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恋人のパスワードを推測したことのある経験者は半数超。米調査

恋人のパスワードを推測したことのある経験者は半数超(出典:Beyond Identity)

 米Beyond Identityは18日(現地時間)、米国に住む1,015人を対象にセキュリティに関する調査を行なった。これによれば、米国人の過半数(51.6%)が恋人のパスワードを推測しようとしたことがあると答えた。また、元パートナーのパスワードを推測しようとしたと答えた人も19.9%に上っている。

 一方、(自身の)親に関しては40.2%、子供に関しては24.6%、仕事仲間は21.7%、友人は19.1%、兄弟姉妹は17%となっており、意外にも多くの人が身近にいる人のパスワードを推測しようとしていることがわかる。

 推測しようとしたパスワードの43.7%は個人的Eメール、32.6%は携帯電話。ビデオストリーミングや音楽ストリーミングサービスは約3割、仕事関連は26.6%、オンラインバンキングは23.1%などとなっている。パスワードを見つける手法としては知っている人の情報やソーシャルメディアのチェックなどが挙がっている。

 調査では、過去に約2割の人がアカウントをハッキングされた経験があると答えているほか、パスワードを他人と共有している割合も比較的多いことがわかる(特にビデオ/音楽ストリーミングサービスは突出しているが、電話や仮想通貨ウォレット、個人的なEメール、オンラインバンキングも2~3割ほどの人が共有している)。

 Beyond Identityはパスワードレス認証を推進するセキュリティ企業であり、こうした調査結果を公開することで同社のパスワードレスソリューションをアピールする狙いもあるが、案外見知らぬハッカーよりも身近な人にパスワードを推測されていることは、心に留めておいたほうがいいかもしれない。

パスワードが安全だと思っているサービスの割合と、ハッキングされたことのある経験者
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