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国内メーカー初のCore Ultra搭載PCを投入したDynabook。ローカルAI処理の実現へ
2024年2月14日 19:33
Dynabook株式会社は、2月14日から28日にかけて開催しているイベント「dynabook Days 2024」にあわせて、新製品発表会を実施した。
同社は新製品として、CPUにCore Ultra 7 155Hを搭載し、1.04kgの軽量性を実現した14型モバイルノート「dynabook R9/X」を発表した。4月下旬の発売を予定しており、実売予想価格は29万円台半ばの見込み。製品の仕様については既報を参照されたい。本項では、新製品発表会の内容について紹介する。
AI PCの先駆けとして開発されたdynabook R9/X
発表会では、同社 国内PC事業本部 国内マーケティング本部 本部長の杉野文則氏が登壇し、dynabook R9/Xの開発背景や仕様などを紹介した。
杉野氏は、生成AIの活用に伴う、データ量や消費電力の増大、通信速度やセキュリティ面の懸念といった課題に対して、AI PCが1つの解決策となるという同社の見解とともに、AI PCの開発に注力していく同社の方針を示した。
同氏は、ノートPCがAI技術により、さらにパーソナライズされて優れたアシスタントになるという将来的なビジョンも語り、dynabook R9/Xはこの未来像に向けた第一歩となるAI PCとして開発されたと述べた。
なお、dynabook R9/Xは、前モデル「dynabook R9/W」からCopilotキーの追加以外の外装デザインの変化はなく、本体サイズおよび重量は前モデルと同じで約312.4×224×15.9mmと約1.05kgとなっている。薄型軽量の設計はそのままに、前モデルと比較してCore Ultraの採用によりAI処理能力やグラフィックス性能が向上しているほか、省電力Eコアなどによりバッテリ駆動時間も約10%向上している。
発表会では、インテル株式会社 技術本部部長 工学博士の安生健一朗氏もゲストとして登壇した。安生氏は、国内PCメーカーとしては初となるCore Ultra搭載PCが発表されたことに対する喜びを表わした。
また、dynabook R9/Xに対する感想としては、薄型軽量とバッテリ駆動時間の絶妙なバランス感が素晴らしいと高く評価し、本製品からローカルでのAI処理を目指すメーカーの熱量を感じ取ったとも語った。