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量子ドットとミニLED採用で4K/144Hz対応ゲーミングモニター「ベンキューEX321UX」、ついに発売
2024年5月15日 16:45
ベンキュージャパン株式会社は、量子ドットとミニLEDを採用した4K/144Hz表示対応ゲーミングモニター「EX321UX」を5月31日に発売する。価格はオープンプライスで、実売予想価格は26万5,000円前後の見込み。2023年の東京ゲームショウなどを介して予告され、2024年2月にも5月発売をアナウンスしていたが、正式発売開始となった。
ミニLEDと量子ドット技術を組み合わせているのが特徴。ミニLEDバックライトは1,152ゾーンに分割されており、正確な制御によりコントラスト比を大幅に高め、認証が厳しいDisplayHDR 1000認証をクリアした。
また、量子ドットにより広色域を実現し、出荷時キャリブレーションも1台ずつ行なわれており、色味と明るさのムラを均一にし、正確な色表現を保証。Adobe RGB 99%、DCI-P3 99%色域のサポートを実現した。
パネル固有のばらつきを抑えるため、AIを採用したという「PixSoulエンジン」を搭載。ベンキューが設定した基準を元に均一なカラーパフォーマンスを実現するとともに、パネルを分析し輝度範囲およびコントラストの調整を自動で行なう。ゲームのアートスタイルに関するデータベースをもとに色調や彩度、明度を調節。コンテンツを検知して輝度、コントラスト、色温度をリアルタイムに調整。従来のHDRiと比較すると、より多くのデータをもとにしたアルゴリズムを採用しているため、より高い精度で調整できるとしている。
独自のカラーモードは「ジャンルごと」から「アートスタイルごと」に変更された。キャラクター装備や影のある物体の質感を鮮明に映す「ファンタジーモード」、SF系ゲーム内での金属の質感をより感じられる映像表現にする「Sci-Fiモード」、有機的な質感や照明を自然に表現する「リアリスティックモード」を備える。
ユーザー自身で好みの明るさにする「Light Tuner」や鮮やかさを調節する「Color Vibrance」も搭載。カラーセットを保存/共有/ダウンロードできるソフトウェア「Color Shuttle」ソフトウェアに対応する。また、入力に応じてカラーモードを自動で変更する機能も備える。
MOBIUZシリーズとしては初めてスピーカーを省いた製品となっているが、逆に音にもこだわっており、HDMI eARCをサポートし、7.1チャンネルサラウンドに対応。ESSのSABRE DACを内蔵することで、デジタルノイズを低減した高品質オーディオを実現したという。
デザイン面では従来のオレンジがワンポイントとなっているものから、未来の宇宙船をイメージしたほぼホワイトの筐体に変更。これに伴いOSDのデザインも変更しており、上部にリフレッシュレートや解像度を表示するHUDを表示できるようになった。リモコンも付属し、操作性を向上させた。
主な仕様は、パネルがIPS、解像度が3,840×2,160ドット、表示色数が10億7,000万色、中間色応答速度が1ms、輝度が700cd/平方m(最大1,000cd/平方m)、コントラスト比1,000:1、視野角が上下/左右ともに178度。FreeSync Premium Proに対応する。
インターフェイスはHDMI 2.1×3(eARCは1ポートのみ)、DisplayPort 2.1、USB Type-C。USB Type-Cと3基のUSB 3.0ポートのUSBハブも内蔵する。スタンドは-5~20度のチルト、左右15度ずつのスイベル、100mmの昇降をサポートする。本体サイズは714×306×598.7mm、重量は9.7kg。
発売を記念し、VTuberの「猫麦とろろ」とコラボ。ベンキューダイレクトで購入するする際にクーポンコード「tororo10」を入力すると10%オフとなるほか、限定コラボグッズも用意する。
15日に都内で開かれた発表会では、同社 執行役員副社長の洞口寛氏が挨拶。ベンキューではZOWIEとMOBIUZの2つのブランドを用意しており、前者は勝ち負けにこだわるゲーマー、後者はカジュアルなゲームプレイを求めるユーザー向けのものとその差別化について説明。MOBIUZの方も4年目に突入する中、2024年4月までの実績で累計20万台出荷し、ユーザーや業界からも高い評価を得ていることなどを紹介した。
MOBIUZに関しては、ハイエンドからエントリーまで複数の製品ラインナップを用意して展開しているが、さまざまなイベントにおける展示、製品のラインナップや機能強化などを通して、今後も愛され続けるゲーミングブランドの確立に向け活動し続けるとした。