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10.1型で14コアCPU/メモリ32GB/最大16TB SSDを搭載できる狂気仕様の「GPD WIN Max 2」が予告

GPD WIN Max 2の“枠”

 深センGPDは3月26日(現地時間)、10.1型という新しいサイズとなったゲーミングUMPC「WIN Max 2」を予告した。

 このところUMPC界隈は液晶の大型化が止まらないが、WIN Max 2も従来の「WIN Max」の8型から10.1型へと大型化した。ただ、液晶解像度は1,280×800ドットから1,920×1,200ドット(デフォルト、オプションで2,560×1,600ドットサポート)へと大幅にジャンプし、一般用途においても便利に使える解像度となった。

 また、これまではポートレート液晶にソフトウェア回転を加える仕組みだったが、ネイティブランドスケープ液晶となったため、ゲームによってはうまく動作しないといった問題が解消されたとしている。

 なお、筐体は大型化したと言っても、WIN Maxのフットプリントが207×145mm(幅×奥行き)であったのに対し、WIN Max 2は超狭額縁設計により228×160mm(同)と微増にとどまる。その一方で薄型化を図っている(高さは非公開)。なお、筐体は6061アルミニウム/マグネシウム合金による一体成型となっている。

 CPUには、モバイル向け第12世代Coreの最上位にあたるCore i7-1280Pを搭載。Pコアは6コア、Eコアは8コアの合計14コア20スレッドとなっている。また、メモリは16GBまたは32GBの2種類を用意する。

 ストレージはPCI Express 4.0対応のM.2スロットを2基搭載、標準で1TBまたは2TBのNVMe SSDを備える。2基のスロットで8TBのSSDを2基搭載すれば、合計16TBという容量を達成できるとしている。

 QWERTYキーボードは狭額縁設計を踏襲し、バックライトも搭載。ワンプッシュでオーバークロックするボタンも搭載する。バッテリ容量も強化し、新たに65Whのリチウムイオンとなった。

 コントローラのデザインについてはWIN Maxを踏襲するが、ジョイスティックはホール効果のものを採用し、無極/超リニア/デッドゾーンなしを謳う。トリガーボタンもアナログとなった。加えて、デュアルバイブレータやジャイロも内蔵する。なお、ジョイスティック部分は未使用時にマグネットでかぶせて隠せるフタを用意、使用時は背面に貼り付けておける。さらに、WIN 3と同じ背面マクロキーを2基備える。

 このほか、WIN 3と同じファンの採用による放熱性/静音性の確保、クアッドスピーカー搭載によるサラウンド、Thunderbolt 4+USB Type-Cのデュアルポート、USB 3.1×3、「P2 Max」と同じ位置(ヒンジ部)へのWebカメラの搭載、LTEへの対応が謳われている。

 こうして概観してみると、WIN Max 2はこれまでのUMPCやポータブルゲーミングUMPCの枠組みを大きく超え、あらゆるスペックで市場にあるほとんどのメインストリーム向けノートPCを凌駕するほどの仕様となっていることが分かる。現時点では「枠」だけが公開されているのだが、PC Watchでは新たな情報が入り次第、追ってお伝えする。