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使用上限なしで、学習されず暗号化される「ChatGPT Enterprise」

 OpenAIは28日(米国時間)、入力したデータを学習に用られることはなく、なおかつ暗号化することで秘匿性を高めた企業向けの「ChatGPT Enterprise」サービスを発表した。

 ChatGPT Enterpriseを利用した場合、OpenAIはユーザーのビジネスデータや会話を使ってトレーニングすることなく、使用状況に関しても学習しないという。また、SOC 2に準拠し、すべての会話に関して転送中はTLS 1.2+、保存中もAES 256で暗号化される。

 最新のGPT-4へのアクセスが可能なほか、使用上限もなく、最大2倍の速度で実行。32kコンテキストに対応し、通常の4倍長い入力またはファイルを処理できるようになる。

 さらに、Code Interpreterとして知られている高度なデータ分析への無制限アクセスも提供し、金融研究者や調査結果を分析するマーケティング担当、ETLスクリプトをデバッグするデータサイエンティストにも好適としている。

 また、大規模導入に向け、一括メンバー管理を備えた管理コンソール、SSO、ドメイン検証、使用状況に関する分析ダッシュボードなども備える。

 今後、使用中のアプリと接続し、会社のデータを使用してChatGPTの知識範囲を拡張するカスタマイズ機能や、小規模チーム向けの「ChatGPT Business」、高度なデータ分析とさらに強力なブラウジングを実現するパワーツール、職務に適したソリューションの提供なども予定しており、準備が整い次第リリースするとしている。