ニュース
HTC、単体でもPCと接続しても使えるハイエンドVRヘッドセット
2024年9月24日 13:32
HTC NIPPONは、単体でもPCと接続しても利用できるハイエンドなVRヘッドセット「VIVE Focus Vision」シリーズを本日より予約開始し、10月18日に発売する。価格は個人向けモデルが16万9,000円、法人向けモデルが21万4,000円(VIVE BUSINESS保証&サービス込み)。
PCと接続して利用するための「VIVE Wired Streaming Kit」は2万9,000円だが、予約購入で無償提供されるほか、複数のゲームのうち1本が無償で提供される。
同社がXR(Extended Reality)ヘッドセットとして位置づける製品で、「VIVE Focus 3」をベースに設計/開発された。VRだけでなくリアルの周囲状況が確認可能で、ゲームのみならず、ロケーションベース体験、産業トレーニング、コラボレーション、Mixed Realityアプリを実現するという。
特徴としては、内蔵アイトラッキングおよびモーターによる自動IPD(瞳孔間距離)調整、PCからのDisplayPort転送によるロスレスVR体験、2基のステレオフルカラーパススルー用の1,600万画素のカメラ、最大120度のFOV、90Hzのリフレッシュレート(2024年後半のアップデートで120Hz対応)、シーン認識のための深度センサー、低照度下でのトラッキングを強化する赤外線センサー、指向性のスピーカーなどが挙げられる。
また、人間工学に基づく高いフィット感、耐久性と安定性を高めたマグネシウム合金フレーム、即座に取り外せるクイックリリースボタン、ホットスワップ可能なバッテリなどを搭載。別途「VIVEトラッカー(Ultimate)」を使った全身の動きのトラッキングや、「VIVE Focus シリーズ用フェイシャルトラッカー」を使った顔の表情の変化のトラッキングも行なえる。
プロセッサにはSnapdragon XR2を採用。メモリは12GB、ストレージは128GB。最大2TBのmicroSDカードもサポートする。解像度は片目あたり2,448×2,448ドット。インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1 Type-C(DisplayPort Alt Mode対応)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2。バッテリ駆動時間は最大2時間。付属品はコントローラ×2や30W ACアダプタなど。
24日に都内で開かれた製品発表会には、台湾のHTC本社より来日した副社長 HTCグローバルセールス&マーケティング統括のCharles Huang氏が登壇。Windows Mobileを搭載したスマートフォンから始まり、世界初の4G対応スマートフォンやAndroidスマートフォンを開発したことから振り返り、HTCが業界においてさまざまな革新をもたらしてきたことをアピール。
また、同社のヘッドセットは世界で初めて国際宇宙ステーションに持ち込まれ、無重力環境下でも動作する技術や信頼性を誇っているとし、今回投入するVIVE Focus Visionは新技術を多数投入し、人間とVRの付き合い方を変革させるような製品であることを語った。