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Web会議の声漏れに効く、マイク内蔵減音マスク

Privacy Talk

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、Web会議のさいなどに「場所や周囲の環境に左右されずにストレスフリーな会話をしたい」というニーズを満たすマスク型のデバイス「Privacy Talk」を、クラウドファンディングサイトのMakuakeで31日より先行発売する。27日現在の商品が入手できる最低出資金額は1万9,900円。

 同製品は2023年7月にコンセプトモデルを発表しており、約3カ月でのクラウドファンディング登場となった。商品コンセプトは「オンラインでのコミュニケーションをもっと自由に、快適にできる環境の実現」で、自身の発声を減音し、周囲への音漏れを軽減する製品だ。

 筐体にはイヤフォン、2基のマイク、換気用ファン、バッテリなどを搭載する。PCなどのデバイスとはBluetoothで接続し、内蔵マイクの音を転送。駆動はバッテリとUSB Type-Cでの給電に対応する。

 筐体内に迷路のような「音響メタマテリアル構造」を採用し、音を吸収する空気の通り道を作り上げている。これにより、人の声が持つ特定の周波数帯域(1,000Hz ~4,000Hz)の音を吸収し、マイナス20dB程度の減音を実現した。また、周囲の雑音を軽減する効果もあるという。

 換気用ファンは湿気をこもりにくくする。2基のマイクのうち1基のマイクでファンの稼働音、もう片方で音声を取得し、ファンノイズを打ち消す。

音響メタマテリアル構造
マイクは2基搭載し、ファンノイズ対策も

 同製品は、キヤノンマーケティングジャパン初となる企業内起業プロジェクト「ichikara Lab」が若年層とともにディスカッションする中で生まれたアイデアだという。外出先でのリモートワーク、出社時の自席でのオンライン会議参加などのビジネス需要のみならず、オンラインゲームのボイスチャットや語学のオンラインレッスンなどのプライベートシーンでも活用できる。