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ゴツさ控えめ、でもしっかり頑丈。「タフブックFZ-55」

タフブック FZ-55

 パナソニックは、頑丈ノート「タフブック」シリーズの新モデル「FZ-55」を7月上旬より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

 オフィス内と半屋外の作業の両方をカバーできることを目指し、従来のタフブックからやや控えめなコンパクトデザインを採用。IP53準拠の防水/防塵性能や、MIL規格準拠+より厳しい独自試験をクリアした堅牢性を備えつつ、ハンドル付きで本体重量を2.08kg(最軽量時)、厚さを32.8mmに抑えたシンプルデザインとした。

 天板は凹形状を採用し、内部にリブ形状の加工を施すことで、落下衝撃や押し込みによる液晶割れを防ぐ構造を採用とした。

 落下や振動によって抜けやすいFPCケーブルはバックフリップ式コネクタの採用で対策しているほか、挿抜するSSDコネクタの部分などはあえてフローティング構造とすることで破損を防ぐ。加えて、すべてのインターフェイスコネクタに対して耐久試験を行ない、特に破損しやすいUSB Type-C(Thunderbolt 4)は、ネジ止めされた独自のカスタマイズコネクタを用いた。

FZ-55実機
キーボード
ハンドルを搭載
SSDはヒーター回路の上に搭載されている
オプションでミニD-Sub15ピン、シリアル、USB 3.1を追加できる
リブ形状の加工が施された天板
マザーボード

 また、低温時にSSDの損傷を防ぐヒーター回路を搭載。ヒーター回路動作時は画面にメッセージと表示し、ウォームアップ終了後にシステム起動する仕組み。一方で高温環境下における継続使用でも熱くなりにくい放熱設計を備え、-10~50℃の幅広い動作温度を確保した。

 バッテリは6,300mAhの着脱式で2基(2基目はオプション)搭載できるようになっており、1基利用時は約8時間~9時間、2基利用時は約16~18時間の駆動が可能。また、後部に拡張ユニットが装着できるようになっており、後から必要に応じてミニD-Sub15ピン+シリアルポート、USB 3.0を追加できる。

 液晶とLTEの有無違いで3モデルが用意されているが、共通仕様としてCPUにCore i5-1345U、メモリ16GB、ストレージ512GB SSD、OSにWindows 11 Proを搭載する。

 「FZ-55G2601AJ」は、1,366×768ドット表示対応14型液晶ディスプレイ、LTE非搭載、重量約2.08kg、駆動時間約9時間といった仕様で、実売予想価格は31万円前後の見込み。

 「FZ-55J2601AJ」は、1,920×1,080ドット表示/マルチタッチ対応14型液晶ディスプレイ、LTE非搭載、重量約2.22kg、駆動時間約8時間といった仕様で、実売予想価格は35万5,000円前後の見込み。

 「FZ-55J260KAJ」は、1,920×1,080ドット表示/マルチタッチ対応14型液晶ディスプレイ、LTE搭載、重量約2.22kg、駆動時間約8時間といった仕様で、実売予想価格は39万円前後の見込み。

 フルHD液晶モデルは、反射防止フィルムが貼付され、工具挟みなどによる液晶ガラスの飛散防止、スタイラスペンのスクラッチ対策も兼ねている。また約1cd/平方m~1,000cd/平方mの幅広い輝度に対応し、太陽光下でも視認しやすくした。

 インターフェイスは、Thuderbolt 4、USB 3.1×2、HDMI出力、microSDカードスロット、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1、200万画素Webカメラ(カバー付き)などを備える。本体サイズは345×272×32.8mm。

 このほか、法人向けの「レッツノートFV5」も、7月下旬より順次発売する。

法人向けのレッツノートFV5