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Raspberry Pi PicoでGPUを作る。element14が動画を公開

 Raspberry Pi Picoを使ってGPUを作ろうと試みる動画がelement14の公式YouTubeチャンネルにて公開されている。

 動画では、Luke Wren氏がGitHubにて公開しているPico DVIおよびPico DVI Sockをベースに、DVI出力できるRaspberry Piを作製。GPUとモニターをケーブルで接続した際に解像度など制御情報をやり取りするバスと、PCI Expressスロットが備えているSMBusがともにI2C通信で、ドライバなしで通信できる点に着目。ホストからI2Cで送った信号をAdafruit GFX Libraryを通じて画面に表示しようと試みた。

 テストとして、ホストとして信号を送る制御側と、信号を受け取ってDVIからモニターへ出力する表示側で、2つのRaspberry Pi Picoを用意。実際に動かしてみたところ、文字や背景の表示が行なえた。ただし、現状はCPUがピクセルを描画し、データを転送して表示しているに過ぎず、本来のGPUとは言えないものだとしている。

 GPUと呼べるものにするためには、次の段階として、フレームバッファに相当するものを用意してフレームを送って表示する、レンダリングのコマンドを渡せるといったことを実現したいとしている。

 また、通常のPCで使えるようなPCI Expressカードの設計も実施。すでに発注済みとのことで、動画投稿時点ではまだ到着していないが、今後PCに実際に搭載して動くかどうか試す様子なども紹介する予定だという。

テストの様子
Turning a Raspberry Pi Pico into a GPU!