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NVIDIA、ヒューマノイドロボットの研究開発向けプラットフォームを提供開始

 米NVIDIAは29日(現地時間)、ヒューマノイドロボットの研究開発に向けたプラットフォームの提供を関連事業者向けに開始すると発表した。

 大手ロボットメーカー、AIモデル開発者、ソフトウェアメーカーを対象として、クラウド型オーケストレーションプラットフォーム「NVIDIA OSMO」、AIモデル開発支援サービス「NIM」、ロボティクス開発支援仮想環境「Isaac Sim」を提供する。

 OSMOではヒューマノイド、自律移動ロボット、産業用マニュピレータの合成データ生成(機械学習用データセット)、モデルのトレーニング、強化学習、ソフトウェアインザループテストなどのタスクを管理できるとしており、ロボットのトレーニングとシミュレーションのワークフローを簡素化し、稼働試験と開発にかかる期間の短縮を図っている。

 対象の開発者は、NVIDIA Humanoid Robot Developer Programに参加することで、NVIDIA OSMOおよびIsaac Labへのアクセスが可能になる。また近日中にはNIMにもアクセスできるとしている。

 OSMOは現在、早期アクセスへの申請を受付中。すでに早期アクセスに参加している企業としてはBoston Dynamics、ByteDance Researchなどを挙げている。

 同社CEOのジェンスン・フアン氏はニュースリリースの中で「AIの次の波はロボティクスであり、最もエキサイティングな開発の1つはヒューマノイドロボット」だと述べている。