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Huawei、580gの世界最薄最軽量タブレット「MatePad Pro 13.2」

MatePad Pro 13.2"

 中国Huaweiは25日(現地時間)、新製品発表会を開催し、重量580g/厚さ5.5mmの世界最薄を謳うタブレット「MatePad Pro 13.2"」を発表した。価格は不明。

 タブレットとしては初めてフレキシブルOLEDを採用したほか、ファイバー構造の素材などで軽量性を実現。また、準片面実装基板、超薄型前面カメラなどを用いることで薄型化を実現し、タブレットとしては世界最薄最軽量、「iPad Pro 12.9インチ」と比較すると100g以上の軽く、0.9mm薄いとしている。

 2,880×1,920ドット表示対応の13.2型のOLEDディスプレイを採用。アスペクト比3:2で、画面占有率94%と最大級となっている。P3広色域のサポート、100万:1の高コントラスト比、1,000cd/平方mの高輝度、ΔE<1の高色精度、144Hzリフレッシュレートへの対応も特徴。表面はナノコーティングを施し、反射率を16.7%低減したとしている。

 無線技術として、Huaweiが開発した近距離無線技術「NearLink(星閃)」を搭載。Bluetoothなどと比較してより低消費電力でより高速を実現するだけでなく、リアルタイム性や接続堅牢性も向上するという。

MatePad Pro 13.2"を紹介する余承東(Richard Yu)氏(Executive Director, CEO of the Consumer BG, Chairman of the Intelligent Automotive Solution BU, Director of the Investment Review Board for Smart Devices and Intelligent Automotive Components)
iPad Pro 12.9"より薄くて軽い筐体
薄型軽量化の工夫
ディスプレイの主な仕様
iPadと比較して明るい部分と暗い部分のディテールに富むという
ナノコーティングで色差を抑え、反射も低減

 これに対応する第1弾製品として「M-Pencil(第三代)」を同時投入。Bluetooth採用モデルと比較して筆圧サンプリング速度が6倍、ポーリングレートも6倍となり、より追従性の高い手書き入力を実現。筆圧レベルも業界で初めて“万クラスを超えた”としている。

 オフィスでの使用に配慮し、カバーキーボードも用意。このキーボードは着脱式だが、離した状態でも無線で使用できる。本体にはマグネットで吸着し、充電を行ない、1回の満充電で30日間利用可能。さらに、キーストロークは1.5mmを確保し、手前にはマルチタッチジェスチャーに対応した大型タッチパッドも備えた。

M-Pencil
分離するキーボード

 このほか、優れたWi-Fiアンテナ技術や、88W急速充電への対応(40分で85%、65分で満充電)、10,100mAhの2セルバッテリ、iPad Pro 12.9インチの2倍のPA効率と3dB以上の音量向上を実現したスピーカーアレイを内蔵する。搭載OSはHarmony OS 4.0。

そのほかの特徴

 なお、発表会では採用されているプロセッサについて明言は避けており、スペックにも記載はないが、「スマートフォンと同じ」としている。メモリおよびストレージは12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+1TBの3つの組み合わせを用意。本体色はブラック、ホワイト、グリーン。

 インターフェイスはWi-Fi 6、Bluetooth 5.2、1,300万画素メイン+800万画素広角背面カメラ、1,600万画素前面カメラ、USB Type-C。本体サイズは289.1×196.1×5.5mm。バッテリ駆動時のビデオ再生時間は約11時間。

背面カメラ

 なお、発表会ではスマートウォッチなどの新製品も紹介されたが、「夢を実現すること」をテーマとした合唱から始まり、ゲストとして香港の大物俳優アンディ・ラウ氏を招くなど、力のこもった発表となった。

発表会は合唱からスタート
俳優のアンディ・ラウ氏