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Amazon、2023年に700万点超の偽造品を押収処分

 米Amazonは3月25日(現地時間)に、偽造品や悪意のある出品者への対策について取りまとめた。この中で同社は2023年に700万点を超える偽造品を特定し、押収ならびに処分を行なったことを報告した。

 同社は継続的に偽造品や悪意のある販売者に対する取り締まりをしてきており、文書偽造検出や高度な画像/ビデオ認証といった技術を駆使し、悪意ある者による新規販売アカウント作成を阻止してきた。これにより、2023年には70万を超える悪意のある行為を阻止できたという。

 また、コンピュータービジョンや大規模言語モデルの進化に伴う機械学習モデルの使用により、ロゴなどの複雑な視覚的知的財産侵害に対する検出能力も向上。効率的かつ正確に大規模処理が行なえるようになったことで、販売商品数は増加したにも関わらず、ブランドから提出された有効な侵害通知総数は30%以上減少したという。

 さらに2020年に発足した偽造犯罪対策部門により、21,000人の悪徳業者を追跡し、訴訟や法執行機関への刑事送致などを行なった。2023年は世界中で700万点を超える偽造品の特定、押収、適切な処分を行ない、顧客への損害や、小売サプライチェーンといったほかの場所への転売を防げたとしている。

 特に中国の法執行機関とは国境を超えた偽造品対策の協力を強化。50件を超える強制捜査、100人以上の悪徳業者の特定と取り調べのための拘留に成功。その多くは偽造品の製造業者/サプライヤー/上流の流通業者であったとし、罰金や懲役を含む多数の刑事有罪判決が下ったとしている。

 このほか、国際商標協会やDECAと提携し、偽造品購入の危険性についての公共広告ビデオの作成を学生に求めるUnreal Campaign Challengeといったイベントを通し、消費者に偽造品購入の危険性について訴えてきたとしている。