremeFX 2014」などを搭載しており、機能面もZ97搭載製品とほぼ同等となっている。発売時期は7月を予定しており、価格は未定だ。

ビデオカード

「ARES III」

 「ARES III」はRadeon R9 290Xを2基搭載する“世界最速”のビデオカード。特徴は、水冷に特化した仕様にすることで、リファレンスデザインのカードよりも25%冷却性能に優れ、GPUの性能を最大限に引き出せることとのことだ。

 また、デュアルGPUカードながら1スロット仕様となっている点も大きな特徴となる。カード表面はロゴが打ち抜かれた金属プレートで覆われており、GPUにはEK Water Blocks製の水冷ヘッドを装着。カードを手に持ってみると2kg以上あると思われるほどに重く、ステイで固定しなければスロットを破損する可能性がありそうだ。ただ、職人の手彫りによる細部の仕上げなどが施され、質感は非常に優れている。

 発売時期は2014年第3四半期を予定しており、価格は未定。なお、ARES IIIは500枚の限定生産となり、製品にはシリアル番号が付けられる。

キーボード、マウス

「GK2000」

 「GK2000」はMX赤軸スイッチ採用のゲーミングキーボード。ゲーマーが求めるキーレスポンスを追求し、快適なキー入力が可能という。また、全てのキーをカスタマイズでき、マクロも自在に操れるという。キーボードバックライト搭載で、暗い場所でのゲームプレイも快適とのこと。2014年第3四半期に発売予定で、価格は未定。

「Gradius」

 こちらは、使いやすさにこだわったというゲーミングマウス。クリックボタンのスイッチにオムロン製高品質スイッチを採用し、操作性を高めているとのこと。また、このスイッチは交換可能となっており、カスタマイズにも対応。左側面に2個のサイドボタンを備える。USBは着脱式。トラッキング速度は200IPS、最大加速度は50Gに対応。8月に発売予定で価格は未定。

(平澤 寿康)