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クライアント向けCPUでIntelがシェア取り返す。x86 CPUは出荷台数が減少

 Mercury Researchは、2022年第3四半期のCPU出荷台数に関する調査結果を発表した。これによると、モバイルおよびサーバー向けが大きく減少した一方、デスクトップ向けが大きく回復。x86 CPUの全体では減少となった。

 出荷台数の減少は、継続する不況の影響でOEMが在庫を削減し、CPU需要が低下したことが要因だとしている。特にモバイル向けCPUについては影響が大きく、第3四半期を含め、2022年第1~3四半期すべてで前年同期比30%以上の落ち込みを記録した。サーバー向けについては、周期的な需要の低下による出荷台数減となった。

 デスクトップ向けについては、季節的な需要増や、第4四半期に予測されている価格上昇に先だって、一部OEMがIntel CPUを仕入れたことにより、全体の出荷台数が増加したものと見ている。ただし、モバイルやサーバー向けの減少分を補うほどではなかったという。

 メーカー別シェアでみると、x86 CPU全体ではIntelが71.5%、AMDが28.5%を記録した(前年同期比でAMDが+3.9ポイント)。用途別では、サーバー向けではAMDが17.5%(前年同期比+7.3ポイント)と好調な一方、Intelはデスクトップ向けで86.1%(同+3.1ポイント)、モバイル向けで84.3%(同+6.4ポイント)とクライアント向け製品でシェアを取り戻すかたちとなった。

x86 CPUのメーカー別シェア(出典:Mercury Research)
サーバー向けCPUのメーカー別シェア(IoT向け除く。出典:Mercury Research)
デスクトップ向けCPUのメーカー別シェア(IoT向け除く。出典:Mercury Research)
モバイル向けCPUのメーカー別シェア(IoT向け除く。出典:Mercury Research)