ニュース
HP、Ryzen AI MAX搭載ワークステーション投入。14型モバイルと小型デスクトップから
2025年1月7日 04:45
HPは6日(米国時間)、AMDの最新CPUとなるRyzen AI MAXシリーズを搭載したワークステーション2機種を発表した。14型モバイルの「ZBook Ultra 14 inch G1a」と、コンパクトな据え置きタイプ「Z2 Mini G1a」を用意する。
どちらも最大16コア/32スレッドのCPUコアや最大128GBのユニファイドメモリを選択可能なRyzen AI MAXシリーズを搭載。内蔵GPUにRadeon 8000Sシリーズを備えており、最大96GBのメモリをVRAMとして割り当てられるのも特徴で、GPUパワーを必要とする処理にも対応できるとする。
加えて、50TOPSを発揮するNPUも内蔵。Microsoftが定めるCopilot+ PCの基準も満たしており、AI処理のアクセラレーションも受けられる。
ZBook Ultra 14 inch G1a
ZBook Ultra 14 inch G1aは、14型ノートの筐体にRyzen AI MAXシリーズを搭載したモバイルワークステーション。
従来モデルと比べ、20%の薄型化と20%の軽量化を実現。高性能ながらバックパックなどで持ち出しやすい筐体とした。ベイパーチャンバーなどを組み合わせた独自の冷却機構Vaporforce Thermalsを内蔵。ソフトウェアのSmart Senseも搭載しており、使用用途に応じて最適なパフォーマンスモードを利用できる。
ストレージは最大4TBを内蔵可能。AIを活用したカメラ補正機能であるPoly Camera Proや、さまざまなAIツールを使えるAI Companionなども利用できる。セキュリティ関連では、外で使う際に有用な覗き見防止機能付きScreen Blur、BIOSなどOS以外の部分までカバーするWolf Securityなども備える。
主な仕様は、Ryzen AI MAX+ PRO 395/MAX PRO 390/MAX PRO 385/MAX PRO 380、最大128GBメモリ、ストレージは512GB~4TB SSD、Radeon 8040S/8050S/8060S(CPU内蔵GPU)、14型1,920×1,200ドット液晶/2,880×1,800ドット有機EL、Windows 11 Home/ProまたはUbuntu 24.04 LTS/Red Hat Enterpriseなどを搭載。
インターフェイスは、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、HDMI、500万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。
本体サイズは312.2×215.5×18.5mm、重量は1.5kgから。
Z2 Mini G1a
Z2 Mini G1aは、Ryzen AI MAXシリーズによる高い処理性能とコンパクトな筐体を特徴とする据え置きタイプのワークステーション。
ストレージは最大8TBのSSDを搭載でき、RAIDによるディスクアレイの構築も可能。インターフェイス周りでは、フレキシブルI/Oポートと呼ばれるモジュールを2つ備えており、10種類のオプションから必要に応じたポートを選択できる。最大4台の4K映像出力もサポートする。
そのほか、前世代と比べて電源容量を180Wから300Wへ引き上げつつ、電源を内蔵型に変更。電力効率を改善するとともに、モニター裏やラックマウントといった設置の柔軟性も高めた。
主な仕様は、Ryzen AI MAX+ PRO 395/MAX PRO 390/MAX PRO 385/MAX PRO 380、最大128GBメモリ、ストレージは256GB~4TB SSD、Radeon 8040S/8050S/8060S(CPU内蔵GPU)、Windows 11 Home/ProまたはUbuntu 24.04 LTSなどを搭載。
インターフェイスは、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 3基、USB 2.0 2基、Mini DisplayPort 2基、2.5Gigabit Ethernet、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、音声入出力などを装備。オプションのポートとして、USBや有線LAN(最大10Gbps)、シリアルポートなどが選択できる。
本体サイズは約85.5×168×200mm、重量は2.3kgから。