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大谷豪鬼が大将戦で初勝利! 忍ism Gamingが躍進開始か?ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 第10節 Day2レポート

SFL: Pro-JP 2021 第9節 Day2会場全景

 先週に引き続き第10節 Day2が行なわれる「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。本日の1試合目は忍ism Gaming VS コミュファDetonatioN、2試合目がGood 8 Squad VS Saishunkan Sol 熊本となる。本日の実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。

 現在5位の忍ism Gamingと8位のコミュファDetonatioNのゲームは本シーズンの流れを決める重要な試合の1つといえるだろう。というのも、忍ism Gamingにしてみれば、ここは勝利して高ポイントを獲得し、プレイオフ進出に向けて少しでもスコアを稼いでおきたいところ。一方で現在最下位のコミュファDetonatioNにしても、ここで1ポイントでも多く稼ぎ、順位を上げていきたいところで、両チームにとっても重要な一戦と言える。

 そして、ここまで無敗記録を維持するトップのGood 8 Squadだが、本日の対戦相手であるSaishunkan Sol 熊本は第3節の試合でドローだったチームでもあり、ホームとアウェイの入れ替えがどのように試合結果に影響するのかも含めて興味深い一戦となっている。

 ということで早速第10節 Day2の模様をレポートしていきたい。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。

SFL: Pro-JP 2021 第10節 Day2
実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏
レポーターの高木由梨奈氏と安藤咲良氏

大谷豪鬼 VS 立川春麗! 因縁の若手2人による大将対決の軍配は?

 1試合目はホームが忍ism Gamingで出場メンバーは、ももち、藤村、ひぐち、大谷。対するアウェイはコミュファDetonatioNで出場メンバーは、板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、立川。アウェイの事前オーダーは、先鋒は竹内ジョンのコーディー、中堅はナウマンのケン、大将は立川の春麗、リザーブは板橋ザンギエフと発表。

 忍ism Gamingの作戦タイムではリーダーのももちが開口一番「予想通り」とし、藤村もそれに納得し、「いいパターンよこれ」と声を掛ける。一方で、この事前オーダーに対して「マジか~」「え~」という大谷やひぐちの声も聞こえてくる。これにリーダーのももちは「まぁ、でも予定通り」とし、相手の事前オーダーを再度読み上げて、最後に「じゃぁ予定通りでいきましょう」と締めて作戦タイムは終了となった。

 リーダーももちからは、先鋒が藤村のキャミィ、リザーブはももちと申告。先鋒の藤村は意気込みとして「前回もこの組み合わせで当たってしっかりと勝ったので、今回も前回同様にしっかりと勝ちきりたい」と自信のあるコメントを残した。

ホーム、忍ism Gamingのメンバーはももち、藤村、ひぐち、大谷
アウェイ、コミュファDetonatioNのメンバーは、板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、立川
前回第3節の対戦成績は、先鋒戦が藤村キャミィが竹内ジョンコーディに勝利、中堅戦はももちあきらが板ザンアビゲイルに勝利、大将戦はひぐちガイルが立川春麗に勝利、忍ism Gamingが4-0で勝利した
事前オーダーは先鋒竹内ジョンコーディー、中堅ナウマンケン、大将立川春麗、リザーブは板橋ザンギエフ

 藤村キャミィも竹内ジョンコーディーもともにここまで勝率の非常に高い両チームのポイントゲッターと言える。第3節の対戦でも同じカードでの対戦となり、ここは藤村キャミィが勝利している。

 藤村キャミィと竹内ジョンコーディーの先鋒戦。藤村キャミィはVトリガーI/VスキルII、竹内ジョンコーディーはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦1ラウンドは序盤、竹内ジョンコーディーが高火力を感じさせる攻めを見せるも、隙をついての連携で一気に藤村キャミィが試合を決めて先制。2ラウンドは中距離の差し合いで竹内ジョンコーディーが優位を見せる。フルゲージ貯まった藤村キャミィだが、差し合いを取られ攻め切れず、その隙を見て、Vトリガー、サイドアームを発動した竹内ジョンコーディーの攻撃でそのまま2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドも、竹内ジョンコーディーがサイドアーム発動からのラピッドファイアや、EXゾンクナックルやEXラフィアンキックを活かした連携でここを制して1本を先制した。

 2回戦も竹内ジョンコーディーの勢いが止まらない。画面端に藤村キャミィを追い詰めての猛攻でパーフェクト達成の1ラウンド先制。藤村キャミィの攻撃がことごとく防がれるなど対策は万全。2ラウンドも距離をうまくとって中距離での差し合いを制して、そのまま竹内ジョンコーディーの勝利で2本目も連取。この2連勝で先鋒戦を竹内ジョンコーディーが勝利し、3節と同カードながらもリベンジを果たした。

藤村キャミィと竹内ジョンコーディーの先鋒戦。竹内ジョンコーディーの中距離での差し合いが見事で、前節と同カードながら、前回藤村キャミィの勝利だったカードを、今度は竹内ジョンコーディーが勝利し、リベンジを果たした
忍ism Gamingのプチ情報。本節はMCやリポーターに言いたいことを聞くという質問だが、大谷は本日不在のアール氏に対して「リーグ終わったら、アール会でご飯にいきましょう」とした。大谷とりゅうせい、アール氏の3人でよく食事などにいくそうだ。また藤村からハメコ。氏には「解説、いつも細かくしてくださるのは嬉しいんですが、何となくやったプレイをそれっぽく解説されるとハードルが上がってしまいます」とした。これに対してハメコ。氏は「解説の役割として、選手の価値を高めるいうのが全てですので、何となくやられても必ずいいようにします。これは絶対必要なので、絶対そうします」と解説の心得を語ってくれた

 忍ism Gamingの中堅戦の作戦タイムは開始後しばしの沈黙の後、リーダーももちから一言「作戦通り」と声掛けから、再びしばしの沈黙の後、ももちが「ここから3で」と声を掛けるとメンバーたちからも「ここから3取って終わりましょうや」と盛り上がって作戦タイムは終了となった。

 中堅はひぐちのガイルと申告。意気込みを聞かれたひぐちは「大将に大谷さんということで、先ほどちょっと藤村さんが負けちゃったんですけど、ここで勝っていい流れを持ってきて気持ちよくいきたい」とした。

 ひぐちガイルとナウマンケンの中堅戦。ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルI、ナウマンケンはVトリガーII/VスキルII。

 1回戦1ラウンドはナウマンケンがVトリガー神龍拳からの昇竜拳の連携など、怒涛の猛攻で画面端にひぐちガイルを追い詰めて先制。2ラウンドは今度はひぐちガイルの猛攻でナウマンケンが追い詰められ、そのまま攻め切って2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドもひぐちガイルがクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」などで連携、中距離での攻めがうまくハマって勝利し、1本を先勝した。

 インターバルを挟んでの2回戦。1ラウンドはナウマンケンが再び昇竜拳を活かした攻めを展開するも、ひぐちガイルがVトリガー、ソリッドパンチャー発動からの連携に強化クリティカルアーツ「ソニックテンペスト」までうまく決めて一気に形勢逆転。そのまま攻め切って1ラウンドを先制する。2ラウンドはEX竜巻旋風脚からの確認、昇竜拳や、龍閃脚からの昇竜拳などの連携で画面端にひぐちガイルを追い詰めての猛攻でナウマンケンが勝利して取り返す。ファイナルラウンドはひぐちガイルが終始冷静な試合運びで、ナウマンケンとの中距離での差し合いを落ち着いて丁寧な対応で制して勝利。中堅戦はひぐちガイルの勝利となった。

ひぐちガイルとナウマンケンの中堅戦は、Vトリガー発動中に使用可能なクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」を決めるなど、ひぐちガイルが安定した戦いで勝利した
コミュファDetonationNのプチ情報。MCやリポーターに言いたいこととして、板橋ザンギエフからハメコ。氏へは「ベストバウト最多選出を狙っています!」としたが、これにハメコ。氏は「ここでアピールしてもダメですよ。試合で見せてください」と苦笑いしながらコメントを返した。ナウマンはリポーター2人の練習を微笑ましく応援していますとコメント。ここでさくらを使っている安藤氏へのアドバイスを聞いてみるとコスチュームをナウマンと同じカラーに変更するようにとしたそうだ。ここでハメコ。氏が「緑好きですか?」と聞くと安藤氏は「大丈夫です」という微妙なコメントを返して笑いを誘った。他にも立川からは安藤氏の父に対して、初心者の練習相手にアビゲイルやダルシムは厳しすぎるという的確なコメントを返し、場を盛り上げていた

 大将には、大谷の豪鬼と申告。意気込みを聞かれた大谷は「立川とはかなり仲が良いんですけど、そういうのは抜きにして今日はぶっ倒してやりたい」とシンプルながらも深い因縁を含むコメントを残した。なお、本シーズンにおいて豪鬼は初登場のキャラクターとなる。

 大谷と立川は共に富山出身の幼馴染であり、その付き合いは深く長い。また、2人とも本シーズンは3戦出場しているが、いずれも未だに勝ちがなく、そんな2人が本シーズン後半の大将戦で相まみえ、どちらかが初勝利を勝ち取れるという非常に注目度の高い一戦となっている。

 大谷豪鬼と立川春麗の大将戦。大谷豪鬼はVトリガーI/VスキルI、立川春麗はVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンドは大谷豪鬼の距離感が絶妙でうまく立川春麗を画面端に追い詰めての豪昇龍拳からの連携で1ラウンドを先制。続く2ラウンドは立川春麗の猛攻で試合が展開するが、大谷豪鬼もVトリガー怒髪衝天発動からの豪昇龍拳を連続で決めるなどの猛攻を見せるも、その攻めをしのいで立川春麗が発勁からのEX百裂脚でここを取り返す。ファイナルラウンドは大谷豪鬼が慎重な攻めで少しずつ立川春麗を崩していき、最後は豪波動拳からの連携でクリティカルアーツ「赤鴉空裂破」を決めて1本を先制した。

 2回戦1ラウンドは立川春麗が攻めれば大谷豪鬼が返す形で互いに一進一退の攻防が展開するが、大谷豪鬼のミスからの隙に容赦なく攻め込んで立川春麗が先制。2ラウンドも立川春麗の攻めに大谷豪鬼が返す一進一退の展開から、立川春麗のミスからの隙に今度は大谷豪鬼が間髪入れずに攻め込んでここを取り返す。ファイナルラウンドは立川春麗の猛攻の隙をついて、大谷豪鬼が勝利。2本目も大谷豪鬼が勝ち取った。

 3回戦1ラウンドは立川春麗の攻撃に対して大谷豪鬼が画面端に追い詰めつつも、差し返しを貰わないように慎重に動くなど冷静に対処し、立川春麗を少しずつ削っていき、そのまま一気に攻め切って1ラウンドを先制。2ラウンドはEX百裂脚や投げ、スピニングバードキックなどの連携で立川春麗が勝利して、粘りを見せた。ファイナルラウンドは立川春麗が大谷豪鬼の猛攻に持ちこたえ、そこからの反撃でEX百裂脚からのVトリガー、気功掌の連携をガンガン決めて勝利し、立川春麗が1本を取り返す形となった。

 ここでインターバルを挟んでの4回戦。1ラウンドは一進一退の攻防から体力を削り合いつつも、お互いガードが固く攻め切れないまま残りタイムがなくなっていく。ここで大谷豪鬼の読みが見事に決まってタイムオーバー前に攻め切って、大谷豪鬼が1ラウンドを先制。2ラウンドは立川春麗が大谷豪鬼の隙を狙って一気に攻め込んでこのラウンドを取り返す。そして迎えたファイナルラウンドは、大谷豪鬼が画面端に立川春麗を追い詰めての猛攻。立川春麗はジャンプで逃げようとするも、見事な対空でこれを阻止し続ける。最後は投げ抜け誘いの豪波動拳で見事に勝利。因縁の大将対決を大谷豪鬼が見事に勝ち取って本シーズンの初勝利を飾った。

 この大谷豪鬼の勝利により、ホームの忍ism Gamingが3-1でコミュファDetonatioNに勝利となった。

大谷豪鬼と立川春麗の大将戦。STATSで確認すると、3戦して勝ちのない2人が重要な大将戦で勝敗を競う
大谷豪鬼と立川春麗の大将戦は全体的に大谷豪鬼が中距離を制し、主導権を握る場面が多く見られた
実況の大和氏からは「スピバが漏れた~!」、解説のハメコ。氏の口から思わず「スピバが出ちまった」と漏れるように、両選手とも重要な局面でミスする場面が見られた
ギリギリの攻防が続いたが、大谷豪鬼が見事に決めて本シーズン初勝利を大将戦の勝利で飾った

 試合終了後の忍ism Gamingのインタビューにて、大将戦に勝利した大谷はこれが初勝利の気持ちとして「1勝取るまで、勝ちきれない試合が続いていて、今日は自分の動きを信じることと、前日まで藤村さんに春麗戦をやってもらっていたので、かなりいい動きができたのかなと思います」とした。

 今回の戦略について聞かれたももちは「大谷と立川が昔から仲が良くて因縁があって、お互いにライバル関係があると思うので、立川が出てきたら大谷を当てようと決めていた。立川が大将で来る可能性もあるな、というのもあったんですけど、それでも大谷ならやってくれるというところで、信じて送り出して、しっかり勝ってくれたので、これはただの1勝以上に価値のある1勝だった。みんな自分の試合以上に多分応援して緊張していたし、熱もすごく入っていた。内容はお互いの高ぶるものもあってミスもあったが、気持ち同士のぶつかり合いですごくいい試合で、そのいい試合を勝てたので後半戦の弾みになった」と大将戦の采配について語った。

 次節への意気込みについてはももちは「これで暫定2位まで上がったと思うので、この時点で2位はかなりいい位置だと思うので、気を抜かずに最後まで走り抜けたい」とした。

忍ism Gamingのインタビューの様子

ガチくんが好調ヤナイを撃退して連敗ストップでGood 8 Squad全勝!

 続く2試合目のホームはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ。対するアウェイはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ。アウェイの事前オーダーは、先鋒がNISHIKINのブランカ、中堅は、大将はネモのユリアン、リザーブはShutoとなった。

 ホーム側、Good 8 Squadの作戦タイムだが、カメラの調子が悪く、混乱の中で作戦タイムは終了となった。先鋒はぷげらのバイソン、リザーブはキチパと音声のみで申告。意気込みについてぷげらは「すいません。なんか、あの、張り切っていきます」とシンプルなコメントに留めた。

ホームはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ
アウェイはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ
前回第3節の対戦成績は、先鋒がNISHIKINブランカがキチパザンギエフに勝利し、中堅はヤナイGがぷげらバイソンに勝利、大将戦はネモユリアンに対してガチくんラシードが勝利し、2-2のドローだった
事前オーダーは先鋒がNISHIKINブランカ、中堅がヤナイG、大将がネモユリアン、リザーブはShuto

 ぷげらバイソンとNISHIKINブランカの先鋒戦。ぷげらバイソンはVトリガーI/VスキルII、NISHIKINブランカはVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンドはNISHIKINブランカがうまい立ち回りから体力を削り合う攻め合いが続くが、ぷげらバイソンがNISHIKINブランカに対する対空をうまく決め、ことごとく撃ち落す。最後はEXダッシュストレートで一気に攻め切って1ラウンドを先制。続く2ラウンドはNISHIKINブランカのVトリガー、ライトニングビースト発動からのローリングキャノンがいい形で決まってここを取り返す。ファイナルラウンドはNISHIKINブランカの猛攻をギリギリで耐えたぷげらバイソンがクリティカルアーツ「ギガトンブロー」発動! ところがこれが見事にかわされてしまい、ぷげらバイソンは反対の画面端に突撃してしまう。ここから再度Vトリガー、クレイジーラッシュ発動でそのまま攻め切ってぷげらバイソンがかろうじて1本を先制した。

 2回戦1ラウンドはNISHIKINブランカの接近戦での攻めがうまくハマってそのまま一気に1ラウンドを先制。続く2ラウンドも画面端にぷげらバイソンを追い詰めての猛攻がうまく決まって連勝し、ここでNISHIKINブランカが1本を取り返す展開となった。

 インターバルを挟んで最終3回戦、1ラウンドはぷげらバイソンから果敢に攻めていき、そのまま一気に攻め切って勝利して1ラウンドを先制。2ラウンドはNISHIKINブランカが再び近距離での猛攻を見せ、これにぷげらバイソンもVトリガー、クレイジーラッシュ発動からの攻めで反撃し、一進一退の攻防を見せるも、最後はNISHIKINブランカがここを制して2ラウンドを取り返す。フルカウントのファイナルラウンドは、互いに慎重な試合展開を見せるも、NISHIKINブランカの隙をついて、ぷげらバイソンがVトリガー、クレイジーラッシュ発動からのラッシュを一気に決めて勝利。ギリギリの先鋒戦をぷげらバイソンが勝利した。

ぷげらバイソンとNISHIKINブランカの先鋒戦はぷげらバイソンが勝利。なお、解説のハメコ。氏は前節でのぷげら氏の必殺技「ひつきぼしの鳳凰の握りこぶしの奥深い意義の天翔の十字の鳳」が気に入ったようで、試合中も何度か必殺技の名前を呼んで披露していた
Good 8 Squadのプチ情報。ガチくんとキチパからハメコ。氏に対して、オープニングで披露される二つ名、本当に大変嬉しいし、気に入っているが、ガチくんは「アナコンダはそろそろいいのでは?」とし、キチパは「もう少し短くてキャッチーな物をお願いしたい」とリクエストした。なお二つ名についてハメコ。氏からは「今回、案としては広島のブチマジメ系リーダーとして送ったんですけど、戻ってきたら、広島のアナコンダになってしまった。他にも戻ってきたら変わってたパターンがいくつかあった」とし、オープニングの二つ名について、運営側が最終的に決定した過程について披露した

 中堅戦の作戦タイム。カメラが戻り、メンバーたちの顔が見られるようになった。先ずはメンバー同士で先鋒戦の勝利を祝う声掛けがあり、そこからガチくんが「ナイス1点、じゃあ僕は2点目取りにいきますわ。ボク取っていいすか?」とここまで連敗が続くガチくんはメンバーに控えめに声を掛けると、メンバーたちからは「一応、大丈夫です」と返事があり、ここでガチくん自身も「3連敗中ですけど頑張りますので……頑張りまーす」として作戦タイムは終了となった。

 中堅はガチくんのラシードと申告。意気込みを聞かれたガチくんは「個人的に3連敗中でチームになかなか貢献できてないので、ここで1点取って繋げてカワノに2点取ってもらって、今日は4-0で勝ちたい」とした。

 ガチくんラシードとヤナイGの中堅戦。ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI、ヤナイGはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦1ラウンドは終始ガチくんラシードのペースでヤナイGが思うように攻め切れない。ようやく発動したVトリガーも、その発動タイミングに合わせてガチくんラシードがクリティカルアーツ「アルタイル」を決めてそのまま1ラウンドを先制した。2ラウンドもヤナイGは連携がうまく繋がり切らずに攻め切れないところを逆にガチくんラシードが画面端に追い込んで猛攻を繰り出す。これにヤナイGが対抗しきれず、じわりじわりと削られていく。ようやく貯まったVゲージを活かしてヤナイGがトリガー発動し、猛攻へと向かう前に、ガチくんラシードがスピニングミキサーで撃墜して1本を先制した。

 インターバルを挟んでの2回戦。1ラウンドもトリガー発動したヤナイGの猛攻を耐えての反撃でガチくんラシードが1ラウンドを先制。2ラウンドもガチくんラシードがヤナイGを完全封殺。トリガー発動させる前に猛攻を決めて一気に勝負を決してしまう速攻で2本目も先取。ガチくんラシードが中堅戦に勝利し、自身の3連敗をストップした。

ガチくんラシードとヤナイGの中堅戦はヤナイGのトリガー発動からの連携を完全に抑え込んだガチくんラシードが勝利。自身の3連敗もストップした
Saishunkan Sol 熊本のプチ情報だったが、最初はコミュファDetonatioNがインタビューに同席しており、今回も板橋ザンギエフとネモの仲が非常によかったというリポーター高木氏の感想が語られた。またメンバー全員のTwitterアカウントをフォローしているリポーターたちだが、Shutoは自分だけフォローされていないと勘違いしており、先日フォローされていたことに気が付いてフォロバしましたとコメント。またヤナイはハメコ。氏に最近対戦できていないので対戦待ってます、と声を掛けていた

 大将はカワノのコーリンと申告。意気込みを聞かれたカワノは「ネモさんは尊敬するプレーヤーなので勝てるように頑張りたい」とした。

 カワノコーリンとネモユリアンの大将戦。カワノコーリンはVトリガーII/VスキルI、ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦1ラウンドはカワノコーリンの攻めをうまくさばいたネモユリアンがギリギリなが
らも1ラウンドを先制。2ラウンドは画面端にネモユリアンを追い込んだカワノコーリンがそのまま攻め切ってここを取り返す。ファイナルラウンドは差し返しからカワノコーリンの猛攻ながらも要所でネモユリアンが読み勝ってきっちり抑える展開となり、1本目はネモユリアンが先制した。

 2回戦1ラウンドもカワノコーリンの猛攻をネモユリアンが防ぎ、そこから反撃という展開が続くが、終盤に放ったEXパラベラムからの連携がうまく決まってカワノコーリンが1ラウンドを先制。2ラウンドもネモユリアンの動きを牽制しつつ、隙を見てEXパラベラムで仕掛けたカワノコーリンが連勝し、きっちりと1本を取り返した。

 3回戦1ラウンドはEXパラベラムからの連携など、堅調な攻めを見せるカワノコーリンが1ラウンドを先制。2ラウンドは慎重なせめぎ合いからカワノコーリンが終盤に立ち強パンチのヒットから一気に攻め切って勝利し、2本目をカワノコーリンが勝ち取った。

 4回戦1ラウンドはネモユリアンが攻めればカワノコーリンも攻め返す削り合いが続くが、ネモユリアンのエイジスリフレクターに対してシルバーエッジですり抜けて反撃したカワノコーリンが、反撃後にエイジスリフレクターのダメージを受けてKOしてしまい、ネモユリアンがここを先制。2ラウンドはネモユリアンがクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」発動で大ダメージを与えてからの歩き投げでとどめを刺して勝利。2本目をネモユリアンが取り返す形となった。

 最終5回戦、1ラウンドは一進一退の攻防で体力ゲージを互いに削り合う展開。そうこうしている間にも時間はどんどんと減っていき、20秒を切ったところでネモユリアンのメタリックスフィアがカワノコーリンにヒット、さらにEXチャリオットタックルはかわされるも、メタリックスフィアが再度ヒットして体力ゲージはネモユリアンが明らかに有利な状況に。ここでカワノコーリンがEXヘイルストームで削り返すもまだ足らないまま、残り時間は10秒を切る。ここで投げ抜けからジャンプで飛び込んだカワノコーリンがネモユリアンを投げ成功。最後はジャンプで逃げるカワノコーリンにネモユリアンが追撃のメタリックスフィアをヒットさせるもこれはタイムオーバー。わずかな差ながらも最後の投げダメージでわずかに体力ゲージが上回ったカワノコーリンが貴重な最終戦1ラウンドを制した。

 続く2ラウンドは流れを掴んだカワノコーリンの猛攻でネモユリアンの体力は激減。勝負は決まったかに思えたが、ここでネモユリアンの反撃でカワノコーリンの体力も大幅に削られ、ギリギリの状況に。こうした攻防で時間はすぎていき、タイムは20秒を切る。ここで双方の攻防の末、最後はネモユリアンの接近を読んだカワノコーリンの反撃で勝負あり。最後までもつれ込んだ激闘の大将戦はカワノコーリンの勝利となった。

 カワノコーリンの大将戦の勝利により、トップのGood 8 Squadが4-0でSaishunkan Sol 熊本に勝利した。

カワノコーリンとネモユリアンの大将戦。ネモユリアンのガードが固く攻め切れず、逆にネモユリアンの強力な反撃もあり、試合は一進一退の攻防が続く
タイムギリギリの攻防が多く見られた決勝戦だが、タイムギリギリの判断はカワノコーリンの方が思い切りがよい印象だった
最終5回戦1ラウンドは体力ゲージ上はギリギリながら、残りタイムわずかのところで決めた投げからの起き攻めのしゃがみキックなどで、ギリギリ体力ゲージを上回ったカワノコーリンが勝利

 試合終了後のGood 8 Squadのチームインタビューでは、今の気持ちを訪ねられたカワノが「新しい対策を用意してきたので、それがうまくいくか不安だったのですが、それがうまくいってよかったです。うれしいです」とした。

 作戦について聞かれたガチくんは「Saishunkan Sol 熊本とはアウェイで戦って、その時は厳しい感じだったんですけど、今回はホームで逆に被せられるので、チーム的にGがキツイんでボクがGにいって、ぷげにブランカにいってもらって、ユリアンにカワノと、ちゃんと被せていく形でいきました」とした。

 次節への意気込みとしては「正直、今日個人的にも久々に勝利して、チームとしても一丸となって4点取れたのでここからさらに上がっていくぞ、という気もあるので、残り4節16点を目指したい」として締めくくった。

Good 8 Squadのチームインタビューの様子

Good 8 Squadは盤石の30点台に突入。下位チームの下剋上にも期待

 以上、第10節 Day2の2試合が一通り終了した。Good 8 Squadは本日の勝利でついに31点と30点台の大台に一番乗りとなった。そして2位忍ism Gaming、3位v6プラス FAV Rohto Z!、4位名古屋OJA BODY STARが全て22ポイント、5位魚群が21ポイントという、ボーダーライン上の4チームが団子状態の激戦となった。

 ボーダーライン下のMildom Beastは17ポイントで、5位魚群とは4ポイント差となっており、下剋上は現状かなり厳しい状況となっているが、

 次回、第11節 Day1は明日火曜日、ではなく明後日の水曜日、11月24日20時からの開始となり、1日ズレる点には注意が必要だ。次回カードは1試合目がホームのSaishunkan Sol 熊本 VS アウェイのコミュファDetonatioN、2試合目はホームのv6プラス FAV Rohto Z! VS アウェイの忍ism Gamingの2戦が行なわれる。

本日の試合結果
第10節 Day2終了時点での順位表
第10節までの順位の推移
次回、第11節 Day1は明日ではなく、明後日11月24日20時から。祝日を挟むため水曜夜の配信となる
ハメコ。氏が選ぶ第10節のベストバウトはDay1、Mildom Beastとv6プラス FAV Rohto Z!の大将戦、YHC-餅ダルシム VS ときどユリアンだ