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Saishunkan Sol 熊本がコミュファDetonatioNに執念の勝利!ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 第11節 Day1レポート
2021年11月25日 19:24
24日より第11節を迎える「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。初日となるDay1の第1試合はSaishunkan Sol 熊本 VS コミュファDetonatioN、第2試合がv6プラス FAV Rohto Z! VS 忍ism Gamingとなる。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏だ。
残すところ4節となったが、本シーズンはこの段階でなお、どの試合も見どころだらけになっているのが面白いところだ。本日の第1試合は、現在7位と8位のSaishunkan Sol 熊本とコミュファDetonatioNの直接対決だが、ここで勝利したチームがボーダーラインを狙う上でより有利になるのは間違いない。
第2試合では現在2位と3位の忍ism Gamingとv6プラス FAV Rohto Z!の直接対決で、こちらは勝利チームがプレイオフ進出により近づくだけでなく、全勝を取れれば再びトップすら視野に入るなど、こちらも注目度の高い一戦だ。
また同日カプコンチャンネルにおいて「ストリートファイターV フォールアップデート」が配信され、本作最後の追加キャラとなるルークが11月29日配信予定と発表があった。ルークのリーグでの利用についてはSFL2021のルールによると、節の7日前までに配信されたキャラクターであれば利用が可能とのことで、本シーズンでは最終節第14節の12月7日から利用が可能となるため、ここで使ってくるチームが出てくる可能性がある。ハメコ。氏も「試合で見てみたいですよね~」と最終節でのルーク登場への期待を語った。
ということで第11節 Day1の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。
「何のためにお前を取った?」ネモの激にNISHIKINが応えて対板ザン攻略!
1試合目のホームはSaishunkan Sol 熊本、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ。対するアウェイはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、立川。アウェイのSaishunkan Sol 熊本の事前オーダーは、先鋒ナウマンのさくら、中堅板橋ザンギエフのザンギエフ、大将竹内ジョンのコーディー。リザーブは立川となった。
ホームのSaishunkan Sol 熊本の作戦タイムは、オープニングで腕を振り回していたヤナイに対してネモから「ヤナイくん、腕を回さなくていいよ」と指摘が入り、それにヤナイが返事し、サクッと作戦タイムが終了となった。キレキャラの演技かもしれない。
先鋒はShutoのユリアンで、リザーブはヤナイと申告。試合前の意気込みについてShutoは「板橋軍に1点でも入れると社長がお怒りなので1点も入れないように4-0目指したいと思います」とした。
Shutoユリアンとナウマンさくらの先鋒戦、ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルI、ナウマンさくらはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドはShutoユリアンが画面端にナウマンさくらを追い詰めて攻めるも、ここを脱出して反撃するナウマンさくらと一進一退の攻防。エイジスリフレクターの連携での攻めや、エイジスリフレクターを盾としての投げでShutoユリアンが先制。2ラウンドはナウマンさくらのペースで試合を運んでここを取り返す。ファイナルラウンドもナウマンさくらが地上での立ち回りが見事でShutoユリアンの体力を削るが、Shutoユリアンも反撃で双方体力が少ない状況までもつれ込む。最後はゲージを維持し続けたナウマンさくらがEX波動拳で取って1本をナウマンさくらが先制した。
2回戦1ラウンドになるとナウマンさくらが中距離での立ち回りがハマるようになっていき、試合のペースは徐々にナウマンさくらのペースになっていき、途中Shutoユリアンの反撃も見られるものの、これを防いでナウマンさくらが1ラウンドを先制。続く2ラウンドもナウマンさくらの猛攻をShutoユリアンがしのぎ切れず、そのまま攻め切ったナウマンさくらが勝利。先鋒戦をナウマンさくらが勝ち取った。
中堅戦前の作戦タイム「NISHIKIN、何のためにお前を取ったか分かっているんだろうな?」といきなりネモからの凄まじいプレッシャーがNISHIKINにかけられ、これにNISHIKINも「できますよ、できます」と応える。ここでネモは「ホームアンドアウェイルールでザンギに被せられるキャラを選んでんだぞ、こっちは」とさらに追い打ちをかけるようにプレッシャーをかけるとNISHIKINも思わず「ザンギ、言うてもちょっと有利くらいだけどな~」と呟くも、ネモが遮るように「はい、決まりました」として作戦タイムが終了となった。
中堅はNISHIKINのブランカ。意気込みについてNISHIKINは「板ザンさんとは結構やっていて、かなりいい勝負で、お互い多分手の内を分かっていると思うので、そこは競り勝っていきたい。あとは社長のプレッシャーをここで跳ね除けたい」と先ほどの激アツプレッシャーについての思いを語った。
NISHIKINブランカと板橋ザンギエフの中堅戦、NISHIKINブランカはVトリガーII/VスキルII、板橋ザンギエフはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはライトニングビースト発動からのローリングキャノンでの自在な動きで板橋ザンギエフを攻め切ってNISHIKINブランカが1ラウンドを先制。2ラウンドも体力的には互角の展開ながら、板橋ザンギエフが防御しきれず食らってここもNISHIKINブランカが勝利し、1本を勝ち取った。
インターバルを挟んでの2回戦1ラウンド、NISHIKINブランカのローリングキャノンが強力で板橋ザンギエフの体力を削る。隙をついてのローリングで1ラウンドはNISHIKINブランカが先制。2ラウンドはクリティカルアーツ「ダイナミックローリング」発動が空振りしてしまい、そこを逆転され板橋ザンギエフが1勝を取り返す。ファイナルラウンドは、クリティカルアーツ「ダイナミックローリング」を見事に決めてからの起き攻めで投げを入れ、最後は相打ちながら攻め切ってギリギリのところでNISHIKINブランカが勝利。2連勝でNISHIKINブランカが中堅戦を制した。
大将はネモのユリアン。意気込みについてネモは「こういう大事な試合でジョンと戦うのはすごく楽しみでもあるなと思うんですけど、ここは勝っていきたいなと思います」とした。
この発言に思わず、ハメコ。氏は「この組み合わせは非常にエモいです」とコメント。ネモと竹内ジョンは2018年に同じチームに所属しており、その際に竹内ジョンを推薦したのがネモだった。2019年のストリートファイターリーグでは同じチームで共に戦ったチームメイトであり、この2人が同じ土俵で戦うという熱い展開となった。
ネモユリアンと竹内ジョンコーディーの大将戦、ネモユリアンはVトリガーI/VスキルII、竹内ジョンコーディーはVトリガーII/VスキルII。
1回戦1ラウンドは竹内ジョンコーディーが速攻で攻め切ってほぼ被弾することなくいきなり先制。2ラウンドはネモユリアンが逆に速攻の攻めで2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドはネモユリアンが攻め切ってそのまま1本目を先制する展開となった。
2回戦1ラウンドは、竹内ジョンコーディーの攻めが見事にハマって1ラウンドを先制。2ラウンドは竹内ジョンコーディーのトルネードスイープを活かした攻めや、Vスキル、クライムスウェー・ハイでの飛び道具をかわしての攻めなどでネモユリアンを追い詰め、そのまま連勝で1本目を取り返す。
3回戦1ラウンドもネモユリアンの猛攻を防いでの反撃がうまく、画面端に追い詰められてもクライムスウェー・ハイからのレンチフィストの連携でここをしのいで竹内ジョンコーディーが先制。2ラウンドはネモユリアン優位で試合が進むも、竹内ジョンコーディーがVトリガー、ダーティーコーチ発動からの連携で体力を削り返す。ここでネモユリアンが連携漏れでクリティカルアーツを空打ちしてしまい、その隙を竹内ジョンコーディーに突かれて連勝で2本目を先制した。
4回戦1ラウンドは竹内ジョンコーディーも猛攻で攻め切って1ラウンドを先制。2ラウンドはネモユリアンがVトリガー、エイジスリフレクターをうまく活かした連携からのクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」で大きく削り、再度エイジスリフレクターを張って壁を作って竹内ジョンコーディーを追い詰めての攻めで勝利し、ここを取り返す。ファイナルラウンドはネモユリアンの猛攻に竹内ジョンコーディーの差し返しがうまく、体力ゲージは五分で展開。ギリギリのところでネモユリアンが攻め切って勝利し、ネモユリアンが2本目を取り返した。
最終5回戦1ラウンドは、竹内ジョンコーディーがVトリガー、ダーティーコーチ発動からのパイプ攻撃で果敢に攻めるも、ネモユリアンは要所でVリバーサル、アンガースナップフィストをうまく活かした攻めで反撃して、1ラウンドを先制。2ラウンドは完全にネモユリアンのペースとなり、最後はほぼ被弾なしでそのまま攻め切ってネモユリアンの連勝で勝利。大将戦をネモユリアンが勝利した。
大将戦のネモユリアンの勝利により、Saishunkan Sol 熊本が3-1でコミュファDetonatioNに勝利した。
試合終了後のSaishunkan Sol 熊本へのインタビューでは、大将戦に勝利したネモが「勝ったのは嬉しかったんですけど、最後にジョンがコマ投げをしてきたのが本当にムカつきました。染まっちまったなっつって」とレポーターが困るコメントを返した。思わず爆笑のハメコ。氏はこれに対してインタビュー終了後にボソッと「コマ投げ嫌いだもんなぁ」と呟いていた。
戦略については「向こうが出してくるオーダーは読みやすかったので、本当に担当キャラを決めて、誰がどのキャラにいくか、それは相手にバレてもいいという覚悟で、とにかくキャラクターを被せていこうという感じであのオーダーを組みました」とした。
次節以降への意気込みについて「ここで3点取る事ができたので、最後まで諦めずに頑張りたい」とした。
ホームのv6プラス FAV Rohto Z!がドローとなる厳しい戦い
続く2試合目はホームがv6プラス FAV Rohto Z!で、出場メンバーはsako、りゅうせい、ときど、ボンちゃん。対するアウェイは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ひぐち、大谷。アウェイの事前オーダーは、先鋒ひぐちのベガ、中堅ももちのあきら、大将は藤村のキャミィ。リザーブは大谷。
このオーダーを受けてのv6プラス FAV Rohto Z!の作戦タイムがスタート。りゅうせいが「はい。じゃあボクがいきます!」と第一声。これにsakoが「いくの?」と返し、思わずりゅうせいが「え? い、いいんすか!?」と驚きの返事。最後はりゅうせい自ら「決まりました! 大丈夫です!」として作戦タイムは終了となった。
これをうけてリーダーのsakoは、先鋒ときどのユリアン、リザーブはりゅうせいと申告した。恐らく事前に決まっていたオーダーと思われるが、ここで思わず驚きの表情を見せる演技派のりゅうせいが笑いを誘う。意気込みについてときどは「向こうもベガかなり練習しているみたいだったので、こちらもバキバキに仕上げてきました。いい試合ができると思います」とした。
ときどユリアンとひぐちベガの先鋒戦、ときどユリアンはVトリガーI/VスキルII、ひぐちベガはVトリガーII/VスキルI。
1回戦1ラウンドはひぐちベガが先制。2ラウンドはときどユリアンが取り返す。ファイナルラウンドはときどユリアンがVトリガー、エイジスリフレクターを活かした攻めで取って1本を先制した。
2回戦1ラウンドはひぐちベガが先制。2ラウンドは力で押し返したときどユリアンが攻め切って2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドはひぐちベガの攻めがハマってここを取り、ひぐちベガが1本を取り返した。
インターバルを挟んでの最終3回戦。1ラウンドはときどユリアンが攻め切って先制。2ラウンドはカウンターで攻めてときどユリアンが攻め切り、先鋒戦をときどユリアンが勝利した。
中堅戦の作戦タイムはときどが「いやー、完璧だった」と自画自賛しつつ、先鋒戦の感想を語り合い、そのまま作戦タイムは終了。中堅はsakoのメナトと申告した。試合前の意気込みについてsakoは「まだももちにしか勝ってないので、ももちに勝って終わりたいと思います」と残り4節残っているにも関わらずまるで最終節まで勝てないと思わせる冗談のようなコメントを返した。
sakoメナトとももちあきらの中堅戦、sakoメナトはVトリガーI/VスキルII、ももちあきらはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはももちあきらが1ラウンドを先制。2ラウンドもももちあきらが攻め切って連勝で1本を先制した。2回戦1ラウンドはsakoメナトが距離を作って攻め切ってsakoメナトが1ラウンドを先制。2ラウンドも水晶を活かした攻めが光ってsakoメナトが連勝で1本を取り返す。
最終3回戦1ラウンドは、Vトリガー、ジェフティの知恵を地雷のように活用する連携で1ラウンドを先制。2ラウンドもビットの使い方が見事な勝利でsakoメナトが中堅戦を制した。
大将はボンちゃんのかりんと申告。意気込みについてボンちゃんは「ホームとアウェイが逆だった時に、完全に対策されて負けちゃったので、お返ししないと失礼なのでお返しします」と挑戦的なコメントを返した。実際のところ、藤村キャミィは勝ち星も多いポイントゲッターながら、直近の2戦で連敗しており、この不調が続くと忍ism Gamingの本シーズンの試合に影響が出る恐れもあり、一方でボンちゃんもここまで8戦し、4勝4敗と決して絶好調とは言えない状況の中、コメント通りのリベンジが果たせるかが注目のポイントと言える。
ボンちゃんかりんと藤村キャミィの大将戦。ボンちゃんかりんはVトリガーI/VスキルI、藤村キャミィはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンド。試合開始早々、藤村キャミィの勢いが連勝を続けていた頃に戻っているのを実感した。画面中央での地上戦において、藤村キャミィが常に優勢に試合が展開。ボンちゃんかりんの攻めはきっちりと防ぎつつ、攻めに転じるとヒット確認からの連携が見事に決まり、ボンちゃんかりんを画面端に追いつめていき、ガードを固められると投げで対処し、ガンガンに攻めていく。
Vトリガー、デルタドライブ発動からのキャノンスパイク、キャノンストライクの連携、少し距離を置いて様子を伺いながらジャンプからキャノンスパイクと決めて藤村キャミィが先制。続く2ラウンドもこの勢いが止まらず一気に攻め切って1本を藤村キャミィが先取した。勢いは2回戦になっても止まらず、ここも1ラウンド、2ラウンドとも藤村キャミィが速攻での連勝であっという間に藤村キャミィが2本目を連取した。
3回戦1ラウンドはボンちゃんかりんがペースを取り戻すも、Vトリガー発動からの連携がうまくいかず、藤村キャミィが反撃し、一進一退の攻防に。ここは最後にクリティカルアーツ「神月流 覇道六式 覇者の型」を無理矢理通してボンちゃんかりんがここにきてようやく先制。2ラウンドは藤村キャミィのペースが再び戻ってきて、怒涛の攻めで2ラウンドを取り返してしまう。ファイナルラウンドも藤村キャミィの勢いは止まらないが、対策の成果もあってかこの勢いを抑え、隙をついての反撃が見事に成功し、ボンちゃんかりんが1本を取り返した。
4回戦1ラウンドはミスも見えつつ藤村キャミィが攻め切って1ラウンドを先制。2ラウンドはボンちゃんかりんが攻めきり、2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドはしゃがみ弱パンチでの確認からの連携が見事に決まって勝利。藤村キャミィが大将戦を制した。
この大将戦によりv6プラス FAV Rohto Z!と忍ism Gamingの1戦は2-2のドローとなった。
試合終了後はアウェイの忍ism Gamingへのチームインタビューにて、藤村は「ここ数日間、本当にボンちゃんの事だけを考えて対策してきたのでそれが見事にハマってうれしかったです」と語った。
戦略について聞かれるとももちは「アウェイということで厳しい戦いになることは予想していたんですけど、前回の自分たちがホームの時と全く同じ組み合わせになったので、ひぐちと俺はリベンジをしたかったなというところはあったんですけど、藤村が勝ってくれたので、実質勝ち、ということでよかったです」とした。
次節以降の意気込みについて「前回のコミュファDetonatioN戦と今日のv6プラス FAV Rohto Z!戦、この2戦は忍のターニングポイントになると思っていたので、1つ山場は越えたなとは思うんですけど、まだまだ戦いは続くので、次も頑張りたい」と語った。
激化するボーダーライン争い。2位争いにも注目
以上、第11節 Day1の2試合が終了した。暫定ではあるが、2位の忍ism Gamingと3位のv6プラス FAV Rohto Z!の順位は変わらずそれぞれ2チームがポイントを24に伸ばす。また、Saishunkan Sol 熊本は本日の勝利により、Mildom Beastと同ポイントながら6位に浮上、ボーダーラインが狙えるところにまで上がってきた形となった。明日の第11節 Day2の展開に注目が集まる。
次回、第11節 Day2は11月25日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームのMildom Beast VS アウェイの魚群、2試合目がホームの名古屋OJA BODY STAR VS アウェイのGood 8 Squadの2試合となっている。
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